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第6回 後援会会員限定落語会 一之輔たっぷり [落語]

第6回 後援会会員限定落語会 一之輔たっぷり
於:鈴本演芸場

春風亭きいち『穴子でから抜け』
春風亭一之輔『七段目』
柳家権太楼『猫の災難』
春風亭一之輔『唐茄子屋政談』

明日は私主催の会社のイベントがあって、その準備もしなきゃいけないんだけど、ああああもうどうしようない。明日の午前中は仕事できんな!

きいちさん、だいぶ慣れた様子。
口調はやっぱりまだ現代風ではあるが。間もちゃんととっている。

一之輔師の一席め、「二世はボーッとしていていいですねえ」と二世噺家をくさしつつ若旦那ネタに。
芝居や歌舞伎の下地がない私でも、芝居の真似事が上手いなと思う。もしかしたら落語に合わせるための「芝居」なのかもしれないが。
芝居の台詞が聞きやすくてわかりやすい。

権太楼師、出囃子の『金比羅』に触れ、「そろそろ変えようかと思う」とのこと。
最近の噺家の葬儀の流行りとして、出棺時に出囃子を掛けるらしい。「志ん朝師匠や師匠の五代目小さんなんかはよかったんですが。数年前に亡くなった私の友だちの三遊亭右門という方は『野球拳』ですよ」。わからなくもないけど、縁起でもない。
噺はもちろん爆笑の嵐。酔っ払っていくグラデーションなどは本当に面白い。

一之輔師の二席め、「また似たような噺」として若旦那ものを掛ける。
普通、大ネタが掛かった場合、必ずどこかしらダレるというか、聴いているこっちが飽きてしまうところがあるものだが、これは一切なかった。
場面転換が多くて飽きる暇がないこともあるのかもしれないが、たくさんの場面、たくさんの人が出てくるこの噺をさらりとこなしているのがさすが。
若旦那に代わってかぼちゃを売ってくれる兄いに、無理やりかぼちゃを買わされる男がいるのだが、普通ならせいぜい2個程度なのに10個も買わされるのがおかしい。さらにこの男がちょいちょい出てくるのも面白い。
口が悪くも若旦那を本当に心配する叔父さんもいい。
また、若旦那に踏み込まれても「ああ、店賃の残りを持ってきたのか? ご苦労ご苦労」と普通の調子で言ってしまうところが大家の因業っぷりが際立っている。

次回は11月12日予定とのこと。やっと土曜だー。
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和室カフェ 其の十一 [落語]

和室カフェ 其の十一
於:神保町 らくごカフェ

立川笑二『かぼちゃ屋』
入船亭小辰『団子坂奇談』
トーク
入船亭小辰『悋気の独楽』
立川笑二『黄金餅』

今日はらくごカフェ2本立て。
主催者は先ほどの宮治さんの会と同じ。神保町にいようかとも思ったが、2時間半ほど開くので一度帰ってから再度来訪。

笑二さんの一席め、声を張りすぎたりもせずさらりとした印象。
笑二さんは同じやり取りを何度も繰り返すくすぐりが多く、ときにそれが私にはしつこく感じるのだが、今日はそれもさほど感じず。
与太郎が道端の朝顔を愛でて匂いをかぐというのは新しい(あとのトークで「なんであんなことになっちゃったんですかねえ」と言っていたが)。

小辰さんの一席め、小辰さんの自宅のすぐ近くに例の碑文谷公園があり、いつも夜中に池の周りをグルグル回りながら稽古をしていたのだそうだ。つい先日もそうやって稽古をしていたため、バラバラ死体のすぐそばで落語をやっていた、しかもそのときのネタは『野晒し』だったとか。
警察が聞きこみにきたそうで、そのときのエピソードをマクラに『団子坂奇談』に入る。
他の会などではよく掛けているようだが、これまで出会ったことがなかった。また、扇辰師もよく掛けるようだがこれまた当たったことがない。
聴きたい聴きたいと思っていたので嬉しい。
噺は昔の怪談によくある、夜中に家を抜けだす人の後を尾けていったら墓場で死体を喰らっていた、というもの。で、さらにもう少し場面を追加してあって、地口で終わり。結構、というかかなり唐突で、怪談の肝となる「なぜそんなことをするのか」とか「今後どうなるのか」などをすべてぶん投げておしまい。
笑二さんも初めて聴くらしく、「え、あれで終わり?」という感想だったようだ。
小辰さんも「なんかあの後ありそうだけどね、終わり。入船亭そういうの多いの。後日談作って」と涼しい顔。
終わり方はともかく、それまでは淡々と噺が進んでおり、それが小辰さんの端正さと相まってなんとも幻想的な感じ。

仲入り後に新設のトークコーナー。
ふたりともトークはそんなに得意ではないそうで、「得意だっったらもうやってます」とは小辰さんの弁。
事前にアンケートを取り、質問や次回の和室カフェまでにやってもらいたいことを募る。
まずは質問に対する答え。
「お互いの第一印象は?」とか「悩みは?」などと笑二さんが質問を読むのだが。小辰さんは「覚えてません!」とか「ありません!」などとそっけない。まあその後ちゃんと考えて答えていたが。
私が出した質問、「師匠の好きなところ嫌いなところ、嬉しかったこと嫌だったことなど」にはふたり揃って「好きなところは優しいところ、嫌いなところはありません」との答え。
ただ小辰さんは、師匠が酔っ払ってギターを持ちだして歌っているところに上手くハモれないと怒られたのが嫌だった、とのこと。が、いつかの正月に酔っ払った扇辰師と、おかみさんと小辰さんの3人で曲を作って歌詞も分担して作ったのは幸せな時間だった、だそうだ。
まあ小辰さんは扇辰師のことホント好きそうだもんなあ。

次回までにやってきてほしいこと、というリクエストには、「大衆演劇を見てきて欲しい」とか「歌舞伎座の床屋で髪を切ってほしい」とか「日本橋川でボートに乗ってきて欲しい」など。
いろいろモメていたが、最後は挙手で「大衆演劇を見に行く」に決定。

かなり真面目に質問などに答えていたため、このコーナーだけでたっぷり30分以上かかっていた。
やっぱり噺家さんたちへの質問って素人がよく知らない稽古風景や、高座を見ただけでは感じられない人間関係などが垣間見えて面白い。

小辰さんの二席めの『悋気の独楽』は最近よく聴く。
冷静であろうとするお内儀さんの声が程よく抑えられていて上品。そこに明るくてガサツな定吉がかぶさってきて、その対比が楽しい。

笑二さんの二席め、小辰さんの陰惨な噺に触発されたのか、これもまた陰惨な『黄金餅』。
笑いをいたるところにまぶしてはあるけれども、笑二さんのはかなりブラックだし、まあバッドエンドだろう。
地名を羅列する場面では拍手を入れさせる間を与えない。「間を潰したんだ、(拍手がなかったらと思うと)怖かったんだ」とのこと。

今日はそれぞれ明るい噺と暗い噺があり、その振り幅が面白い会だった。
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桂宮治 vs. 立川吉笑 [落語]

桂宮治 vs. 立川吉笑
於:神保町 らくごカフェ

オープニングトーク
桂宮治『壺算』
立川吉笑『台本問題』
立川吉笑『十徳』
桂宮治『寝床』

昨日は某師匠と午前3時まで飲む。もちろん二日酔い。ここまで飲んだのは久しぶりだ。
そして昨日は退院後、初めて血圧を下げる薬を飲むのを忘れる。今朝血圧測ってみたところ、入院前の高い数値が。薬ってすごいね。

今まで見たことないほどらくごカフェに椅子が並んで満席状態。予約完売とのこと。

オープニングトークでは宮治さんが吉笑さんを褒め殺し。
吉笑さんのメガネが面白いと振り、「ちょっと掛けてみなよ」とメガネを取りに戻らせてまで掛けさせるも、至って普通で客席はノーリアクション。「うわー吉笑ちゃんスベってるー」。

宮治さんの一席め、今は詐欺が進化していてどこでどう騙されているかわからない、と話す。
以前三越と提携していた企業でシロアリ駆除のセールスを行っていたという宮治さん。セールスの際に三越の名前を使っていいらしく、無料点検サービスを行ったうえで強引に売ることなく、だけど三越をちらつかせたセールストークを実演。「シロアリがいるかいないかという問題じゃないんです!」で売れるんだからすごい。
そんな元セールスマンの口八丁を活かした、兄いのマシンガントークがとにかく面白い。
混乱している番頭の代わりに店番まで始め、言い値よりも高く買わせてしまうのがおかしい。

吉笑さんの一席め、算数の家庭教師が、「文章問題が苦手だ」という教え子のために台本形式の問題を作ってきた、という噺。
よくこういう入り組んだ噺を考えるなー。
面白い、もちろん面白いんだけど、特に登場人物が他の登場人物に向かって世界観を説明するときに話が一向に進まないので、そこが苦手。
『舌打たず』や『カレンダー』もそうなんだけど、なんというかその噺の中のルール説明がクドい気がする。

二席めの『十徳』では、「十徳」の謂れをご隠居と八っつぁんがふたりして考えるというところが面白い。
十徳を着ていて得な部分を10個考えようとして「着られる」「脱げる」まで「得」に挙げているのにもかかわらず5個くらいまでしか出てこないのがおかしい。

宮治さんの二席め、旦那の横暴っぷりとしつこさがたまらない。
昔の番頭さんが皆を助けるためにひとりで義太夫を聴いて、蔵まで追い掛け回されるというエピソード好き。最近あまりこの部分を聞かない気がする。
長屋の連中が旦那の義太夫に当たって次々と討ち死にしていき、高座の上を七転八倒するのも楽しい。
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駒大落語会 [落語]

駒大落語会
於:駒澤大学記念講堂

三遊亭遊馬『真田小僧』
桂竹丸 漫談
三遊亭ふう丈『ビニール傘』
桂文雀『表彰状』

駒澤大学の落研、落語くらぶ創部50周年の会。
OBのプロの噺家が出演している。
もちろん目当ては遊馬師。

まずは出演者一同と学長、会長などが並んで口上。
その後現役学生が開口一番として『かぼちゃ屋』を掛ける。

いきなり遊馬師の登場。早いな……。
金坊がスラスラと語るのに振り回される父親がおかしい。
余計な演出を入れず、さらりとやっている印象。

帰りに秋葉原のヨドバシに寄ってイヤホンを購入。
私は0.6mのu字型(左右の長さが異なり、首の後ろにコードを回すタイプ)が欲しいのだが、今は1.2mのY字型が主流で0.6mもu字型ももはや絶滅寸前なのだそうだ。ましてその組み合わせの製品はゼロ。
あんなに何百という種類のイヤホンがあって、なんとゼロ!
えええー? Y字型って買い物する時とか「ちょっと外したい」ってときにすごく不便じゃない? 
あと長いコードがうっとおしいので、無線の受信機に音楽を飛ばしているのだが、最近はみんなスマホに直接イヤホン刺して聴いてるんだよなあ……。コード、ウザくないのかなあ。
しかしいつの間にか絶滅してたとはショックだ。
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深川噺し問屋 その7 [落語]

深川噺し問屋 その7
於:清澄白河 深川江戸資料館小劇場

三遊亭兼好 あいさつ
三遊亭じゃんけん『元犬』
三遊亭兼好『ちりとてちん』
神田春陽『楠泣男さん』
三遊亭兼好『佃祭』

ギリギリの予約、というかキャンセル待ちを入れたため、今回も補助席。最後列でも表情が見えるから問題なし。

恒例のご挨拶。
今日は長襦袢を忘れてしまい、おかみさんが途中の駅まで持ってきてくれるので、けん玉さんが受け取りに行っているそうだ。
円楽師の不倫問題に触れ、不倫自体については「もういいでしょ、あれだけカッコいい人なんだからそりゃモテますよ」としながらも、「なぜ銀座で食事しておきながらわざわざ錦糸町まで行ったのかわからない」とやはり錦糸町には触れずにはいられないようだ。
喜多八師の逝去にも触れ、『鈴ヶ森』や『やかんなめ』など、今の形にして面白くしたのが喜多八師であり、噺家で稽古をつけてもらわなかった人はいないのではないかと惜しむ。
兼好師の自慢は、その喜多八師に稽古を「つけた」ことがあることだそうだ。稽古をつけるとはいえ、喜多八師相手にいつも弟子に対してするような態度で行うわけにもいかず、一所懸命にやっていたらいつの間にか「ここはこうした方がいいんじゃねえか」などと直されたらしい。
心残りはその噺を喜多八師が掛けたのを聴くことができなかったことだそうだ。何の噺かなあ。『館林』とかかな。
喜多八師、5月1日に聴いたばかりだったのに、まさかその2週間後に亡くなるなんて。本当に悲しい。

さて、高座に上がったのは二番弟子のじゃんけんさん。「たった今、長襦袢が届きました!」との報告から。
じゃんけんさんの落語を聴くのは初めて。
達者というか場慣れしてるというか。けん玉さんとはまた違ったタイプ。
しかし初高座からまだ間もないだろうに、そこで師匠の十八番を掛ける度胸はすごい。

兼好師の一席め、そういえば兼好師の『ちりとてちん』は初めてかも。
最初の愛想のいい男のヨイショ加減が絶妙。「ヨイショしてる」ということがわかりながらも大袈裟すぎず、リアクションも大きすぎない。わざとらしさの中にあざとさを感じさせず、なんとも絶妙なバランスが素晴らしい。ホント上手いなあ。
知ったかぶりの六さんも、灘の生一本を飲むときには灘、鯛を食べるときには明石、鰻を食べるときには四万十川に住んでたと言い張り、どことなくかわいげがある。
ちりとてちんを食べるときの鼻を摘んだ声は大げさで楽しい。

春陽先生、楠木正成が戦の前に一芸に秀でた者をどんどん召し抱えるとし、そこに「誰でも泣かせてみせる」という特技を持った男が現れる、という噺。
なら泣かせてみろ、と実演を求める面接官の名前が「けんこう」というのだが……。多分サービスのつもりか「けんこう」を連呼するのだが、無骨なむくつけき男として出てくるその人物と、小柄な兼好師とが結びつかなくてどうにも画が浮かんでこない。

兼好師二席めの『佃祭』は久しぶり。
終い船がひっくり返ったと大騒ぎになっている次郎兵衛さんのお店での騒動がおかしい。
特に次郎兵衛さんに仲人をしてもらったという男が、最初は鳴き声だったのに次第に女房の惚気話を楽しそうにしていくのがたまらない。しかもそれだけでたっぷり5分はやっていたのではないだろうか。腹抱えて笑った。
通夜がお祝いに変わった席で、与太郎が持ってきた早桶を糊屋の婆さんに「持ってく?」と聞いてサゲ。梨の云々という本来のオチはバッサリとカットされていた。まあ確かにそこの場面はまるごとわかりづらいし、おめでたい雰囲気のまま終わったほうがいいのかもしれない。

次回からは人形町の日本公会堂に移動。会場費の都合により木戸銭が2500円にアップとのこと。
ここ数ヶ月は仕事がさほど忙しくなかったからこれたけど、そろそろまた忙しくなるし平日来れるかなあ……。
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第四十一回 一蔵ひとりの会 [落語]

第四十一回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『ちりとてちん』『啞の釣り』『百川』

今日は家の中でうだうだと。
交流戦負け越さなくてよかった……てこんな情けないこと思わなきゃならないんだもんなあ。
もういいでしょ、10数年間パリーグ勝ち越してるんでしょ? はいはいパリーグ強い強い。セリーグ弱ーい。しっかしセリーグ何でこんなに弱いかね? 弱い者イジメして楽しいですかー? 毎年言ってるけど交流戦もうやめてほしいわ。
で野球もちょうど終わったところで家を出て神保町へ。

一席めのマクラは父の日で昨日娘さんからご飯を奢ってもらったという話を。
詳細は再来月の40回スペシャルで話すとのこと。その時は娘さんも来ているはずで、「話したら殺す」と言われているらしいが……。
『ちりとてちん』はここ最近何度も聴いているが聴くたびに新たなヨイショが追加されている感じ。

二席めは昨日一之輔師と行った仕事の話や競艇の話を。「こんなにマクラ話すつもりじゃなかったのに」といいながらも、「楽しいからいいか」とたっぷりと話す。
父親と競艇に行ったら、偶然歌太郎さんと会ったらしい。歌太郎さんもあまりにも一蔵さんが
マクラで競艇の話をするものだから興味を惹かれて一度きてみたら100円が6万円以上になったらしい。その後は一度も当たってないそうだが。確かに一蔵さんの話を聞くとギャンブルにはまったく興味ないけど行ってみたくなるんだよなあ。一回写真撮りにでも入ってみようかな。
で、道楽の中でも釣り道楽がバカの番付の大関を張ったというところから『啞の釣り』に。
こういうドタバタで身振りの大きい噺は向いてるよなあ。

三席めの『百川』は久しぶり。
前に聴いたものとだいぶ変わっていたような気がする。
一蔵さん自身も久しぶりにかけるのだろうか? なーんか細部が粗くて若干噺が破綻しているような……。
「主人家の抱え人」を「四神剣の掛け合い人」と聞き間違えたようにしなければならないのに「四神剣の抱え人」だったり。
あとやっぱり鴨池先生が外科医だという説明がない。それだと初めて聴いた人には百兵衛が何と何を間違えたのかわからなくて面白さが半減だと思うんだがなあ。いきなりさらしとか焼酎とか出てきて、なんとなく医者だとは察せるだろうけど、不親切だと思う。

8月の40回スペシャルの予約をする。
ホールの都合で今月に予約が取れず、先月が39回なのに今回を41回とし、再来月に40回をするというよくわからない変則スタイル。
彦いち師と東京ガールズがゲスト。彦いち師は娘さんがファンだから、らしい。
お盆の真っ最中なんだよなあ……。母の田舎にも行きたいんだけどどうしよう。お金払っちゃったけど。
タグ:春風亭一蔵
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扇辰日和VOL.59 [落語]

扇辰日和VOL.59
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭辰のこ『代書屋』
入船亭扇辰『藁人形』
首藤幹夫 スライド上映『少年期の精密すぎる記憶について』『残光』
入船亭扇辰『抜け雀』

神楽坂から中野へ移動。
少し時間があったので昼食を摂るために途中の高田馬場で少しうろうろ。
鳥メインの居酒屋でランチをやっているのを見つけ、焼き鳥丼やチキン南蛮に心を奪われつつもついチキンカツ定食を頼んでしまう。
チキンカツは大好物なのだが、カロリーやら塩分やらで退院してからこっち、ずっとガマンしてきた。体重も順調に落ちてることだし、たまにはいいかと頼んでみたところとんでもなくデカいチキンカツが出てきた。こりゃーすげー。
うまいうまいと食っていたもののなかなか減らず、さすがに胸やけ寸前。いやー食った食った。久しぶりに腹パンパン。で、22時現在全然腹減らない。油ってすごいね。

扇辰師、すごく久しぶり。いろいろ重なったりとか札止めだったりとかで、「扇辰日和」自体が1年ぶり。いかんなー。もっと聴きたいんだけど。

辰のこさん、先日聴いた志ん陽師と似た形。
以前は原稿を棒読みしてる感が強かったのだが、だいぶこなれてきた感じ。来年には二ツ目昇進とのこと。
この扇辰日和で初高座で、それも聴いたなー。

が、扇辰師にしたら「辰のこはまだまだだねえ。なんで代書屋の親父がだんだん巻き舌になるのかね」と手厳しい。
まあ小辰さんのときもそうだったし、ホント弟子を褒めないなー。でも扇辰師のHPの掲示板で小辰さんが褒められていたら、「とても嬉しい」と扇辰師の返信が書き込まれていた。小辰さんも「師匠を褒められると自分が褒められるより嬉しい」と言っていたし、師弟愛を感じる。テレ隠しなのか。
今日は会場までタクシーできたそうだが、扇辰師がネタをさらっていると辰のこさんも隣でブツブツ。「こいつも話をさらっているのか」と思っていたら大声で「セーネンガッピ!」(だったかな)と声を張り上げ、「うるせえー!」と雷が落ちたらしい。
で、タクシーの運転手に「噺家さんですか?」と聞かれ、扇辰師はなんとなく「そうです」と答えるのも嫌だったので「いや、違いますよ」と答えたのに辰のこさんが胸を張って「はい!」と答えたそうだ。「あいつは空気が読めない」とまたお小言。

プログラムでは一席めがネタ出しの『抜け雀』だったのだが、「深い意味はないけど順番変えます」と先に『藁人形』を。
これは扇辰師が二ツ目に昇進したばかりの頃に、師匠の扇橋師が赤旗まつりでかけた噺なのだそうだ。屋外ステージで周りの喧騒が伝わる中、しかも笑いどころの少ない噺にもかかわらず、客は静かに聴き入っていたそうで、「ああこの人に弟子入りしてよかった」と感じたそうだ。
師匠の一周忌が近づいたこの時期の独演会にこの噺をかけるのも師弟愛なのだろう。
西念という坊さんを騙す噺なのだが、花魁や牛太郎の態度が豹変する様が恐ろしい。
つーかこれ千住の噺なんだよなあ。うちは千住の花街だったところのすぐ近くなので、ご近所が舞台なんだな。

首藤氏は2台のフィルムスライドを使った写真の上映。曲に合わせて写真が切り替わる。
2台使用しているので写真が重なりあっており、スライドなのにフェードイン・フェードアウトの演出がされている。どうやっているのかと思ったら、徐々に片方のスライドに手をかざしたり手をどけたりすることによって表現しているようだ。
どうやら手のかざし方によっても表現が変わるらしい。デジカメではできないアナログさが面白い。

そしてネタ出しの『抜け雀』。「蔵出し」と書かれてたということは、ネタおろししてからほとんど演ってなかったってことかな?
人のいい宿屋の主人と、横柄な絵描きとのコントラストが楽しい。
また、絵描きの父親の凛とした佇まいも扇辰師の姿とぴったり合っていて美しい。

この後に亀戸で一之輔師の会と、日本橋で小辰さんの会があって、どちらに行こうか迷っているうちにどちらも予約がいっぱいになるという大失態。
まあ一日に3つの会をハシゴするってのはさすがに疲れるからいいんだけどさ(という強がり)。
一日で親子をハシゴってのもやってみたかったなあ。
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第三回 SHINCHO高座 矢来町土曜早朝寄席 [落語]

第三回 SHINCHO高座 矢来町土曜早朝寄席
於:神楽坂 新潮講座神楽坂教室

桂宮治『道灌』『片棒』『青菜』

朝10時からと落語会としては早い時間に開かれている会。
以前この会場の近くに勤めていたことがあり、土地勘があったので迷うことはないだろうと思っていたのだが、一通に次ぐ一通で近くまできたのに会場までたどり着かない。そういやここらは道狭いんだったなあ……。
そういうときに限って信号信号が常に赤で全然進めなくて焦る焦る。
結局時間を5分ほど過ぎたあたりでようやく着いたが、ちょうど宮治さんが高座に上がるところだった。

今日はフジテレビの『めざましテレビ』の取材が入っているそうで、マクラもテレビを意識したようなものばかり。が、大概どこかで下ネタが入ったり番組や局のディスりが入っていたりで、満足に使えるところがなさそう。
結局はいつもの言いたい放題のマクラで、万一にもテレビで使われないようにところどころに「チ●コ」を挟むという周到ぶり。
まあこの取材している番組のメインの材料は市弥さんらしく、宮治さんは「ステーキでいえばブロッコリーとかミックスベジタブル」くらいの扱いらしい。実力は宮治さんの方が上だろうに、やっぱりイケメンて得だよなあ。

今日はこの後にもうひとつ会があり、さらに深夜寄席もあるそうだ。
ということは今日一日で五〜六席は話さなければならないのに、ステテコを忘れたらしく、モゾモゾやっては「気持ち悪ーい」とこぼす。知らんがな。「見る?」と聞いて周りから全拒否されていた。

そんな長い長いマクラの後、前座噺の『道灌』。
ご隠居に対するハっつぁんの無法っぷりが楽しい。
「徳川家が道灌公から城を買ったの? 安く買ったんだろうね『家康』だから」というくだりを「すっげえ面白いこと思いついた」とものすごく引っ張って引っ張ってハードルを自分で上げまくるのがおかしすぎる。

そのまま二席めの『片棒』に。
「生まれのいい人はいいなあー。苦労しないで『笑○』に出られるんですもんね」と毒を吐く。噂じゃ芸協枠が空くから宮治さんかも? みたいな話もあったんだけど、フタを開けてみたらアレだもんなあ……。心底ガッカリ。
で、「お父っつあんが頑張って身代を築いたのは若旦那も同じ」と『片棒』に。
宮治さんの『片棒』は初めてかな。
兄弟の名前が金次郎、銀太郎、銅三なのがいろいろねじれていておかしい。
金次郎、銀太郎に時間をとられたか、銅三のところはかなりあっさりめ。

「今日は二席しか演らない」と言っていたので、仲入りなしで一気にやっておしまいかと思っていたら仲入りとのこと。てことは三席? サービス精神すげえな。若手噺家の鑑ですなあ。

宮治さんの『青菜』は久しぶり。
ご隠居からごちそうになっている植木屋が、「蔵馬から牛若さんて人が来てるんでしょ?」とかなりしつこく食い下がるのがおかしい。
植木屋夫婦は仲よさげ。あぐらをかく似が似合いすぎてて周りから「親分」とあだ名されているおかみさんが楽しい。このおかみさんが脱水症状起こすまで押し入れに入ってるというんだからすさまじい。

ひとりでたっぷり2時間近く話し通した宮治さん。テレビは彼をメインに紹介したほうがいいのに。
まあこれ以上売れて、チケット取りづらくなるのも困るのだけれど。
タグ:桂宮治
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三遊亭遊馬独演会 [落語]

三遊亭遊馬独演会 2016年6月12日
於:国立演芸場

三遊亭遊馬『竹の水仙』『三井の大黒』『ねずみ』

昼、清瀬のけやきホールで開かれる宮治さん小辰さんの二人会「そうだ じゅげむきこう」へ行こうと思っていたのだが、家を出る前に念のため入れるかどうか確認したところすでに定員とのこと。
おおう……今まで毎回入れたから大丈夫だろうと高をくくっていたが、まあ考えてみりゃあこの二人の組み合わせならなあ……。くそう行きたかったなあ……。
まあわざわざ1時間以上かかる会場まで行って札止め食らうよりはよかったと思うしかない。
というか最近一之輔師の会や小辰さんの他の会など、予約しようとしてもう遅いということが多い。
前回ギリギリの予約で大丈夫だったから……と思っていたら時すでに遅し。うーんこれは本当に落語ブームなのかもしれないなあ。

仕方ないので家の中でぼーっとしたり猫と一緒に昼寝して過ごす。野球は見る気がしない、っつーかもうソフトバンクは攻撃を3回しかできないとか、2ストライクで三振とかにするとかにしろ。もー。
薄曇りなので写真を撮りに行く気にもなれず、結局無為に時間を過ごす。

まあいいさ、今日のメインイベントはこの遊馬独演会。
先週の遊馬百席でもまったく同じ三席を聴いているが、さあどうなっているのか。

とはいえさすがに一週間で大きく構成やセリフなどを変えるはずもなく、基本的には先週と同じ。
が、それぞれいつものように噺の途中で鳴り物が入る。
今回は特に盛り上がりがあるような噺ではないのだが、それぞれ印象的な場面で鳴り物が入ってこれがまたいいんだよなあ。
『竹の水仙』では甚五郎が水仙を彫っているときに照明が暗くなり、スポットライトの中で彫っている。朝になった場面で明るくなり、竹の水仙が開花するところで鳴り物が入ったのだが、まるで竹の水仙の香りがふわっと流れてくるかのように遊馬師の語りが爽やかに聞こえてくる。
『三井の大黒』では大黒様が彫り上がり、政五郎がその大黒を見る場面。
『ねずみ』では宇兵衛が過去を語る場面で入り、暗い場面がよりドラマチックに聴こえる。

先週、「甚五郎の性格が噺によってまったく異なるから、三席続けると矛盾が出そう」と書いたが、今日の甚五郎はかなり統一感があった。
『竹の水仙』と『三井の大黒』はほぼ同時期なのでほぼ同じキャラクターに、『ねずみ』はその十数年後なのでかなり落ち着きのある感じになっていた。
『ねずみ』だと甚五郎がおじいちゃん的な印象を受けることが多いのだが、今日の遊馬師のは中年〜壮年的な印象で、矛盾がない。
私は『三井の大黒』のでの甚五郎の奇人っぷりがどうにも好きではないのだが、今日の遊馬師のキャラクターなら抵抗なく聴ける。

最後は恒例の三本締め。東日本大震災や熊本地震の復興祈念と、今日の高座返しの遊かりさんが来月二ツ目に昇進するそうなので、そのお祝いを込めて。
そろそろ遊馬師も弟子とらないのかな。

終演後、遊馬師の新しいCDが出ていたので購入。
購入者には遊馬師のサインが貰えるとのことだったのだが、他の人がずらっと並んでいたので遠慮する。今度の遊馬百席で入れてもらおう。


三遊亭遊馬のこども落語 (<CD>)

三遊亭遊馬のこども落語 (<CD>)

  • 作者: 三遊亭遊馬
  • 出版社/メーカー: でじじ発行/パンローリング発売
  • 発売日: 2016/01/16
  • メディア: CD


ジャケットの絵、似てる。
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両国寄席 平成二十八年六月十一日 [落語]

両国寄席 平成二十八年六月十一日
於:お江戸両国亭

三遊亭けん玉『饅頭こわい』
三遊亭愛九『死ぬなら今』
三遊亭楽市『鰻屋』
三遊亭遊史郎『ちりとてちん』
入船亭扇治『幽霊タクシー』
三遊亭萬橘『代書屋』
三遊亭らっ好『やかん』
花仙 太神楽
三遊亭円楽『行ったり来たり』

昨日の円楽師の影響か、超満員。そんなこともあろうかと30分前にきたのに、座れなかった……。
俺は萬橘師を聴きにきただけなのに。
多分札止め。

前座はけん玉さん。おお、ラッキー。
そういやらっ好さんも二ツ目に昇進したし、立前座なんだっけ。
饅頭の怖がり方ふが大げさでクサいのだが、それもまた面白い。

楽市師、客に文句を言われた鰻屋の主人が「あなたねえ、そんなこと言うけど難しいんだ。鰻を捕まえるのも落語も。文句言うのは簡単だけど」というセリフ。
こういうこと言うからホントこの人嫌い。そんなこと噺家が言うなよ。
その難しい噺を客に感じさせずに演じるのがプロなんじゃないの? それを正直天狗連レベルのアンタが愚痴言うの? プロが素人から批評されるのが嫌なら辞めちゃえば? それこそ天狗連だったらみんな褒めてくれるよ。偶然かもしれないけど、聞くたんびに「世間が認めてくれない可哀想な俺」みたいな愚痴めいたセリフがあるんだよなこの人。世間が認めない理由なんて簡単だと思うけどね。
このブログでは嫌いな人には触れないようにしようと思ってたけど、それを覆すほどこの人嫌い。

萬橘師、満員の客席を見て「あなたたち両国寄席にこれるんじゃないか! 普段なにやってんの!? もっとちゃんときてよ!」とご立腹(!?)のご様子。
いや土日に萬橘師か兼好師が出てたらきますよ。でも両エースは土日忙しいからか、ほとんど両国寄席は当たらないんだよね。
で、萬橘師の『代書屋』は初めて聴いたと思うのだが、これがまた面白いんだ。
正直『代書屋』って職歴のあたりがしつこくてあまり好きな噺じゃないんだけど、最初に田舎娘のラブレターの代書をする場面を新しく挿入するなど、全体的にバラエティーに富んだ構成になっている。
サゲも田舎娘の場面を活かしたもので、噺自体をリノベーションした感じ。上手い。

二ツ目に昇進したらっ好さん、一応お披露目興行なので羽織袴姿で。
うーん童顔のせいか、なんとも似合わねぇー。
入門して三年とのことだが、その頃からちょこちょこ聴いてた。
なんというか愛嬌があるので割と好き。
『やかん』は以前にも聴いていた。講談部分もスラスラと淀みなく、メリハリも効いているので聴いていて心地いい。

花仙さんはニックスの代演。丸一仙翁社中とのことだが、亭号みたいなものはないのかな。
技はともかく……あの外見と歳で萌えキャラというかアニメ声で萌えアニメみたいな喋り方はキツい。
今日の私はなんか毒というか悪口がだだ漏れていてよろしくないなあ。けどああいう喋り方、人に依らず苦手なんだよなあ。アキバの呼びこみとか鳥肌が立つ。

で、渦中の円楽師。出囃子が鳴り、袖からひょこっと顔だけを出して会場の様子を伺ってから高座へ。誰か「老いらく!」と声をかけるかとも思ったが、特にそういうこともなく大きな拍手で迎えられる。
しかし文枝師の時も思ったのだが、噺家が浮気してたってそれが何? という感じなのだが世間では違うのだろうか。昔は「飲む・打つ・買う」の三道楽が止められるどころか推奨され、噺の中にも堂々とお妾さんやら吉原やらが出てくるような世界の住人なんだから、不倫のひとつふたつはするでしょ。つーか「不倫」というからアレなので、「お妾囲ってます」っていったら「へーそうなんだ」で済まないかなあ、と思ってしまう私は落語に毒され過ぎなのだろうか。
いつものように歌丸師のネタや高齢者ネタをマクラにして新作の『行ったり来たり』。円楽師が新作を演るのは初めて聴く。
ペットの「行ったり来たり」や「出たり入ったり」などを飼っているのだが「行ったり来たり」は出たり入ったりしてるし、「出たり入ったり」は行ったり来たりしている、というようなややこしい噺で、「聴いている人たちの頭の上に『?』が出る噺」とのことだ。確かに複雑というか一度では把握しきれないような……。

結局終演まで立ちっぱなし。疲れた。両国寄席を前座からってのもかなり久しぶり。
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