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両国寄席 平成二十九年六月十一日 [落語]

両国寄席 平成二十九年六月十一日
於:お江戸両国亭

三遊亭上楽『宗論』
三遊亭喜八楽『一目上がり』
三遊亭萬橘『味噌豆』

遊馬百席の板橋から両国寄席まで移動。
ちょっと時間が余ったので回向院に行ってみる。落語にはよく出てくる場所だけれども、行ったことはなかった。
人だけでなくいろいろな生き物の回向もするそうで、猫や犬、小鳥の碑などもあった。

萬橘師は相変わらずというか、とりとめのないことを半ばやけっぱちのように声を張ったり一転憑き物が落ちたようにぼそぼそと話したり。その落差というかテンションがおかしい。
なぜかマクラでそばとうどんの食い分けまでやり、どんどん時間を使っていく。途中で「時間がどんどん過ぎていくなあ」とか言っていた。
まさか漫談で終わりじゃないだろうな、とちょっとハラハラし始めたところで『味噌豆』に入る。
同じ味噌豆をつまみ食いするのでも、小僧と旦那では仕草が違うのが面白い。
定吉は豆を一粒食べるだけでも派手に百面相をするが、旦那は熱そうに食べるだけ。
そのふたりが「どこかひとりで食べられるところはないか」と考えて「……便所」と同じ表情でニヤリとするのがおかしい。

萬橘師が終わって外に出たところでけん玉さんと会う。
私のバイクを見て「……HONDAですね」。うん、特に感想がなければ無理になにか言わなくてもいいから。
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遊馬百席 第100回 [落語]

遊馬百席 第100回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『酢豆腐』『大工調べ』『浜野矩随』

ついに遊馬百席も100回め。
確か20何回めかあたりから行くようになっており、今までで一番長く通っている会かもしれない。その当時は巣鴨のお好み焼き屋だったんだよなあ。
さて100回めだからといって特になにかをするというわけでもなくいつも通りに。来週独演会があるのでそれのネタのリクエストを受け付けるというのをイベント代わりにしようとしたそうだが、集まりが芳しくない上に皆リクエストがバラバラで、票が集まった噺がないのだとか。
季節もあるだろうしなかなか難しいのかもしれない。
で、季節ものということで『酢豆腐』に。
最近は『ちりとてちん』ばかりで、『酢豆腐』を聴くのは久しぶり。
というかここ数年ではほとんど遊馬師でしか聴いていない。
糠漬けを出す攻防の場面がないのは残念だったが、若旦那のシーンはたっぷりと。
遊馬師のこの若旦那、かなり面白い。遊馬師の体格で中性的でキザな役というのもギャップがあっていいし、たまに若旦那が素になるところもおかしい。

二席めも大ネタ。
大家と与太郎とのやりとりをあっさりめにして、早々に棟梁にバトンタッチする。
棟梁のお願いも軽やかで、これならなんとなく道具箱を渡してくれない大家の方が因業なような気もする。
言い立ては軽やかかつ鮮やかで素晴らしい。
今日は調べの場面まで。
大家に残り八百を支払うようにとのお裁きが出た後での舞台転換はなく、そのまま「質株はあるか」という質問に入る。これはまどろっこしくなくていいなあ。
さらに大家に暴言を吐いた政五郎にも奉行からお小言があった。与太郎が小言を食らうのはよくあるが、棟梁にまで小言があるのは初めて聴いた。しかしこうすると登場人物三人ともが小言をくらうことになり、なんとなくこの後三人が和解しやすくなりそうな雰囲気になる。大家だけが悪者になるよりも、こちらのほうが名奉行っぽい気がする。

三席めもまた大ネタ。さすが100回め。
若狭屋は「矩随」ではなく「松ちゃん」「松次郎さん」と本名で呼ぶ。
小言がかなり辛辣だが説得力があり、余計いたたまれないだろうなあと思う。なんか学生時代に部活の仲間が先生に怒られているのを横で聞いているような感じ。
彫り上がった観音様を若狭屋に持って行き、家に帰ると母親は自刃ではなく天命で亡くなっていた、というのは初めて聴いた。最近では助かるパターンというのもあるらしいけれども。
私はこれまで自刃したパターンしか聴いたことがないのでちょっと驚いた。天命だと家を出るときの水杯の場面があまり意味がなくなっちゃうような……。
とはいえ遊馬師もどうやらいろいろと悩んでいるらしく、そのパターンだと前後の場面と上手くつながらないのだとか。来週の独演会でも掛ける予定らしく、「どうしようかなあ……」と悩んでいる様子。これはこれで来週のお楽しみができた。

ネタのリクエストはまだ受け付けているとの事だったので『粗忽の使者』を本人に伝える。
「遊馬師匠の侍が好きなんですよー」と侍を推す事も忘れない。
一回聴いたことがあるけどもう5年以上も前だし、また聴きたいなー。
タグ:三遊亭遊馬
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