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我らの時代 落語アルデンテ Vol.15 [落語]

我らの時代 落語アルデンテ Vol.15
於:亀有 かめありリリオホール

金原亭馬久『近日息子』
三遊亭兼好『だくだく』
春風亭一之輔『代書屋』
春風亭百栄『桃太郎後日譚』
桃月庵白酒『青菜』

久しぶりのアルデンテ。
チケット救済サイトで見つけて出品者に連絡してみたら顔見知りだった。

昨日夜ふかししたのでもっとゆっくり寝たかったのだが、普段の時間に猫に起こされる。
なぜかうちの猫は目覚ましが鳴る20分くらい前にお腹に乗ってくる。
猫の細い足でみぞおちを踏まれると大変痛い。
しかしかわいいので許す。
それにしても20分前というのがかなり微妙な時間……。二度寝するにしてもぐっすりまではできないし、起きるには早いし……。なんで時間がわかるんだろう。まあうちの猫は賢いからね!

馬久さん、そういえば『近日息子』ってほとんど兼好師でしか聴いたことがない。
他で聴いたのは吉窓師、遊馬師でいずれも三遊亭。古今亭のは初めて聴いたかも。

兼好師、この会場は3回めとのことで、「なんで会場はビルの9階なのにエスカレーターが7階までしかないんだ」とブツブツ。私も毎回そう思う。他の師匠方もそうらしく、一之輔師や白酒師も同じようなことを言っていた。
ここ最近のグズグズした天気の話から「暑くなるととを開けっ放しにするので空き巣が多くなる」というながれで『だくだく』に。
いつもながら絵かきの先生に図々しく物を頼む男のキャラが飄々としていて憎めない。
絵に描いたタンスを開けようとする泥棒の仕草がやけに長く細かく、これはもはやパントマイムの領域。でもよく考えてみれば落語の「仕草」って「そうやってるフリ」だから、もともとパントマイムに近いのか? ……ともかくそこの仕草はこれまでに聴いたものよりも丁寧で面白かった。

一之輔師、ずいぶん久しぶりな気がする。GWぶりか。
そういえばうっかり後援会の更新を忘れていたようで、後援会会員限定落語会があったことも他の人のブログで知った。
もしかしたら後援会に頼めば復帰できるかもしれないけど、正直入ってるメリットってほとんどないんだよなあ……。年に1、2回の会員限定落語会だって別にその会じゃなきゃ聴けない噺するわけでもないし、チケットは普通の値段だし。会報も年に4回くらいA3両面のペラが届くくらいだし。
それに何より、後援会費の払込の時期が何度も何度も変更されるのが信用できない。普通入った月で管理するものだろうに、会員全員を4月または10月のどちらかの更新にまとめるといったり、やっぱり全員1月にまとめるといったり、カネの管理大丈夫かアレ。
まあわざわざ俺が後援しなくても押しも押されぬ人気噺家になったわけだし、もういいかな……。
一之輔師の『代書屋』は初めてか?
やっぱりこういうドタバタものは面白い。
突き抜けた陽気なバカと、シニカルで冷たいツッコミの落差がおかしい。
しかもツッコミ役もボケ役に巻き込まれてどんどんエスカレートしていくのも一之輔師の味か。

百栄師、やっぱり第一声は気の抜けたような「こんにちはー」。そういや百栄師を夜に聞いたことないような気がするが、やっぱり「こんばんはー」なのだろうか。
『桃太郎後日譚』は鬼ヶ島から帰ってきたお供の犬・猿・キジが村に居座ってチンピラような振る舞いをしている、という噺。「たったきびだんご1個で命を掛けさせやがって」というような論調でおじいさんおばあさんを攻める。
犬が語尾に「わん」をつけているのだが、途中からほとんど言わなくなる。……と思っていたら百栄師が自分で桃太郎の台詞として突っ込んでいた。

白酒師は体調が悪いらしく、高熱が出てその影響で体中が筋肉痛なのだそうだ。
道理で出てくるときにやたらよちよち歩きだと思った。
仕草も辛いようで、マクラのときなどはほとんど動かない。
『青菜』も派手な仕草はそれほどないのでお誂え向きかもしれない。
植木屋のかみさんが今まで聴いた誰よりも悪妻で、仕事を全部隣の婆さんにやらせようとするのは強烈。
しかし「牛若丸がい出まして」にはノリノリで、自分からやろうと言い出す。
理由は「『もしかしたら武家の出かも』となって、他人を顎で使いやすくなるかもしれないから」、というのだからすごい。
でもそうすると、おうむ返しの部分で植木屋がポンコツなのも元々自分がやろうと思っていなかったのだから納得がいく。

相変わらずグズグズとした天気で、ポツポツと雨が降っていたのをバイクで行ったのだが、帰宅寸前に雷雨となる。
夜にある小辰さんの会に行こうと思っていたのだが、電車だともう間に合わないし諦める。なんでこれまではチョボチョボとしか降ってないのにピンポイントで大雨になるのか。行きたかったなあ。
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なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 29年8月 [落語]

なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 29年8月
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭じゃんけん『ずっこけ』
三遊亭けん玉『ぞろぞろ』
三遊亭兼好『日和違い』
三遊亭兼好『ねずみ』

かなり空模様が怪しいけれどもバイクで強行。
だいぶ涼しくて肌寒いくらい。変な天気。今年の夏はずっとぐずぐずしててイライラする。
夏なんだからスカッと晴れろよ! 直射日光で暑いのは好きだけど、蒸し暑いだけなのは勘弁してほしい。

じゃんけんさん、『居酒屋』かと思ったら『ずっこけ』。珍しい噺というかほとんど聴いたことがない。
「酔っ払いはしょうがねーなー」という噺で、落語はこういうの多い。やっぱり昔から日本は酔っ払いに甘かったのか。
特にストーリーらしいストーリーもなく、盛り上がるところも特にないんだけど、このダラダラ感がいかにも落語っぽくていい。
じゃんけんさんの酔っ払いはまだちょっとおとなしめかな。もっと大袈裟でも面白いんじゃないかとも思う。

けん玉さんの『ぞろぞろ』は初めてだけれども、これも面白い。けん玉さん最近初めて聴くネタが増えたが、それがことごとく面白い。
なんかお爺さんのキャラが三三師っぽい。飄々としてるけどなんかどっかクサいというか。
今日も茶店の親爺のすっとぼけっぷりがいい感じ。

兼好師の一席め、やはりハッキリしない天気について触れる。
とはいえ日本の天気予報は的中率が85%以上だそうで、それは驚異的なことなのだとか。
「だってほら、日本てこんな形でしょ」と左腕を斜め上、右腕を斜め下に出し、首を傾げて横っ座り(落語的には「よこっつわり」か?)になって日本列島を表現する。「さらにほら、その中央は山なんですよ!」と口を尖らせて表現する。うん、日本列島には見えないけど面白いのだけは伝わった。
『日和違い』は初めて聴く噺。
タイトルは知っていて一度聴いてみたいと思っていたが、中身はまるで知らなかった。
雨に降られた男の、雨具がわりに俵を被る仕草の表現が細かくておかしい。

二席めの『ねずみ』は相変わらずのクオリティ。
やはり生駒屋のキャラがいい。
生駒屋が出てくるだけで空気がガラリと変わる。

今日はこれから母の実家の岩手へ。
猫もいるし1泊しかできないけれども。
それにしてもなぜ新幹線ホームの売店のビールはいつも温いのか。
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第五十四回 一蔵ひとりの会 [落語]

第五十四回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『夏泥』『へっつい幽霊』『らくだ』

なんか風邪ひいたっぽい。
昨日は高校の部活の飲み会だったのだが、どうにも調子悪くて途中で帰る。
今日もなんだか鼻水とくしゃみが止まらない。
夜にちょっと遠くで開かれる会に行こうかとも思ったが、ひとりの会だけにしておく。

『夏泥』は「『ひとりの会』では去年やってなかった」とのことだが……まあ他の会では結構やってるよねえ……。
とはいえ今日の『夏泥』はこれまでに見た中でも最高にハイテンション。
泥棒も、入られた方もお互い声を張り上げて丁々発止のやり取りを繰り広げ、これが夏の暑さでやられちゃったかのようでおかしい。
ハイテンション落語ってのもたまに聞くと面白い。

ネタおろしの『へっつい幽霊』もそのテンションをやや引っ張っているのかテンション高め。
幽霊の長五郎がなんで死んだのか、というところで「博打で勝ったら長屋に泥棒が入られて、二尺八寸の段平物で……」「それはさっきの噺だ!」とくすぐりもバカバカしい。
「三木助型」とのことで、相棒に若旦那が出る形。
最近の柳家だと若旦那が出てこないそうで、コンパクトなのだそうだ。その形知らないや。
というか俺『へっつい幽霊』生で聴いたのは兼好師だけだった。
今ちょっと調べてみたら、兼好師は完全に三木助型のようで、最初に道具屋にへっついを返しに来るのが大阪弁の男、というところまで同じらしい。知らなかったなぁ。
閑話休題、へっついを貰った渡世人の熊さんはやはり一蔵さんは似合うねえ。
一蔵さんも勝負師だしね。

三席め、「『へっつい幽霊』長かった……でも今日は皆さんを疲れさせますよ! 夜の別の会なんか活かせませんから!」とまだまだテンション高め。
で「本名を馬、あだ名をらくだという……」というお決まりのイントロというか導入部に入ると笑い声が起こるも、「ホントにやりますからね!」と続ける。大ネタ続けるねえー。
さっきの『へっつい幽霊』も長五郎は「フグの毒にあたって死んだ」噺で、なんとなく今日の三席が微妙にリレーな感じになっている。
この噺もまたらくだの兄貴分が一蔵さんに合っている。
屑屋が「商いに行かねえと釜の蓋があかないんで。おふくろに女房にガキが三人……」と必死にアピールしているところに「ガキがいるのか。ガキ、かわいいだろう? ガキに会いたいだろう? ……優しく言っているうちに行ってきたほうがいいぜえ」と脅しをかけるのがおかしいというかおっかないというか。

風邪も抜けきっていないし、今日は早めに寝よう……。
タグ:春風亭一蔵
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兼好庵 〜夏、うごく〜 [落語]

兼好庵 〜夏、うごく〜
於:池袋 東京芸術劇場 シアターウエスト

三遊亭けん玉『猿後家』
三遊亭兼好『汲みたて』
山本光洋 パントマイム
三遊亭兼好『死神』

クーラーをつけなくても大丈夫なくらい涼しく、久しぶりにぐっすりと眠れた気がする。
このぐずぐずとした天気にはいい加減うんざりだけれども。
雨が降りそうな天気なので電車で会場まで行く。
池袋に行ったときに必ずといっていいほど行くランチハウスでチキンカツ定食を食べる。げっふぅー。……いや好きなんだけど、さすがにこの歳になると半分でもいいかもしれん。
胃もたれしながら芸術劇場に。

けん玉さん、ネタおろしかそれに近い状態かな?
前座用なのか、枝葉末節は刈り込んでほぼメインのストーリーに沿った感じに。
貸本屋の善公のまったく心のこもっていないヨイショがけん玉さんらしくて大変面白い。
キレた猿後家のお内儀さんがドスの効いた声で「お前今なんて言った? ウキッ」っというのも面白かった。

兼好師の一席め、昔はいたるところに肥溜めがあったと回顧して『汲みたて』に入る。
この噺は兼好師では初めて。というかほとんど聴いたことがない。
女のお師匠さんに唄や三味線の稽古に通う若い衆たちの邪な狙いがおかしい。
それにしても若い衆たちの「芸事の下手っぷり」が上手い。
とはいえ基本的に下ネタが多くて真っ昼間に堂々と演るような噺でもないような……。

二席め、高校野球の応援なんかでスタンドの女子生徒などがよく祈ってたりするが、あれはどの神様に祈ってるんだろうか、一神教ならその信仰対象の神様なんだろうが八百万の神の国の日本だと対象がわからないというような話から『死神』に入る。
途中ろうそく部屋に連れて行かれるシーンで燃え盛るろうそくを見つけ、「それはお前の別れた女房のだ」と言われて黒い笑顔で「消していい?」と聴くのがおかしい。このくすぐりは初めてかな。

終演後は日も高いうちに居酒屋へ行ってビールを飲む。
さすが池袋15時過ぎだというのにすでにほぼ満席でしかも結構みな酔っ払っている。
いい感じに酔っ払って外に出るもまだ17時くらいで全然明るい。ダメなオトナっぽくて楽しい。
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兼好∞ シーズンII(第6回)仙台の鬼夫婦 [落語]

兼好∞ シーズンII(第6回)仙台の鬼夫婦
於:巣鴨 スタジオフォー

三遊亭けん玉『手紙無筆』
三遊亭兼好『祇園祭』
玉川奈々福『仙台の鬼夫婦』
玉川奈々福『金魚夢幻』
三遊亭兼好『お化け長屋』

伯母の一周忌と納骨があったのだが、この会もだいぶ前から予約している。悩んだ末、法要だけ出席して会食をパスして喪服のまま会場へ。ギリ不義理にはならないだろう。

けん玉さん、ここ最近『手紙無筆』を聴くことが多いが、その中でも出色の出来だったのではなかろうか。
今日の高座は面白かった。オチもちょっと違っていたし。

兼好師の一席め、『祇園祭』は兼好師では初めて聴く。
京都の人間のイヤーな感じがよく出ているものの、最後に笑うその笑い方がおかしくてそんなに嫌な感じを受けない。下手な人だとホントに京都人が「イラつく嫌な奴」で聴いてて嫌な気分になるのだが。
啖呵も今日はキレがあり、聴いていて心地いい。

奈々福先生、「浪曲初めてという方は?」と聞くがほとんどいなかったようだ。前回の兼好∞のゲストが太福さんだったからなあ。
けれども浪曲に慣れてるってわけではないから、「待ってました」とか「たっぷり」とかのお約束を熟知してるわけでもない。なのでそこらへんを期待されても応えられない。
それは仲入りのときに気づいたらしく、二席めのときに「あれは浪曲のスタンダードではありませんから!」と釘を刺される。
それはともかく、いやあ素晴らしかった。「どこが」と聞かれても答えられないのだけれど、朗々と歌い上げているときのコブシとかいいねえー。日本人のDNAに響くというか。
太福さんも言っていたのだが、どうやら浪曲には拍手するポイントがあるらしいのだが、そのポイントがわからない。褒めたいんだけどどうすればいいのかわからない。うーんもうちょっとちゃんと聴かないとダメかな。浅草の木馬亭行けばいいのだろうか。
いずれにしても面白かった。特に一席めはよかった。
二席めも悪くはないがファンタジー色が強めだったので若干入り込めないところがあったかな。

兼好師の二席め、久々の『お化け長屋』。
先日の「けんこう一番!」で怪談噺のマクラを振っていたときに、「『お菊の皿』か『お化け長屋』か……久しぶりに『お化け長屋』聴きたいなー」と思っていた。その時は『お菊の皿』がかかったのだが、今日『お化け長屋』が聴けて嬉しい。実に3年ぶりくらい。
やっぱりたぬもく、最初にきた男、ふたりめの男とそれぞれキャラが立っていて面白い。
特にふたりめの男がどさくさに紛れて最初の男が置いていった財布を持っていってしまうのだが、「橋のたもとで泣いてる野郎がいたからやっちゃった」と最初の男に財布が戻るのがおかしい。こういう細かいところにもフォローが入るのが兼好師っぽい。

前回は人数がいっぱいということで打ち上げに参加できなかったのだが、今回は大丈夫だった。
20170723_01.jpg
菜々福先生と兼好師のツーショット。

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兼好師がこんな表情をするのは珍しい。なんでこんな顔になったのかは忘れた。

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けん玉さん。……なんか普通の好青年っぽくなってしまった。

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じゃんけんさんが好青年っぽいのはまあいつも通りというか。

Nikon Df
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第五十三回 一蔵ひとりの会 [落語]

第五十三回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『たがや』『粗忽の釘』『青菜』

昼間どこかに写真でも撮りに行くかと思ったのだが、暑くて家の中でぐだぐだと過ごしてしまう。
今日は北千住の花火大会で、うちの近所も落ち着かない。
うちから徒歩5分の場所で打ち上げてるのに、裏のマンションで遮られてまったく見えないという。
花火なんて写真チャンスではあるが、人ごみのなかに行くのも嫌なので落語へ脱出を図る。

一席めはタイムリーな『たがや』。
マクラでテキ屋での思い出などを振りながら、落語本編でもヤンキーエピソードやテキ屋エピソードを絡めながら噺を進めていく。
これはこれで一蔵さんにしかできない個性だよなあ。

二席めはネタおろしかな?
主人公は大工の棟梁で、父親が二階にいるというパターン。
フェーフェーの洗いっこなどは一之輔師などと一緒だが、オチが「ここまで箒かけにこなきゃならない」で終わりではなくさらにその先がある。
調べてみたらこちらのほうが元の『宿替え』というネタに近いようなのだが、私はこの形初めて聴いた。

三席め、「夏だから『もう何度も聴いたよ』って方もいらっしゃるでしょうが」と『青菜』。
まあ確かにもう何度か聴いている。
一蔵さんの『青菜』の特徴は、まず植木屋がお屋敷の旦那に心酔し切っているというのと、夫婦仲がものすごくいいのと、建具屋の半公が植木屋の茶番を楽しんでるということ。
先日ポッドキャストでこしら師が「おうむ返しネタでは、失敗パート部分(『青菜』なら植木屋が真似をしているところ)では一切感情を込めない。トレースするだけでいっぱいいっぱいなはずだから」といっていてなるほどなと思ったが、一蔵さんのこの噺もそんな感じ。「憧れの旦那の真似をするだけで精一杯」という感じがすごくしている。
で、「菜はお好きか」「きれえだよ」「……お前それはないだろう」というところで一気に感情が戻ってきてその落差がおかしい。

家に戻ろうとすると、まだ花火大会が終わっていなかった。
ちょっと離れたところから最後の5分だけ花火を見る。
混雑しなきゃいいのになあ……。
20170722_01.jpg
Nikon Df
タグ:春風亭一蔵
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第179回 白金寄席 [落語]

第179回 白金寄席
於:白金高輪 白金いきいきプラザ

三遊亭あおもり『愛を詰め替えて』
三遊亭兼好『たがや』
寒空はだか 歌うスタンダップコメディ
三遊亭兼好『短命』

今週はクライアントが夏休みだったのでかなり平和。なので今日も早めに上がって落語へ。来週からまた頑張ります。

白金寄席は初めてだけど、かなりの歴史がある地域寄席のようだ。てことはシロガネーゼがいっぱい!? そうは見えなかったけれども(失礼)。

兼好師も一席めのマクラで白金と北千住との差を語りまくる。
まあもういいんだけどさ。なんか「北千住」っていうだけで笑われるのはムカつくな。今日は特に。僻みなのかな?
北千住で誇れるものとして明日開かれる花火大会を挙げ、そこから『たがや』に入る。今シーズン初かな。
んんー、暑さのせいか? 今日はなんとなくキレがイマイチよくないような……。啖呵もさほどスッキリしない……。

二席めの『短命』も面白いのは面白いんだけど、なんとなく普段ほどの勢いがないような……。
もしかしたら携帯が大音量でお鳴りになったりシロガネーゼたちがでけえ声でベラベラ高座中におしゃべりしたりってことで、こっちのテンションが落ちてそう感じてるだけかもしれない。

あおもりさんも前に聴いたときはもっと面白かったと思うんだけど、久しぶりに聴いてみたらもっさもっさした喋り方でなんかフレッシュさがない感じ。
うーん今日はどうも今ひとつスッキリしないなあ。

終演後に飲みに行ったらさすが白金普通の居酒屋でも高いすなあ。
いつも行くような居酒屋と同じクオリティで1.2倍くらいすんのね。
サービス(接客の意味の方の)も悪いのになあ……。
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けんこう一番!第五回三遊亭兼好独演会 [落語]

けんこう一番!第五回三遊亭兼好独演会
於:国立演芸場

三遊亭兼好 『金明竹』
三遊亭けん玉『弥次郎』
三遊亭兼好『お菊の皿』
坂田美子 琵琶『耳なし芳一』
三遊亭兼好『鰻の幇間』

ここ2週間ばかり落語を聴いていない。
先日の日曜日に仕事関連の検定試験を受けてきたので、その勉強のために時間を割いたというのもあるのだけれども、入谷の朝顔市や浅草のほおずき市なんかに出かけていたというのもある。
いずれにせよ落語分が足りていないので補充に向かう。

前座代わりに、とまずは兼好師が高座に上がる。
季節や気候の話をマクラに。
昔の夏はまだのんびりしていたといい、「ああお前さんかい、まあおあがりよ。……おーい夏が来たからスイカ切ってあげて。それと花火あったろ。ない? じゃあ新しく買って。あと蚊取り線香もな」みたいなのどかさがあったという。こういう何でも落語仕立てにするところが面白い。
兼好師の『金明竹』はおそらく初めて。二ツ目時代にも聴いたことないんじゃないかなあ。最近兼好師が前座噺を演るのをよく聴く。前座噺を改めてさらいだしたのか、二ツ目間近のけん玉さんのためにお手本を見せているのか。
ただひとつ確かなことはめちゃくちゃ面白い、ということ。
言いたての最初の方はゆっくりと、後ろの方は猛スピードのこのドライブ感。しかも回を重ねるごとにギアが上がっていくような感じで、最後の方はもう聞き取れないほどの速さ。おかみさんが旦那に「どんな話だったんだ?」と聞かれ、鼻歌のように「ふんふふふんふ、ふんふ、ふふふふふ、~ほな!」と答えるのがおかしい。

けん玉さん、んんー今日はイマイチかなぁ。
久しぶりに聴いたんだけど、噺の構成が他の人と違うってのも違和感の元かもしれない。

兼好師の二席め、久しぶりに聴く『お菊の皿』。
最初に江戸っ子たちが皿屋敷に向かって幽霊が出る、というときにドロドロと結構な大きさでウスドロが鳴りビックリする。
その後、「どこで打ち出だすか遠寺の鐘が陰に籠ってものすごく……」のところで本当に鐘が「ゴーン」と鳴る。が、「……早い」。「もう一回やるよ。……すみません打ち合わせが急だったもんで。……どこで打ち出だすか遠寺の鐘が陰に籠ってものすごく……『ゴーン』……許す」あれどのタイミングが正解だったんだろう。
お菊の井戸が盛況になるに従って、前座二ツ目色物までもが出てきてやりたい放題なのがおかしい。

坂田さん、実は兼好追っかけ仲間。
琵琶の舞台を聴いたこともあるんだけど、知り合いが兼好師匠と同じ舞台の上にあがっているのを見るのはなんか変な感じ。
「兼好師匠に『夏だからなんか怖い話やってよ』といわれたのですが……。『耳なし芳一』のイメージが強いからでしょうが、琵琶は『平家物語』のような戦記物を語る楽器で、怖い話をやる楽器ではないのです」。そう言われてみれば。
ただし、琵琶は弦を抑える力加減によって音程が細かく変わるので、怖い雰囲気を作るには適した楽器なのだとか。

兼好師の三席め、意外にもこの噺も兼好師では初めて。
兼好師では冒頭に羊羹の話は出てくるものの、それを土産に客周りをするわけでもなく、「こんなことなら家で羊羹でも食っていればよかった。いや、あれは客を釣るためのエサだからそれを食っちゃだめだ」とかぶつぶつ言っている珍しい形。
浴衣の男は一八のことを知っていて、その上で騙しにかかっている。なので話のはぐらかし方が上手い。
騙されたと気づいた後の一八の小言が、小言というよりも八つ当たりの泣き言というような雰囲気で、半泣きになりながら文句を言っているのがおかしい。「アタシが許せないのはお新香だ。キュウリがつながってるのはまだいい。なんでキュウリと大根がつながってるんだ!」というくすぐりがとにかく笑える。

11月の第6回のチケットも購入。
終演後にほぼ他人の金でたらふく飲む。ありがたやありがたや。
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上野鈴本演芸場 平成二十九年七月上席 夜の部 七月二日 [落語]

上野鈴本演芸場 平成二十九年七月上席 夜の部 七月二日
於:鈴本演芸場

三遊亭わん丈『蝦蟇の油』
ダーク広和 奇術
柳亭燕路『もぐら泥』
鈴々舎馬るこ『大安売り』
ホンキートンク 漫才
林家彦いち『長島の満月』
古今亭文菊『短命』
ぺぺ桜井 ギター漫談
入船亭扇遊『浮世床』
丸一鏡味仙三郎社中 太神楽
三遊亭天どん『つゆ待ち傘』

わん丈さんの『蝦蟇の油』、素晴らしかった。二ツ目なりたてとは思えないくらい。

馬るこさん、真打昇進後初めて聴く。……また太った?

ホンキートンクも安定の面白さ。

彦いち師、CDで聴いていた『長島の満月』を生で聴けて嬉しい。

文菊師、久しぶりに聴くけどやっぱり上手いねえ。真打昇進直後あたりはその上手さが鼻についたんだけど。

扇遊師、さすが入船亭。端正ですなあ。

天どん師、以前秋に『あき待ち傘』として自分で改作した噺の元の噺。ようやくオリジナルを聴けた。
普段よく演る天どん師のドタバタ新作もいいが、こういうしっとりとした噺もまたいい。
浪人者の傘張り侍の佇まいがいい。

……とまあ一応いいところを挙げていったのだが。
客のひとりが最悪だった。
とにかく舞台の芸人に向かって喋る喋る。
ジジイてめえんちのリビングでテレビ見てるんじゃねえぞ。
わん丈さんも「よく喋るなあ……」と戸惑い気味だったのだが……。
正直あれダーク広和先生がいじって、声掛けらるのを喜んだふりしたのがよくなかったと思う。
それで「芸人に話しかけていいんだ」って思い込んじゃなかろうか。
燕路師が「仕事をしているのは私ですから」とかやんわり注意しても全然通じていない。
ホンキートンクもネタの途中で邪魔されてかなり調子を狂わされていた。
仲入りのときに異例の「上演中の私語は他のお客様のご迷惑になりますのでお控えください」とアナウンスがあったが、あれ多分本人に伝わってねーぞ。
芸人は調子狂わされるしこっちもそのジジイが気になるし、もう最悪。正直今日は金返して欲しい。
あれはマナー違反どころのレベルじゃねえよ。
芸人にいわせるんじゃなくて、鈴本の支配人とかがちゃんと本人に伝えて黙らせるとか帰ってもらうとかしないと。
来週リベンジかなあ。
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遊馬百席 第101回 [落語]

遊馬百席 第101回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『尿瓶』『船徳』『小間物屋政談』

昨日は一蔵さんと小辰さんの会の打ち上げで呑みすぎた。
9時くらいに帰ってきて猫にご飯をあげて猫トイレの掃除をしたらそのまま寝てしまった。
で今日起きたら10時過ぎ。こんなに長い時間寝たのも久しぶり。
都議選行ったり買い物行ったりでだらだらと過ごす。

さて一席め、珍しい噺を掛ける。『尿瓶』はこれまでに一度しか聴いたことがない。
人のいい侍の鷹揚な振る舞いと、その侍が激怒したときの烈しさの落差がいい。
やっぱり遊馬師の侍はいいね。

二席め、若旦那の徳がなんと『酢豆腐』の若旦那キャラ。
船頭になってもキザが抜けず、あのキャラで船を漕ぐ。
これは今まで聴いたことがないが、かなり面白い。特になよなよっとした仕草で棹を張るところなどはなんともいえないおかしみがある。しかもあのガタイで演るから余計面白い。
船のふたりの客のキャラ(船嫌い:こうもり傘、船好き:煙草)が途中で混ざっちゃってるのがちょっと残念。

三席め、小四郎の愛妻家っぷりがより加えられている。
それなのに裏切られてしまうのだからやるせない。
お白州の場面で大岡越前より「死んでしまえ」と言い放たれてやさぐれる姿がおかしい。
でもやっぱりこの噺は大家がひどい、ってところが一番のポイントかな。
タグ:三遊亭遊馬
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