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第七回 大師匠噺 [落語]

第七回 大師匠噺
於:両国 お江戸両国亭

蜃気楼龍玉『垂乳根』
三遊亭天どん『蛙茶番』
三遊亭天どん『引越しの夢』
蜃気楼龍玉『幾代餅』

龍玉天どん仲良しコンビの会。それぞれの大師匠の噺をネタおろし……ということなのだが、龍玉師のネタ出しの『幾代餅』は二ツ目時代によく掛けていたという(後で天どん師に「龍玉くんはこの会の趣旨を忘れてしまったんですかねえ」と突っ込まれていた)が、これまで封印していたそうで、真打に昇進してからは初めて、十数年ぶりに掛けるという。
龍玉師はあまりマクラを振らない印象なのだが、珍しく今日は長めに。早めに両国に着いたので駅前のドトールに入ったら喫煙スペースに力士がいた、最近の力士はアスリート化していて吸わないと思っていたので驚いた。最近は野球選手もアスリート化していてつまらない、昔の野球はおじさんの草野球みたいで面白かった、東尾なんか週刊誌に寄稿した1週間のスケジュールなんかあけすけで……とあまりとりとめのない感じ。
「前座がわりに」と前座噺の『垂乳根』を。
やや硬調な感じはするけど、やっぱり上手いなーと思う。ただこの八五郎、年に2回しか風呂に入らなかったり、布団を13年敷きっぱなしだったり、汚いな……。

天どん師、「龍玉くんはマクラができない子だと思ってたんですけどね。なんですかアレ思ったことをただ言っているだけですね」とくさす。「それよりも彼は顔がブスな方が問題がある気がしますね。……はい皆さん『お前がいうな』って顔してますね」とまあいつもの天どん節。
天どん師は一席めにネタ出しの『蛙茶番』を掛ける。こちらはネタおろし。
いかにも天どん師向きのバカバカしいバレ噺の気がするのだが、なんだかいまいちハマらない様子。
半公がノセられて色男を気取って「本当かい?」といい声で繰り返すところなどはいかにも天どん師らしくて面白い……のだが、なんとなく噛み合わない感がする。

天どん師自身もしっくりきていないようで、「うーん合わないなあ。もうちょっと頑張りますけど、今後やるときはふんどしの場面を削ると思います」ってそこメインじゃ……。
「一席めと似た噺演ります」ということで『引越しの夢』に。納得いかなかったのかな。
スケベな男が下心丸出しで、というところが共通か。
こういういい男を気取ったスケベな男の描写は本当に面白い。

さて龍玉師の二席め、なぜやらなくなったのかというと、あるとき聴いた人から「なぜ幾代が清蔵と結婚するのかわからない」と質問され、その話を雲助師にしたところ「ヘタだからそんなこと聞かれるんだ、俺は聞かれたことがない」と言われてしまったのだとか。
それがトラウマとなりそれっきりやらなくなったそうで、十数年ぶりにかけるとのこと。
まあこの噺はファンタジーというか、男の願望を形にしたものというか、ともかく現実離れした噺だからなあ。そんなこといったら全盛の花魁がそこから一年も経たずに年季が明けて、そこから引き止められもせずに引退できるのかとか、そもそも大見世なのに初回で同衾するのはおかしいとかいろいろとツッコミどころはあるし、「自分は職人だ」と白状しただけで結婚するってところはどの師匠で聴いてもやっぱり飛躍しすぎだろーとは思う。とはいえ古典にそれを言ったところで仕方がないので「まあそういうもんだ」と思っていわないだけで。
ということでまあやっぱり今回もなぜ結婚に至ったのかという納得まではいかない感じ。でも清蔵の一途な感じや親方の面倒見の良さなどが伝わってくる。これもまた十数年ぶりとは思えないほど上手いなと思う。

終演後に両国の駅前に行くとちょうど相撲が始まるのか国技館の周りにはたくさんの人や力士がいる。
そういやいつも両国は夜ばかりなので、昼にきたことがほとんどなかった。こんなに賑わうんだ。
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