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人形町噺し問屋 その六十六 [落語]

人形町噺し問屋 その六十六
於:水天宮前 日本橋公会堂

三遊亭兼好『磯のあわび』
岡大介 カンカラ三線
三遊亭兼好『宿屋の仇討ち』

今日は仕事でスクランブルが入って定時前に上がることは叶わず。
なんとか無理やり上がったものの、ご挨拶とじゃんけんさんの『狸札』は聴けなかった。一席めのマクラが始まったところで会場に滑り込む。

一席め、東京ディズニーリゾートはいい加減男の夢の国である「東京ディズニーY(ヨシワラ)」を一家の父親のために併設するべきではないかというマクラから噺に入る。
与太郎の暴走っぷりがひたすら馬鹿馬鹿しくも楽しい。

ゲストの岡さんは昨年末に聴いて以来。
『東京節』や今年の世相を皮肉った『ストトン節』など。
周りのおじ(い)さんおば(あ)さんなども岡さんに合わせて口ずさんでいた。私といえば『東京節』をちょっと知ってる程度。
さすが流しで鍛えているだけあって素晴らしい喉を聴かせる。

兼好師の二席め、源兵衛たちが大騒ぎしている仕草で上げている手の形を、そのまま万事世話九郎が伊八を呼ぶための手の形に使っている。この演出はよく見るけど、これはいかにも落語でしかできない表現だなあ。そしてこれを不自然に感じさせないのが落語の面白さというか。
この万事世話九郎は「隣が宵のうちからかっぽれなぞ踊っておる。これでは体が思わず動いて眠れないではないか」とか、「隣で相撲を取っておる。体がうずいて眠れん」など、言葉の端々から茶目っ気が見えて最後の場面の伏線になっている。その細かい演出が面白い。

終演後に居酒屋で一杯呑む。
おでんを頼んだのだが、煮込みすぎてなのか大根とかちくわぶがなんでか苦い。
「甘口辛口ってのはあるけど、苦口ってのは初めてだ」という『時そば』のセリフをそのまま体験する。あれ何だったんだ。
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和室カフェ 其の十二 [落語]

和室カフェ 其の十二
於:神保町 らくごカフェ

トーク
入船亭小辰『子ほめ』
立川笑二『不動坊』
立川笑二『道具屋』
入船亭小辰『薮入り』

国立演芸場からぐるっと皇居を半周して神保町まで移動する。
1時間ほど開いていたので、遅めの昼食を摂ってコーヒーを飲んでいると時間になる。これくらいの時間が開いてるのがちょうどいいなあ。

前回から「ふたりに体験してきてほしいこと」を客から募り、それについて仲入り後に検討するという企画があるので私もリクエストを書く。……特に思いつかないなあ……。あまりお金がかかりすぎるのもNGらしいし。適当に考えて出しておく。

さて、前回は「大衆演劇を見てくる」というテーマに決まったため、今日の午前中にふたりで十条の篠原演芸場という劇場に行ってきたという。え、今日? ……ふたりとも夏休みの宿題を8月31日にやるタイプだったのか?
なかなかディープな体験だったようで、開演前の席取りの話からラストの歌謡ショーまでの話をふたりで楽しそうに話す。楽しすぎたようでオープニングトークで45分話していた。

長すぎたトークを取り戻すためか、小辰さんの一席めは短めの『子ほめ』。
番頭さんとのシーンをほぼカットして子どもをほめに行く。
しかし『子ほめ』は去年今年とほとんど聴かないうえ、まあほぼ前座さんが演るネタなので、小辰さんが演ると新鮮に感じる。というか小辰さんの『子ほめ』初めてか。
前座噺なので途中でグズグズっとなってしまう事が多い噺だが、さすがというか登場人物のセリフにもエッジが立っていてスカッと軽やかに聴かせてくれる。

笑二さんの一席めは時間など気にしない『不動坊』。
最初に大家がおたきさんとの縁談を持ってきた場面で、「相手の名前を聞かずに嫁をもらえ」といわれて「おじいちゃん大丈夫?」といってみたり、風呂屋で長屋の独り身連中を評して「万さん? ……なんか無理。気持ち悪い」と単なる悪口になっていたりと細々と面白い。

仲入り後に再びトーク。
次回のテーマ決め。私の適当に考えたお題もほぼ最後まで残っていたが、最後は「地下アイドルのライブに行ってツーショットを撮ってくる」というものに決まった。
この案を出したのは前回「大衆演劇を見てくる」というミッションを出した人だそうで、2回連続お題を採用されていた。賞品は小辰さんが篠原演芸場で買ってきた劇団の団扇。

笑二さんの二席めは短めに。
抜けている与太郎が時折見せる頭の回転の速さがおかしい。

小辰さんは逆に二席めをたっぷりと。
時期としてはちょうど夏と冬の薮入りの日の間くらいだが……。
父親の粗忽ぶりとおかみさんの落ち着いた態度の落差がいい。
これ扇辰師のかな? 最近あまり感じなかったが、この噺からはすごく扇辰師を感じた。
トークを含めて約3時間。今日は座りっぱなしで尻が痛い……。
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五代目圓楽一門会 平成二十八年十月二十三日 [落語]

五代目圓楽一門会 平成二十八年十月二十三日
於:国立演芸場

三遊亭愛九『死ぬなら今』
三遊亭好吉『つる』
三遊亭王楽『紙入れ』
こ〜すけ ジャグリング
三遊亭萬橘『壺算』
三遊亭竜楽『雁風呂』
大喜利
三遊亭楽之介『目黒の秋刀魚』
三遊亭兼好『締め込み』

結構ギリギリに到着。前座ではじゃんけんさんが『狸札』を演ったらしい。
圓楽一門会は前座は時間の前にやるんだよな……忘れてた。

王楽師、来年40歳とのことだがなんか好楽師に顔似てきたような……。

こ〜すけさん、たしかゴム人間の中の人の息子なんだよな……。
親の七光りを使わずに頑張ってる人というのは応援したい。特に七光りを最大限以上に使い倒す演芸界では。

二日連続の萬橘師、師の『壺算』は初めてだが、いやー面白い。
まず兄貴分は特に買い物上手というわけではなく、買い物下手の男の付き添いだけ。が、値切り交渉ではほとんど交渉することなくいきなり土下座するという大技に出るのがおかしい。
しかも二荷入りの壺に変えてもらうときに、「ここに三円の金と三円の水瓶があるから六円の水瓶持って行っていいな」というこの噺最大のトリックを兄貴分が言い出すのではなく、店の番頭が言い出すのが新しい。
なので兄貴分も「え? ……あ、そう?」と首を傾げながら持っていく。「兄貴ぃ、これどういうこと?」「いや、わかんねえ」とふたりの戸惑いが笑える。
つまり本来は兄貴分が狡猾で店を騙す気満々なのに、この兄貴分は「番頭がこういってるから折角だから持ってくか」という感じで、まるっきりの悪人ではない。というかもし自分がそういわれたら同じようにするだろうなと思い、親近感が沸く。
で、店に呼び戻されてからも番頭が「三円に三円足して……六円ー!」とひとりで騒いでいるだけで、買い物にきたふたりは見ているだけ。この番頭の一人相撲っぷりがおかしくておかしくて。会場爆笑。

大喜利は竜楽師が司会で愛九さん、好吉さん、萬橘師、王楽師、けん玉さん、楽之介師が回答者。「山号寺号」やものボケによるリレー、謎かけ。
萬橘師が「まるでルールをわかっていない与太郎」ポジション。やらされてるのか自主的にやっているのかはわからないが、ダレてくると座をひっくり返すようなことをいいだして盛り上げる。

兼好師、いつもの足立区の泥棒マクラから『締め込み』に。
やっぱり何度聴いてもこれだけ面白いってのはすごいね。
泥棒がこしらえた風呂敷包みを挟んだ夫婦喧嘩の場面が、お互いの意地と意地がぶつかり合いながらも相手のことが好きだと伝わってくるのがとてもいい。やっぱり兼好師の夫婦は情愛があっていいなあ。
最初は酒を呑むのを戸惑っていた泥棒が、どんどん酔っ払いながら判断力を失っていくのも楽しい。
大トリ向けの大ネタではないけれど、ものすごい盛り上がりを見せていた。
いよいよ世代交代の時期が来ているか。
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三遊亭萬橘定期独演会 第九回 四季の萬会 [落語]

三遊亭萬橘定期独演会 第九回 四季の萬会
於:浅草 浅草見番

三遊亭まん坊『手紙無筆』
三遊亭萬橘『看板のピン』
橘家圓太郎『おかめ団子』
三遊亭萬橘『死神』

いつもはいっぱいなのだが、前回急に中止になった影響か、今日は割とすいていた。高座に近い正面の席を確保できた。

萬橘師の一席め、昔の珍芸四天王の中に「へらへらの萬橘」と「らっぱの圓太郎」がいたため、圓太郎師にはなんとなく親近感があるのだという。
「まあ前は『珍芸』だったかもしれませんが、当代はふたりとも古典に真っ向から取り組んでいて……」というところで笑いが起こる。「流そうと思ったのに上手くいかねえなあ」とボヤく。
一席めは軽めに。親分がかっこいい分、真似をする男のコミカルさが引き立つ。
やはりこぼしたサイコロについて全員から「こぼれてる!」と突っ込まれながらも知らんぷりするのがおかしい。

圓太郎師、珍芸四天王のうち三遊亭圓遊と立川談志は名前が大きくなったが、圓太郎萬橘は「お手頃」だそうだ。
圓太郎師は寄席で聴いたことはあるが、こういうホール落語的な会で聴くのは初めて。ネタも志ん朝のCDでしか聴いたことがない『おかめ団子』。
Webで調べてみると、現役の噺家ではたい平師がCDを出しているようだが、あまり他の人が頻繁に掛けるような噺ではないようだ。なんでだろ、いい噺だと思うんだけど。あまりにもベタだからかなあ。
噺を聴いていて、圓太郎師を通して情景が見えるようだった。

萬橘師の二席めは久しぶりの『死神』。
萬橘師のオリジナルアレンジは全体的に施されているのだが、なんとなく兼好師のにも近いような……。
会場は空調が入って肌寒いほどだったが、汗だくの熱演。そういやあ萬橘師の高座は汗まみれになるって有名だったなあ。

家に帰ってみると夢空間からのお知らせの葉書がきていた。
なんとあの「落語教育委員会」で、亡き喜多八師に代わって兼好師が新メンバーに入るとのこと。
…………これひょっとしてすごいことなんじゃないか? え、あの殿下の代わり? 喬太郎師と歌武蔵師と一緒にやるの? うわーすげーうわーすげー。 ちょっとこれは平日だけど予約入れちゃおうかなあ。
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笑って飲んで一ノ蔵落語会 [落語]

笑って飲んで一ノ蔵落語会
於:桜木町 一ノ蔵

三遊亭じゃんけん『真田小僧』
三遊亭兼好『蒟蒻問答』
三遊亭けん玉『十徳』
三遊亭兼好『禁酒番屋』

会場はにぎわい座のすぐ近くの居酒屋。
店の二階の座敷で行ったのだが、二十畳足らずの狭いところにギッチギチに詰め込んでいる。
酸欠になりそうで、こりゃ火事になったら誰も助からんな。
身じろぎひとつできないような状況で、エコノミー症候群になりそうな体勢で落語を聴くってのはなかなか辛いものがある。しかも前の人がふらふらと身体を揺らすので見にくいことこの上ない。うーーーむ。

じゃんけんさん、連日の打ち上げで声が酒焼けとか。確かにちょっとハスキーな感じ。
それにしても今年は本当によく『真田小僧』に当たる。
全部というわけではないが、そこかしこにほんのり兼好師を感じる語り口。

兼好師の『蒟蒻問答』は初めてか?
前にも聴いたことがあるような気もするが、記憶が定かではない。
やっぱり兼好師の権助は面白い。いいキャラしてるなあ。
権助の他にも八五郎や蒟蒻屋の親分、旅の雲水とそれぞれのキャラがくっきりと際立っていて楽しい。

けん玉さん、今日はこの会のために静岡から帰ってきたそうだ。しかし連絡ミスなのかなんなのか、今日は出る予定はなかったようで、主催者からも「あれ、なんでいるの?」という言葉をかけられたとか。
というようなことをわーわーと愚痴っぽくまくし立てた後に、そのままの勢いで『十徳』に入る。
後で兼好師が「私の弟子が萬橘そっくりになってしまった。面白いもんで、最初は師匠の真似をするんだけど、途中で『これじゃいけない』と思うのか、少し違った毛色の人の方向に行く」とのこと。
あー確かに萬橘師に似てる。じゃあ次は高座にメガネしてこないと。
そういやこないだの柏落語会で私が行ったのを高座から気づいていたらしく、「先週はありがとうございました」とお礼を言われる。高座から見えるの? と聴いたら「なんとなくわかりますよ」との答え。そんなもんかと思ったが、そういや抽選会ではフツーにメガネしてたわ。

兼好師の二席めの『禁酒番屋』は久しぶり。最後に聞いたのが昨年の1月だから、2年近く聴いてなかったことになる。
面白さは相変わらずだが、今日は何度か噛んでいた。珍しいこともあるもんだ。
みんなで小便を集めているときに、番頭さんがやめろやめろと言いながら結局参加しているのがおかしい。

店はそのままで打ち上げに。
…………会費の割にはしょぼくね? コレ…………。うーーーん。
ちとコレはきついわ。次回からパスかもしれん。
んーーーまあ兼好師と一緒に飲む代と思うしかないな。
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遊馬百席 第93回 [落語]

遊馬百席 第93回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『真田小僧』『一眼国』『試し酒』

池袋から板橋は近いので、一回家に帰るのも面倒だと時間を潰すためにカメラを持って出てきた。
特に考えがあったわけではないが、ふらふらとバイクで走っていると護国寺に差し掛かる。
そういや池袋近辺に長いこといたけど護国寺は行ったことないなーと思い、立ち寄ってみることにする。

ほー都会の真ん中とは思えないほどの静けさ。
それに猫がたくさんいて、みんな人懐っこい。「ご飯ちょうだいちょうだい」という懐っこさてはなく、「ねえねえ撫でて撫でてー」という懐っこさ。
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Nikon Df

いや、うちには世界一かわいい猫が二匹いるんですけどね。でもなんていうか猫って別腹だから、やっぱり猫を見かけると猫好きとしてはどうしても愛でたい。わしゃわしゃしたい。
で、多分猫好きな人を見ぬいて、向こうからトテトテと寄ってくる。でもなぜかみんな機嫌の悪そうな顔。でもってちょっと撫でてると、「ありがと、じゃあね」という感じでふいっと行ってしまう。ちょうどいい距離感。
お寺だからご飯ももらえるし、人間に嫌なこともされないのかな。素晴らしい。

さて久しぶりの遊馬百席。かわら版に出ていないことが多いので、ついつい気づかず……。いかんいかん。先月なんかは全然行けたんだけどなぁ……。
一席めの『真田小僧』、今年はよく聴くが、「薩摩に落ちた」までは久しぶり。
遊馬師のは6月に聴いたことがあるが、細部が少しずつ変わっている様子。細かくブラッシュアップしてるんだなあ。
金坊が講釈部分を語るときは抑揚をつけずに棒読みでスラスラスラーっと一息に語りきってしまうのが面白い。

『一眼国』はネタおろしか。
昔の見世物小屋を語る胡散臭さが楽しい。
そういやなぜか『一眼国』は扇辰師や兼好師、龍玉師など小柄な人で聴くことが多く、あまり遊馬師のような体の大きな人の噺という印象がないな。
それにしてもいつもこの噺を聞いて思うんだけど、「江戸から北に百五十里」ってキーワードだけでよく一眼国にたどり着けるな……。はい、野暮ですね。

仲入りに遊馬師の九州土産のチーズ饅頭をいただく。
なんか毎年この時期は九州に行くのかな? 去年もなんか貰ったような……。

遊馬師の『試し酒』は実に4年ぶり。道理でほとんど覚えていないはずだ。
この噺の全体に漂うおおらかさというか、のんびりとした雰囲気は遊馬師によく合っていると思う。
ふたりの旦那と、口は悪いが主人思いの久蔵と、それぞれが遊馬師が演じるとピッタリとハマっていて、聴いていて心地いい。
久蔵が酔っ払っていく様子も楽しい。

終演後、見送りに出ていた遊馬師と久しぶりに少し話す。
最近ご無沙汰ってのもそうだけど、どうも遊馬師が寄席でトリを取るときは予定が合わないことなども詫びる。芸協は5日ごとの番組だから、土日にかからないこともあるんだよな……。

あー。まあ予想通り巨人が負ける。あーあ。
澤村ぁ……。
タグ:三遊亭遊馬
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福袋演芸場 ~朝版三人集 リレー通し公演~ [落語]

福袋演芸場 ~朝版三人集 リレー通し公演~
於:池袋演芸場

春風亭一蔵『子別れ(上) 強飯の女郎買い』
入船亭小辰『子別れ(中) 浮名のお勝』
柳亭市弥『子別れ(下) 子は鎹』

まーた曇り。空死ね。
久しぶりにバイクに乗って池袋まで。うう、もう肌寒い。上に何か羽織らないとちょっと厳しいな。
20分前に着いたがほぼ満席。なんとか補助席を確保する。
今日は新版三人集で『子別れ』を通しでかけるという企画。誰がどこを担当するかは事前にはわからない。
始まる前に3人でトークをするも、一蔵さんが「うん、間違いない。知らなかったけど、今日娘がきてます」。え、あの? チラッと後ろを振り返るも、一瞬ではさすがにわからない。あまりジロジロ探すのも不躾だしね。

袖に引っ込むときに「うわー『子は鎹』以外演りづれえー」といいながらも、へべれけに酔っ払って他人にキレるという場面ばかりの『強飯の女郎買い』部分を一蔵さんが担当する。
あらら、と思ったけど、やっぱりキャラ的には一蔵さんはこのパートが一番しっくりくるし面白いと思う。
キレたり笑ったりと感情がくるくると入れ替わる忙しい噺だが、グイグイと押して聴かせてくれる。

小辰さんは珍しいパートを担当。『子別れ』の中は初めて聴いた。
あまり演る人がいないし、『強飯の女郎買い』や『子は鎹』という通りのいい別題もちゃんと付いていない。「つまりここは面白くないんです……予防線を張っておきます」とのことだったが、なるほど噺としては笑わせる場面は少ないかもしれない。が、熊五郎の言い訳に四苦八苦している様子や、それを追求するおかみさんの淡々としながらも時折見せる気の強さなど、聴かせどころが随所に散りばめられており、これが小辰さんに合っている。
一蔵さんが紙くず屋との会話で「背中に強飯とがんもどき入ってるのがわかんねえのか」「太っててわからないよ」「……後で細くなるよ」とくすぐりを入れていたが、小辰さんは夫婦の会話で「お前さん、ずいぶん痩せたねえ」「そうだろ、後でイケメンになるんだ」とバトンをつなぐ。

市弥さん、「最後は私です。皆さんの顔を見ると『お前で大丈夫か』といっておりますが、私もそう思ってます」とのこと。
市弥さんも冒頭の番頭さんとのやりとりで「熊さん、お前さん人が変わったようだねえ」「……ええ、イケメンになりました」とバトンを受け取る。
んー、亀とおかみさんとの攻防があっさりとしすぎていて、ふたりとも切羽詰まった感じがあまりしない。ここの緊張感が高いほど「おとっつぁんに貰ったんだ!」の後の緊張がほどけていく様子がいいと思うんだけど。
鰻屋には番頭さんも同席するパターン。ここは好き好きだろうが、個人的には親子水入らずの方が好きかなー。
なんかいつもこの3人での会だと市弥さんに厳しいことを書いてしまうな……。別に嫌いというわけじゃないんだけど。
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第122回 柏落語会 [落語]

第122回 柏落語会
於:北柏 たんぽぽホール

三遊亭けん玉『浮世床(将棋・本・隠し芸)』
三遊亭萬橘『時そば』
三遊亭萬橘『井戸の茶碗』

昨日は家に帰ってビールやウィスキーを飲みながらCSを見てたらいつの間にか寝ていた。で、起きたら巨人が負けてた。ハイハイ、まあこんなもんでしょ。もう期待するのもバカバカしい。

今日も雨。よく降りやがんなあ。
出かける時間にはやんでいたが、雲がどんよりと厚いので車で行くことにする。会場や周辺に駐車場があるので路駐せずに停められる。郊外の落語会はこれがいい。

前座にけん玉さん。まん坊さんかと思ったら。
昨日の兼好師の会で聴けなかったから嬉しい。
兼好師直伝っぽい『浮世床』だが、んーちょっと繰り返しがくどいかなぁ。この噺は海老が生きてる死んでるとか本を読みながら「ひとーつ、ひとつひとひとひと」とか同じことを繰り返す部分が多いので、あまりひとっところで何回も繰り返すとしつこく感じてしまう。

萬橘師は柏落語会は4年ぶりだそうだ。真打に昇進して萬橘になってからは初めてだそうで、「わかりやすくいえば4年間干されてたんだよ」。
そばを食べる場面で中手が起きず、「いくら秋の夜長でも静かすぎるのもなあ」とこぼしたところで拍手が起こる。「悪いね気を遣わせて」いえとんでもございません。でも個人的にはそば食っただけで拍手が起こるのはあんまり……。
それでもやっぱり萬橘師の『時そば』は面白い。ガチャガチャワーワーしているところがもうたまらない。

萬橘師の二席め、『井戸の茶碗』は初めてか? と思ったら今まで二度ほど聴いていた。
前回聞いた時も「初めて聴く」とか書いてるし。
なんだろう、間隔が空いてるってこともあるけど、そんなに記憶に残らない噺でもないだろうに……。
あまり大きなストーリー改変はなく、ほぼ他の人で聴く形と同じ。まあもう変えようがないのかもしれないけれども。
ただ、清兵衛さんのキャラクターがかなりフランクで、「正直清兵衛」のあだ名通り思ったことを誰かれ構わずすぐ口に出してしまうのがおかしい。この清兵衛さんはいいなあ。

終演後に抽選会。
そういや萬橘師のサインって初めて見るかも。私の一番違いの人が当たっていた。悔しい。
当選者がいないと思ってもうひとり分くじを引いたところで当選者が見つかり、色紙が一枚足りなくなるハプニングも、萬橘師が出てきて「なんか紙があれば書くよ。請求書でも何でも」と応対してくれる。いい人。

まだ野球が終わっていなかったので帰りの車内でラジオを聞く。
何も期待していなかったのに、やっぱり巨人が勝つと嬉しい。クソッ、なんか悔しい。
こうやって半端に期待持たせといて、どうせ明日はボロ負けするんだ、わかってんだ今年の巨人のパターンは。
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なかの 秋のらくご長屋 兼好連続独演会第三回 [落語]

なかの 秋のらくご長屋 兼好連続独演会第三回
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭じゃんけん『転失気』
三遊亭兼好『天狗裁き』
三遊亭兼好『花筏』

どんよりとした空模様のため、電車で会場まで。雨ぇええええ! いい加減にしろよなんで週末雨ばっか降るんだよ! なんか9月以降全然バイクに乗れない。
本来いい季節なのに、スッキリとした秋晴れがなくて地味にイライラする。

いつもならばこの会は前座に兄弟弟子ふたりが登場するのだが、今日はけん玉さんが他の仕事が入ったらしくじゃんけんさんのみ。
「いつも5分、多くて10分の持ち時間なのに今日は20分。……兄さんいつも仕事入れはいいのに」とのことだが「そんなに長い噺を持っていないのでマクラを振らなきゃならない」そうで、けん玉さんとの電話のやりとりを明かす。
「え?」とか「ん、ん?」とかの驚き方にそこはかとなく漂う兼好テイスト。

兼好師の一席め、涼しくなったためか寝やすくなった、そんな時期に朝早くからありがとうございます、とお礼から。
「私も今朝は早く起きて『今日は10時から落語やらなきゃ』とか『夕方も仕事がある』とか頭は張り切っているんですが、身体が『やめなよ、寝ようよ』というんです。でも皆さんに対する愛情が勝って頑張ってここまできました。……負けたけん玉はこられなかった」と弟子にも毒を浴びせる。
兼好師は眠れなさそうだと感じると、船に乗り込んで船室内のベッドに潜り込む想像をするそうで、そうするとすぐ眠れるのだそうだ。
そこから夢の噺の『天狗裁き』に入る。
おかみさん、熊、大家、奉行それぞれ「夢なんか見ていない」といわれたときの表情と間がたまらない。八五郎となにやらアイコンタクトを交わしているのもおかしい。

仲入り時に同じ主催者が来年1月に開く会の前売りを購入する。
整理番号入りでその順番で入場できるってことだけど、なかの芸能小劇場は狭いから、正直どこで見ても同じなんだよなあ。
なので「今買えば整理番号早いですよ!」といわれてもそんなに「お得!」とは思わないなあ……。

二席めは相撲のマクラから『花筏』。
兼好師は『佐野山』とか『阿武松』とか他の相撲ネタ演らないのかな。マクラで相撲の話が出ると「あ、『花筏』だ」とすぐわかってしまう。まあ小柄だからニンに合わないのかもしれないが。
この噺はなんといっても勧進元が相撲部屋の親方に「花筏を千秋楽の結びの一番に出してもらえないか」と交渉するところが面白い。ひとりで宿屋の板前、小僧、芸者の証言を再現するところがまことにもって楽しい。

外に出ると土砂降り。バイクで強行しなくてよかった。
黒門亭の一部にも行きたかったが、もう間に合わないのでおとなしく帰る。
家の最寄駅に着いて少し歩いていたら雨がやんで少しだけ太陽が出る。変な天気。
昼間っからビール飲んで昼寝しながらCSでも見るかー。
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