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けんこう一番!第五回三遊亭兼好独演会 [落語]

けんこう一番!第五回三遊亭兼好独演会
於:国立演芸場

三遊亭兼好 『金明竹』
三遊亭けん玉『弥次郎』
三遊亭兼好『お菊の皿』
坂田美子 琵琶『耳なし芳一』
三遊亭兼好『鰻の幇間』

ここ2週間ばかり落語を聴いていない。
先日の日曜日に仕事関連の検定試験を受けてきたので、その勉強のために時間を割いたというのもあるのだけれども、入谷の朝顔市や浅草のほおずき市なんかに出かけていたというのもある。
いずれにせよ落語分が足りていないので補充に向かう。

前座代わりに、とまずは兼好師が高座に上がる。
季節や気候の話をマクラに。
昔の夏はまだのんびりしていたといい、「ああお前さんかい、まあおあがりよ。……おーい夏が来たからスイカ切ってあげて。それと花火あったろ。ない? じゃあ新しく買って。あと蚊取り線香もな」みたいなのどかさがあったという。こういう何でも落語仕立てにするところが面白い。
兼好師の『金明竹』はおそらく初めて。二ツ目時代にも聴いたことないんじゃないかなあ。最近兼好師が前座噺を演るのをよく聴く。前座噺を改めてさらいだしたのか、二ツ目間近のけん玉さんのためにお手本を見せているのか。
ただひとつ確かなことはめちゃくちゃ面白い、ということ。
言いたての最初の方はゆっくりと、後ろの方は猛スピードのこのドライブ感。しかも回を重ねるごとにギアが上がっていくような感じで、最後の方はもう聞き取れないほどの速さ。おかみさんが旦那に「どんな話だったんだ?」と聞かれ、鼻歌のように「ふんふふふんふ、ふんふ、ふふふふふ、~ほな!」と答えるのがおかしい。

けん玉さん、んんー今日はイマイチかなぁ。
久しぶりに聴いたんだけど、噺の構成が他の人と違うってのも違和感の元かもしれない。

兼好師の二席め、久しぶりに聴く『お菊の皿』。
最初に江戸っ子たちが皿屋敷に向かって幽霊が出る、というときにドロドロと結構な大きさでウスドロが鳴りビックリする。
その後、「どこで打ち出だすか遠寺の鐘が陰に籠ってものすごく……」のところで本当に鐘が「ゴーン」と鳴る。が、「……早い」。「もう一回やるよ。……すみません打ち合わせが急だったもんで。……どこで打ち出だすか遠寺の鐘が陰に籠ってものすごく……『ゴーン』……許す」あれどのタイミングが正解だったんだろう。
お菊の井戸が盛況になるに従って、前座二ツ目色物までもが出てきてやりたい放題なのがおかしい。

坂田さん、実は兼好追っかけ仲間。
琵琶の舞台を聴いたこともあるんだけど、知り合いが兼好師匠と同じ舞台の上にあがっているのを見るのはなんか変な感じ。
「兼好師匠に『夏だからなんか怖い話やってよ』といわれたのですが……。『耳なし芳一』のイメージが強いからでしょうが、琵琶は『平家物語』のような戦記物を語る楽器で、怖い話をやる楽器ではないのです」。そう言われてみれば。
ただし、琵琶は弦を抑える力加減によって音程が細かく変わるので、怖い雰囲気を作るには適した楽器なのだとか。

兼好師の三席め、意外にもこの噺も兼好師では初めて。
兼好師では冒頭に羊羹の話は出てくるものの、それを土産に客周りをするわけでもなく、「こんなことなら家で羊羹でも食っていればよかった。いや、あれは客を釣るためのエサだからそれを食っちゃだめだ」とかぶつぶつ言っている珍しい形。
浴衣の男は一八のことを知っていて、その上で騙しにかかっている。なので話のはぐらかし方が上手い。
騙されたと気づいた後の一八の小言が、小言というよりも八つ当たりの泣き言というような雰囲気で、半泣きになりながら文句を言っているのがおかしい。「アタシが許せないのはお新香だ。キュウリがつながってるのはまだいい。なんでキュウリと大根がつながってるんだ!」というくすぐりがとにかく笑える。

11月の第6回のチケットも購入。
終演後にほぼ他人の金でたらふく飲む。ありがたやありがたや。
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上野鈴本演芸場 平成二十九年七月上席 夜の部 七月二日 [落語]

上野鈴本演芸場 平成二十九年七月上席 夜の部 七月二日
於:鈴本演芸場

三遊亭わん丈『蝦蟇の油』
ダーク広和 奇術
柳亭燕路『もぐら泥』
鈴々舎馬るこ『大安売り』
ホンキートンク 漫才
林家彦いち『長島の満月』
古今亭文菊『短命』
ぺぺ桜井 ギター漫談
入船亭扇遊『浮世床』
丸一鏡味仙三郎社中 太神楽
三遊亭天どん『つゆ待ち傘』

わん丈さんの『蝦蟇の油』、素晴らしかった。二ツ目なりたてとは思えないくらい。

馬るこさん、真打昇進後初めて聴く。……また太った?

ホンキートンクも安定の面白さ。

彦いち師、CDで聴いていた『長島の満月』を生で聴けて嬉しい。

文菊師、久しぶりに聴くけどやっぱり上手いねえ。真打昇進直後あたりはその上手さが鼻についたんだけど。

扇遊師、さすが入船亭。端正ですなあ。

天どん師、以前秋に『あき待ち傘』として自分で改作した噺の元の噺。ようやくオリジナルを聴けた。
普段よく演る天どん師のドタバタ新作もいいが、こういうしっとりとした噺もまたいい。
浪人者の傘張り侍の佇まいがいい。

……とまあ一応いいところを挙げていったのだが。
客のひとりが最悪だった。
とにかく舞台の芸人に向かって喋る喋る。
ジジイてめえんちのリビングでテレビ見てるんじゃねえぞ。
わん丈さんも「よく喋るなあ……」と戸惑い気味だったのだが……。
正直あれダーク広和先生がいじって、声掛けらるのを喜んだふりしたのがよくなかったと思う。
それで「芸人に話しかけていいんだ」って思い込んじゃなかろうか。
燕路師が「仕事をしているのは私ですから」とかやんわり注意しても全然通じていない。
ホンキートンクもネタの途中で邪魔されてかなり調子を狂わされていた。
仲入りのときに異例の「上演中の私語は他のお客様のご迷惑になりますのでお控えください」とアナウンスがあったが、あれ多分本人に伝わってねーぞ。
芸人は調子狂わされるしこっちもそのジジイが気になるし、もう最悪。正直今日は金返して欲しい。
あれはマナー違反どころのレベルじゃねえよ。
芸人にいわせるんじゃなくて、鈴本の支配人とかがちゃんと本人に伝えて黙らせるとか帰ってもらうとかしないと。
来週リベンジかなあ。
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遊馬百席 第101回 [落語]

遊馬百席 第101回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『尿瓶』『船徳』『小間物屋政談』

昨日は一蔵さんと小辰さんの会の打ち上げで呑みすぎた。
9時くらいに帰ってきて猫にご飯をあげて猫トイレの掃除をしたらそのまま寝てしまった。
で今日起きたら10時過ぎ。こんなに長い時間寝たのも久しぶり。
都議選行ったり買い物行ったりでだらだらと過ごす。

さて一席め、珍しい噺を掛ける。『尿瓶』はこれまでに一度しか聴いたことがない。
人のいい侍の鷹揚な振る舞いと、その侍が激怒したときの烈しさの落差がいい。
やっぱり遊馬師の侍はいいね。

二席め、若旦那の徳がなんと『酢豆腐』の若旦那キャラ。
船頭になってもキザが抜けず、あのキャラで船を漕ぐ。
これは今まで聴いたことがないが、かなり面白い。特になよなよっとした仕草で棹を張るところなどはなんともいえないおかしみがある。しかもあのガタイで演るから余計面白い。
船のふたりの客のキャラ(船嫌い:こうもり傘、船好き:煙草)が途中で混ざっちゃってるのがちょっと残念。

三席め、小四郎の愛妻家っぷりがより加えられている。
それなのに裏切られてしまうのだからやるせない。
お白州の場面で大岡越前より「死んでしまえ」と言い放たれてやさぐれる姿がおかしい。
でもやっぱりこの噺は大家がひどい、ってところが一番のポイントかな。
タグ:三遊亭遊馬
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らぐろ亭 第18回 一蔵・小辰二人会 [落語]

らぐろ亭 第18回 一蔵・小辰二人会
於:駒込 妙義神社

入船亭小辰『千早振る』
春風亭一蔵『笠碁』
春風亭一蔵『千早振る(唐揚げ)』
入船亭小辰『替り目』

中野から電車で駒込まで移動。
なんか写真でも撮ろうかとカメラも持ち歩いているんだけど、結局は何も撮らず。

前座がわりに落研の大学生の『時そば』。
近所のおばさんが「落語聴くの初めて」と開演前にいろいろと話していたのが聞こえてきていたのだが、この一席で帰ったらしい。えええー。

小辰さんの一席め、これはやっぱり扇辰師からの噺かな? くすぐりや間が扇辰師のもののような。
もしだとしたら小辰さん扇辰師のこと好きすぎじゃね? という感じ。感想として「扇辰師いいよね」ってのが先に出てしまう。
いやもちろんそれを再現できる小辰さんもすごいんだけどさ。

一蔵さんの一席め、ご隠居ふたりの稚気がかなり強め。
特に「待った」をかけている方のご隠居は「子どもか!」というくらいのワガママっぷりでカワイコぶりっ子。
そこまで極端に表現する人もいないので、これはこれでおかしい。

二席め、導入部が小辰さんと同じなので客席がざわつく。
「いいのここからぜんぜん違う噺になるから!」とのことだったが……。
要は「千早振る」の絵解きなのだが、相撲取りの竜田川ではなく、伝説の唐揚げ料理人チイさんの噺。
強引すぎてほとんど伝わっていないような……。さらに仕込み忘れもあったようだ。なんとなく客席にポカーンとした空気が伝わる。

続いて出てきた小辰さん、「なかなかないですよ、一蔵兄さんが降りてきた瞬間に『ダメだ!』っていうの」。まあ一蔵さんが新作を演るという珍しいものを見た、ってことで。
一蔵さんが「小辰さんがこのあと長いのを演りますから。真夏の『文七元結』とか」と振られていて、「本所のだるま横丁に左官の長兵衛という人が〜」と始め、本当に『文七元結』かな? と思わせといて「と、いうところまでは知ってるんですけど」と切り上げる。なんか前にもこのパターンあったな。
噺の途中で「なーべやーきうどーん」と声を上げるところがあるのだが、会場の神社の境内で遊んでいた子どもたちから「いーしやーきいもー」と返ってくる。会場の窓を開け放してあったから聞こえたらしい。すかさず小辰さんが「この町内は芋屋も出ている」と受ける。いかにも街の落語会っぽい。

終演後は恒例の打ち上げ。
日本酒をたんまりと呑む。
一蔵さんと小辰さんを撮らせてもらう。

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Nikon Df
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なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 29年7月 [落語]

なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 29年7月
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭じゃんけん『金明竹』
三遊亭けん玉『釜泥』
三遊亭兼好『手紙無筆』
三遊亭兼好『質屋蔵』

雲行きがあやしいので電車で。

じゃんけんさん、言い立て部分は単純に覚えたことをしゃべるのではなく、ひと言ひと言丁寧にストーリーを追いながら話している感じ。
だったのだが、なぜか回を追うごとにどんどん怪しくなっていき、同じところを繰り返したり噛んだり。それをうまく自分で笑いに変えていたが、後のけん玉さんによれば「入門してから一番の必死さ。楽屋では大爆笑」とのこと。

けん玉さん、珍しい噺を掛ける。
私は三三師でしか聴いたことがない。
「おばぁーさん」という言い方はちょっと三三師っぽいけど、細部のくすぐりとか最後の場面とかの描写が違うから他の人から教わったのだろう。
釜を盗んだ泥棒が「おい人がきた、しゃがめ」
「こんな西洋の画家がいましたね、シャガール」「……どうすんだこの空気」というくすぐり好き。

兼好師の一席め、最近「前座噺」といわれる演目をよく掛けている気がする。弟子がふたり揃う機会でもあるし、高座で手本を見せているのだろうか。
マクラで七夕の成り立ちに触れ、本来は「書いた字を七夕に飾ると字がうまくなる」というものだった、というところから字の読み書きの話になり噺に入っていく。
何度もいうが、前座噺だろうがなんだろうが、面白い人が演るとやっぱり面白い。同じ噺をしてるはずなのに人によってここまで違うのは何故だろう。これが落語の面白いところでもあるし、残酷なところだとも思う。

二席めの『質屋蔵』は去年一度聴いたきり。
化け物と雷の噺だから夏にしかできないのだろうけど、雷なんて最後にちょこっと出てくるだけなのにもったいないなあ。
番頭さんが語る、質種に対する妄想ストーリーがとにかく面白いし、長屋の熊さんの泥棒の告白もおかしい。
そのふたりが化け物に怯えてビクビクとパニックになりながらも蔵の番をしているシーンは相乗効果でさらに爆笑。

今日は3人とも普段あまり演らない噺? 『質屋蔵』を除いてすべて「その人では初めて」聴く噺だった。
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人形町噺し問屋 その七十二 [落語]

人形町噺し問屋 その七十二
於:水天宮前 日本橋公会堂

三遊亭兼好 ご挨拶
三遊亭じゃんけん『垂乳根』
三遊亭けん玉『ん廻し』
三遊亭兼好『風呂敷』
コント青年団 コント
三遊亭兼好『へっつい幽霊』

ご挨拶は「多分この件じゃないかな」と予想していたが案の定豊田議員の話題。これかあとは藤井四段のどちらかだと思ったんだ。
「普段は優しくて、いざとなったら罪を全部秘書に押し付ける議員の方がよっぽど怖い。豊田議員はあれだけ罵倒してるんだから、『いざというときに秘書を身代わりにしよう』なんて思ってなかったはずで、そう考えるとまだマシ」という理屈はすごい。
政治家と秘書という関係は噺家と弟子という関係によく似ているそうで、常にYesしか言わない人がいるといつの間にか嗜虐的になるのだそうだ。ちなみに兼好師の弟子はじゃんけんさんは何を言っても堪えず、けん玉さんはことあるごとに「自分柔道やってたんで」「レスリングやってたんで」と威嚇してくるそうで、兼好師はイマイチ威張れないとのこと。
また豊田議員のあの歌い調子は怖いといい、けれども本当に腹が立つと人は歌い調子になるのかもしれないと自身の経験を話す。曰く、以前50円ハガキを大量に購入していた。2円値上がりして、仕方がないので2円切手を買い足してチマチマと貼っていたら、今度は10円値上がりした。交換するにも手数料がかかるというので、さらに10円切手を買い足して貼ったら名前を書くスペースがかなり小さくなった。そもそも普通の商品なら値上がり前に買ったものはそのまま使えるのだから、値上がり前に買ったハガキは差額を払わずにそのまま届けてくれたっていいじゃないか、と珍しく興奮状態で話す。で、そのことを郵便局に行った際に暇そうにしていた窓口の係員に雑談混じりに言ったところ、ポカンとした顔で「10円切手をお買いになるってことですか?」と言われ、あまりの腹立たしさに「10円切手は買いません〜♪」と歌い調子で言ってしまったとか。

じゃんけんさん、父上が大分から上京して見にきているらしく「この歳になって授業参観みたいなことをされるとは思わなかった。この高座の出来によっては大分に強制連行されるかもしれませんので皆さまご協力をお願いします」。

けん玉さん、「じゃんけんさんは協議の結果、大分に帰ることに……」。
今日前座がふたり出てきたのは、じゃんけんさんの父上はけん玉さんの高座を聴いたことがないそうなので、聞き比べをしてもらうためだとか。「なるほどあと2年もするとこうなるのか」と思うか「こんなもんか」と思うかはわからないが、とのこと。
さすがにけん玉さんには一日の長がある。

兼好師の一席め、さすがにマクラも噺も短めに。
兄いが「女三界に家なし」などの説教を自分のおかみさんにするという形は珍しい。おかみさんも「ふーんそんなもんなの」みたいな感じでおとなしく聴いていて、仲がいい。兄いがおかみさんと険悪な雰囲気で家を出る形が多いが、確かにその演出は別にいらないよなあ。

二席め、日本にもカジノができそうで、「金を使いすぎないようにカジノでは金を下ろせないようにしよう」とか「入場時にマイナンバーを提出させるようにしよう」とか法案を考えているそうだが、そんなことしてギャンブルが面白いんですかねえ、とのこと。確かに。
兼好師の『へっつい幽霊』は2回め。
熊さんの鯔背っぷりと幽霊のぐずぐずっぷりの対比が面白い。
若旦那の明るく軽いキャラもおかしい。

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第五十二回 一蔵ひとりの会 [落語]

第五十二回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『ちりとてちん』『黄金餅』『大山詣り』

今日図書館に返さなければ本があったのだが、まだ半分くらいしか読んでおらず、後の予約も詰まってるので延長もできない。谷中から帰ってきてから大急ぎで読み、図書館へ行って買い物もして……といろいろと忙しくやっつける。
ここまでせわしなくしてまで落語行くことはないじゃないかとも思うが、一蔵ひとりの会は久しぶりだったので。
最近ずっと他の会とバッティングしていて行けてなく、先月のスペシャルにも行けなかった。なんだかんだでほぼ半年ぶり。

一席め、噺家の後輩たちと地元でバーベキューをしたときのエピソードを。ヤンキーたちに絡まれたそうで、一蔵さんが出て行こうとしたところを小辰さんたちに羽交い締めにされたとか。結局なな子さんがその場を収めたそうだが、「この話は半年くらいマクラで使いたい」とのことなので詳細は書かない。
噺はやはり梅雨時期にぴったりなのか、谷中に続いての『ちりとてちん』。
聴くたびに新しいヨイショが追加されていく。
そのわざとらしさがおかしい。

二席め、「勉強会にくるような落語好きのお客さんの前では有名過ぎる『ちりとてちん』は普段やらないんだけど、今日演る二席め三席めの噺が笑いどころがないので罪滅ぼしのつもりでやった」とのこと。確かに『黄金餅』はなあ……。
とはいえ、持ち前のエネルギッシュさと押しの強さのせいか、あまりグロテスクさは感じない。
言い立ては最初に冒頭近くで間違えて再チャレンジ。が、終盤近くでまた間違え、「ああ、もういいや!」と放棄。三席めのときに言っていたが、「〇〇町、〇〇町、〇〇橋を渡って……」とどこまでいっても同じようなフレーズが続くので覚えづらいのだそうだ。『金明竹』や『蝦蟇の油』のようにストーリーになっているのものであれは2日もあれば覚えられるそうだが、これはこの1週間ずっとやってきたのにダメだった、とのこと。

三席めの『大山詣り』も季節ネタ。昔は大山に登れるのは6月下旬から7月上旬までの間だったのだそうだ。なのでちょうど今の時期だったようだ。
乱暴者の熊は一蔵さんのキャラクターを活かした感じに。熊の逆ギレっぷりがおかしい。
確かにこの噺も笑いどころはあまりないかな。

終演後のお見送りで「あれ、痩せた?」と聴かれる。去年入院した影響でちょっとダイエットしたのだが、半年くらいで今の体重まで落としたのでそれ以降に会った人はあまり見た目変わらないと思うのですが……。
タグ:春風亭一蔵
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谷中はなし処 平成二十九年七月二十五日 [落語]

谷中はなし処 平成二十九年七月二十五日
於:千駄木 谷中はなし処

三遊亭まん坊『桃太郎』
三遊亭萬橘『うなぎ屋』
林家たけ平『竹の水仙』
オーパーツ コント
立川志の春『ちりとてちん』

雨。久しぶりに電車で行く。
会場の階段のところに「今月の花」としてひまわりが一輪いけてあった。こんなのあったっけ。
開始10分前に着いたらまん坊さんが始まったところ。前座は開演時間の前、という圓楽一門の伝統は他流派と一緒のときも変わらない。

萬橘師、階段の花はたけ平師によるものだという。「先月から始めたんですよ。先月からきっと金が入ってくるようになったんでしょうね」。たけ平師は他の会でも買ってくるのはいいけど、終わっても持って帰らないという。仕方ないのでいつも萬橘師が持って帰るのだが、萬橘師の娘さんが最近その花のことを「落語家の華」と呼ぶそうで、こないだは「落語家の華が枯れそうになってる!」と言われたという。
「縁起でもないので『落語家の華』じゃなくて『たけ平の華』と言いなさい」と言い聞かせたそうだ。
噺家という職業は簡単そうに見えるかもしれないが、実は難しいと訴える。「ここまで5分くらいしか話してないのに、こんなに噛んでる」。で、見てるだけなら簡単そうに見えるというつながりで『うなぎ屋』に。
うなぎ屋の主人がなんかけんか腰でどことなく偉そうなのがおかしい。

たけ平師、寄席サイズなのかポンポンとスピーディに話が進んでいく。
もったりしたところがなくて軽快。
とはいえ枝葉末節を飛ばしすぎて若干つながりが悪いというかちよっと説明が不親切になっているところがあったかな。

コントは透視師の萬橘師とその弟子の志の春さんのところにたけ平師が訪ねてくるというシチュエーション。
手ぬぐいで目隠しをして後ろを向いた萬橘師が、たけ平師が出した指の本数を当てる。目隠しをするときに加減がわからずに力一杯締めてしまい、萬橘師が「痛ーい! ……星が見える」と悲鳴を上げる。
最初はあからさまに志の春さんが萬橘師にサインを出していたのだが、途中からホントに当て始める。あれどうやってるんだろ。

志の春さんは季節ネタ。
お世辞の上手い男は口ではいろいろいいながらも何か目が笑ってない感じ。これはキャラクターというよりも志の春さんだからなのかな……。
一方口の悪い男の方のご馳走に対する反応は結構素直な感じ。
ちりとてちんはだいぶ飲み込むのに苦労をし、ちょいちょいご隠居が意地悪するのもおかしい。

結局せっかく電車で行ったのにほぼ雨は降らず。バイクで行けばよかったなあ。
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扇辰日和VOL.63 [落語]

扇辰日和VOL.63
於:中野 なかの芸能小劇場

橘家かな文『蒟蒻問答』
入船亭扇辰『団子坂奇談』
入船亭扇辰『茄子娘』
三遊亭天どん『ハーブをやっているだろ!』
入船亭扇辰『心眼』

東京オリンピックから正式競技になったという3×3というバスケの試合が大森でやっているというので、落語の前にカメラ持って見に行く。
ここニフティの本社が入ってるビルで『ぽっどきゃすてぃんぐ落語』収録してたところだ。
バスケのコートの半面分で、ひとつのゴールを使う。前に流行った3 on 3とは違うのかな? 試合時間は10分またはどちらかか21点取るまで。普通のバスケのスリーポイントは2点で、他は1点。DJがいて音楽を流し、MCが実況しながらというスタイルで、解説もしてくれるのでルールもわかりやすいし盛り上がる。
思った以上に面白かった。
もっと見たかったが、扇辰日和の時間も迫っていたので後ろ髪を引かれつつも会場を後にする。結局40分ほどしかいられなかった。
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昼食も摂らずに中野まで移動する。
かな文さん、「扇辰師匠のご厚意で、大きめのネタを演らせていただけるとこになりました」と『蒟蒻問答』。
これが上手いんだ。
八公の生臭坊主ぶり、権助の田舎臭さ、蒟蒻屋の六兵衛親分のどっしり感、沙弥托善の堅物感なんかがよく出ててキャラも立っている。前座でこれだけできるってすごいね。

扇辰師の一席め、「かな文さんが『ご厚意で』って言ったけどね、別にご厚意も何もないんですよ。『やってもいいですか』と聞かれたから『ダメだ』とはいえないじゃないですか」とのこと。「でもそのチャレンジ精神はいい」とお褒めの言葉。自分の弟子には厳しいのに。「弟子より稽古にくるんですから」。じゃあ文蔵師に借りはないんじゃない?
「自分の弟子がふたりとも二ツ目に昇進したので前座がいない。ホントはチンピラ(文蔵師)に借り作るの嫌だったんだ。ホントは一花に頼もうと思ったらアイツ忙しいんだよ、オヤジキラーだから」とのこと。
マクラでは『超入門!落語 the Movie』に触れる。
夏にEテレで新作を放送するらしく、そこで『茄子娘』をやってほしいといわれたそうだが、時間はなんと8分半。普通に演ったら20分くらいかかるのに、と。なんとか収めたそうだが、後日以前の放送のメイキング番組をたまたま見たら、役者さんが「落語家の話し方が速い」と言っていて、「そりゃそうだよ時間短えんだもん、早口で演るしかないでしょ」と苦笑する。
さて『団子坂奇談』は小辰さんで1回、扇辰師で1回しか聴いたことがない。
噺は淡々と進んでいき、そば屋の娘が赤ん坊の死体の腕にかじりついたところで「うわぁあああああーーーー!」と大声を出して会場中をビビらせる。

仲入りを挟んで緞帳が上がるも、めくりが扇辰師のまま。
かな文さんめくり忘れてるぞ、と思ったら羽織なしで扇辰師が登場する。
曰く、『団子坂奇談』があまりにもくだらないので特別サービスにもう一席、とのこと。
扇辰師は結構こういうパターンでのもう一席が多い気がする。お得。
が、「もっとくだらねえ噺を演ります」とのこと。
『団子坂奇談』も『茄子娘』も今じゃほとんど扇辰師しか演らないそうで、扇橋一門でもほとんどいないそうだ。それでも『団子坂奇談』は何人かに稽古をつけたが、『茄子娘』はひとりしかいないんじゃないか、とのこと。2年くらい前に三三師で聴いたから三三師かな。もっと前、7〜8年くらい前に兼好師でも聴いたことがあるんだけど、それは誰からのなんだろう。
そういやCDでは聴いたことがあるが、高座で扇辰師の『茄子娘』聴くのは初めて。
まあ確かに変な噺っちゃあそれまでだけど。

天どん師、かな文さんに触れ、「すごいですよね、僕アレ持ってないんですよ。何なら教わっちゃおうかな。『誰に習ったんだ!』『かな文くんです』って面白いですよね」天どん師ならそれも面白いかも。
で、あいかわらず「何を求められているのかわからないので皆さんに決めてもらいます」とアンケートをとる。今日は新作と古典の二択でほぼ同じくらいに割れるものの新作に決定。
今日は先輩の先輩のゲストだからか、いつもよりやる気なし風のオーラが控えめな気がする。

扇辰師の三席め、扇橋師が亡くなって2年近く経ち、命日に一門で墓参りに行くか、という話も出たが、「暑いから」という理由で全会一致で取りやめになったという。
これまで扇橋一門は皆仲が良かったそうなのだが、「扇橋」の名が空いて、兄弟子(おそらく扇遊師だろうが)が「俺は継がない」と宣言したことで一門内がギスギスし始めたという。「私の目はないです」とのこと。そんなもんですか。
他の一門は「誰が師匠から一番愛されたか」ということを張り合ってギスギスしているのだという。「あーどこの一門かいいたい!」えーどこだろう。
さて『心眼』は初めて聴く噺。
んー、まあ「うん、それで?」っていう感じを抱いてしまう。結局のところ夫婦の情愛を描いたものとなるのだろうか。
端正な分、目が治ったときの梅喜の不実な態度が目立つ。しかし「人三化七」ならぬ「人なし化け十」ってどんなんだろ。
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三遊亭遊馬独演会 2017年6月18日 [落語]

三遊亭遊馬独演会 2017年6月18日
於:国立演芸場

三遊亭遊馬『青菜』『井戸の茶碗』『浜野矩随』

曇り空なのでなんとなく家の中でぼんやりと過ごす。
なんか日曜の昼のテレビ番組ってずるずると見ちゃうんだよなあ。
洗濯して買い物行ってビール飲みながら野球見て合間に写真をインスタにアップしてとそれなりに充実してるっちゃあしてる。
最近取った写真をインスタばっかりに上げてこっちにはほとんど上げてないな……。まあほとんど見てる人いないからいいんだけど。
で、野球も延長に入ったところで家を出る。

遊馬師の『青菜』はなんと5年ぶり。そんなに聴いてなかったか。
マクラで「庭に水 新し畳 伊予すだれ 透綾ちぢみに 色白のたぼ」とあったので『青菜』とわかる。
日本語の言葉遊びの例として……と切り出したのだが、隣の若めのカップルにはまったく通じていない様子。あまり想像できないですかね、と逆の「西日射す 九尺二間に 太っちょの 背なで児が泣く 飯が焦げつく」も出す。こっちはやや通じたようだがそれでも反応は薄い。そりゃそうだろうなあ。俺だって何度聴いても意味わからなくて調べてようやくわかったし。
まあそれはそれとして、遊馬師の植木屋の夫婦はかなり仲がいい感じ。他の噺家の「なんだかんだいって仲がいい」というのではなく、元から仲良しな感じ。
自分でもやってみたい、とやっている場面はわりとさらっと。「ところで植木屋さん」「植木屋はお前だ!」とかの「お屋敷でのやり取りを再現するために不自然になる」部分を長くくどく演る人もいるが、私はそれ苦手。さすがにそんな馬鹿いないだろって醒めてしまう。なので遊馬師のはちょうどいい加減で好き。

一席めが終わって高座が暗転して着替えタイム。
舞台が暗い青の照明になり、何箇所かが紫の光が当たる。もしかして紫陽花の表現かな。

二席め、袴をつけての登場なので侍の噺かと。先週『粗忽の使者』をリクエストしておいたのでちょっと期待したが『井戸の茶碗』でした。
まあ井戸茶も好きな噺なんだけど。というか井戸茶で遊馬ファンに、ひいては落語好きになったから、私にとっては特別な噺。
先日は寄席で聴いたがカットされており、久しぶりにフルで聴いた。やっぱり面白い。
「屑屋さん。この五十両は持ち帰りなさい。持っていきなさい。……優しく言っているうちに持っていきなさい」と千代田朴斎と高木作左衛門がふたりとも言っている場面が好き。これあまり言っている人いないんだよなあ。

『浜野矩随』は結局先週の遊馬百席からさほど変わらず。まあそりゃそうだろうなあ。
若狭屋での一件を母親に話す場面でハメモノが入る。
母親が最後に彫ってくれというものが観音様から阿弥陀様に変わっていたが、これには何か意味があるのだろうか。難易度はさらに上がっていそうだけれども。
それと「松次郎はもともと筋は良かったのだが何かが足りなかった」という解説が加えられていた。これは今まで聞いた中だと志らく師がそういうことを言っていたのだが、正直私はそれは余計だと思うんだよなあ……。まあ素人の感想なので。

毎回3組に次回独演会のペアチケットが当たるのだが、なんと私が当たった。
あらあらそんなことしてくれなくても毎回お金払って行くのに。
今年は野球のチケットも当たったし、ついてるなあ。
そうそう野球といえば延長で2点差つけられていたところまでをネットで見て諦めていたのだが、亀井がサヨナラ3ラン打って男泣きしてるのをニュースで見てこっちまで泣きそうになってしまった。俺亀井の大ファンなんだよう。
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