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東海道神奈川宿寄席 [落語]

東海道神奈川宿寄席
於:神奈川 星槎学園高校横浜ボートサイド校

三遊亭じゃんけん『元犬』
三遊亭兼好『真田小僧』
三遊亭好の助『不動坊』
三遊亭兼太郎『権助魚』
三遊亭兼好『片棒』

この会はいつもすぐにいっぱいになるので、もう入れないだろうけどとダメ元で昨日連絡してみたところ、まだ入れるとのことで急遽行くことに。会場が変わってだいぶ人数が入るようになったようだ。
かれこれ7年ぶりくらいな気がする。前回来たときは禁煙2日めとかですごく辛かったのを覚えている。無事それ以降は1本も吸ってないので一応成功はしているのだろう。
しかしまあ普段ほとんど京急に乗らないのだが、わからねーなー。種類が多いし行き先が細かく分かれてるので京急内で2〜3回乗り換えないと目的地に着かない。
そんでもってなぜか京急沿線である落語会ってのは急行が止まらない駅でやることが多く、スッと行けたことがない。京急ユーザーはこれ全部把握しているのだろうか。

そんなこんなで主催者が開演前の挨拶をしているところに滑り込む。

兼好師の一席め、久しぶりの『真田小僧』。
昨日小辰さんが「寄席の3大がっかり噺」として『子ほめ』『転失気』『真田小僧』と言っていて、私も概ね同意なのだけれども、兼好師のだけは面白い。
最近圓楽党でも兼好師の形で演る人も何人かいるが、照れを感じさせる。その照れが客先にも伝わってくるのでちょっと笑いにくいのだが、兼好師の場合はその照れがないので素直に笑える。

好の助さん、マクラで「二ツ目になったばかりの兼太郎に花を持たせるためにわざと手を抜く」と言っていたが、それでもこの出来はまずいんじゃねーの……。来年真打なんでしょ。なんとか上手いことごまかしてたけど……。

兼太郎さん、二ツ目に昇進してから初めて高座で見る。
入門前後から知っている人が二ツ目に昇進したのを見るのは初めてだから感慨深い。
もちろん羽織姿も初めて。
会場から大きな拍手と声援が送られる。
羽織も着物も帯も全部人に作ってもらったらしい。おおちゃんとお旦というかタニマチみたいな感じの人がついているのか、はたまた兼好ファンからのご祝儀か。
まだ羽織を脱ぐ仕草は流石に固い。しかもその大事な羽織を設営している高座の裏に落としてしまったらしい。あちゃー。
マクラでは二ツ目昇進当日の朝の様子や、新しい名前について。『るろうに剣心』ファンなので「兼心」はどうでしょうと言ってみたところ、「顔じゃないからダメ」と却下されたとか。まあそうなるでしょうな。
さて噺はおそらく兼好師仕込であろう『権助魚』。
兼好師の権助よりも若干ボーっとした感じで、これはこれで面白い。
あとなんだかんだで顔で笑わせにくる。

兼好師の二席め、そういや兼好師の『片棒』では「三兄弟は金を湯水のように使う」という設定がなくなっている。そうだよねえ、その設定があると鉄三郎の発言と整合性取れないからおかしいと思ってたんだ。
今日はなんとなく銀次郎の一人舞台の勢いがいつもよりも弱かったような気が……。
しかしそれにしても兼好師の山車の人形はいつ見ても凄いなー。なんであんなに人形っぽく見えるんだろう。
弔辞の場面で「お父つぁんはケチで友だちがいないから、仲の悪い長屋の大家が半笑いで弔辞読むの!」というのがたまらなくおかしい。

終演後の打ち上げにも参加。
好の助さんとも少し話す。
そういや好の助さんも二世なのにそういう話全然しないねと聞いたところ、以前都内で父親の話をしてみたところナポレオンズが通じなかったという。「父親の話をして盛り上がるならするけど、全然通じなかったからそれっきりしてない」とのこと。
マジかよ……。演芸好きならみんな知ってるんじゃないんかい……。
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三番町ヒロ落語会 [落語]

三番町ヒロ落語会
於:半蔵門 セレクトショップ・三番町ヒロ

入船亭小辰『代脈』『井戸の茶碗』

半蔵門と九段下の中間ほどにあるセレクトショップでの落語会。今回で5回めでそのうち小辰さんが3回出ているのだとか。
一席めの『代脈』は噺自体久しぶり。一時期はよく聴いた気がするんだけど、最近はほとんど聞かない。
落語の後のトークコーナーで言っていたが、この噺は白鳥師に教わったらしい。
「バカな人がバカなことをする」という、小辰さんではあまりやらないタイプの噺で、覚えにくいのだとか。だけどこういうはっちゃけた馬鹿の噺というのも狂気が滲むような気がして面白い。

二席めの『井戸の茶碗』は扇辰師から教わったそうだ。まあ端正だもんねえ。
千代田卜斎の端正ながらの頑固さ、高木作左衛門の爽やかながらの頑固さがそれぞれうまく出ていたように思う。
屑屋仲間の「千三つ」が訳知り顔で「なぜ若侍が屑屋を探してるのか」を語っている場面もおかしい。

落語の後は質問コーナー。
いろいろディープな芸談となったが、わかったのは小辰さんが扇辰師のことが大好きすぎだろ、ってこと。
曰く「師匠の噺なら2回通しで聴いたら覚えられる」「他の師匠に習った噺でも『師匠に似てるね』と言われる」「『徂徠豆腐』『匙加減』は師匠の十八番(と言っても師匠は『十八番なんておこがましい』と否定されるだろうが)なのであえて教わらない」「師匠から教わった噺が一番やりやすい」などなど。
おそらく小辰さんのやりたい落語と扇辰師の芸風がぴったりと合ったんだろうけど、そこまで言える師匠と出会えたことは幸せなんだろうなあと思う。ほとんど扇辰師の話をしてたような気がする。

終演後、皇居を約半週して有楽町のTOHOシネマまで。毎月14日はトーホーシネマズディで映画が安いので『スイス・アーミー・マン』という作品を観る。
ホントは別の作品を観るつもりだったのだが、ポスターを見てなんとなく。……なんだか面白いんだか面白くないんだかよくわからない映画だった。
タグ:入船亭小辰
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遊馬百席 第103回 [落語]

遊馬百席 第103回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『小言念仏』『百川』『八五郎出世』

一席め、遊馬師の『小言念仏』は初めてか。
というか小三治喜多八師弟でしか聴いたことがなかった。
やっぱりこの噺は柳家のイメージがある。
「なーむあみだーなーむあみだー」の中に盛り込まれる小ネタがいろいろと面白いが、やっぱり泥鰌屋を呼び込むところが一番かな。

二席め、朴訥とした百兵衛とポンポンとまくし立てる鯔背な河岸の若い者たちのコントラストが楽しい。
今日はなんとなくあっさりとした印象かな。

遊馬師は『妾馬』ではなく最後に「『八五郎出世』というおめでたいお話で〜」と締めるので『八五郎出世』なのだろう。
今日は後半のしんみりとした場面はさらっと。個人的にはあまり湿っぽくなりすぎるのは好きではないのでこれくらいがちょうどいい。
これまで聴いたことはないけれども、この噺には八五郎が士分に出世した後の続きがあって、そこでようやく馬が出てくるのだとか。『宮戸川』と同じく今ではほとんど口演されなくなった部分にタイトルの由来があるパターンなのね。一度聴いてみたいものだ。

来月は遊馬師の都合がつかずお休み。
次回は国立の独演会の後になる。ここ数回は共通のテーマを持った噺だったり同一人物を扱ったりと趣向があったので、今回も何かあるのかと尋ねたらまだ未定とのこと。
「天邪鬼だからみんなから言われると普通にやろうかなあと思っちゃう」だそうで。
タグ:三遊亭遊馬
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第二十九回 鶴川落語会 らくご@鶴川 小満ん・兼好二人会 [落語]

第二十九回 鶴川落語会 らくご@鶴川 小満ん・兼好二人会
於:鶴川 和光大学ポプリホール鶴川

柳亭市若『孝行糖』
柳家小満ん『天災』
三遊亭兼好『うどんや』
三遊亭兼好『悋気の独楽』
柳家小満ん『寝床』

いつもはツーリングがてらバイクでくるんだけど、今日は空模様が怪しいので電車で。
学生の頃は小田急沿線に住んでたけど、最近はめっきりこっちこなくなったなあ。窓から見える街並みも変わっているような。

兼好師の一席め、昔の落語界の分裂騒動に触れて説明をし、「円楽党は最近の例えでいうと『希望の党』。圓生師匠が抜けて、そこに先代圓楽がついていった。他にもいろんな人が『俺も俺も』と注いてきたけど結局みんな戻っちゃった」。
「小池さんすごいですね、一度は政権を取ったことがある民進党をたったひとりで壊しちゃうんですから。でも『希望』って。ここにいるある程度お年を召したみなさんならおわかりでしょうが、希望ってのは大概叶わずに失望になるんですよね。30年後、40年後に残ってるんですかね。そこへ行くとどうですか。我々は小さいながらも残ってますから」と胸を反らす。
『うどんや』は久しぶり。もうそういうシーズンに入ったんだなー。ついこないだまで暑い暑いといっていたのに。
今日はやや涼しいかなくらいの気候だったが、一気に真冬の夜中の空気に持っていくのはさすが。
聴いているだけであのキーンとした寒さが思い出されるようだ。
風邪をひいた男がうどんをもちゃもちゃと食べるシーンも芸が細かい。

二席め、最近報道では不倫のニュースが落ち着いてきて嬉しいという。「なんか想像しちゃうんですよ。で、その想像している自分がイヤ」。まあなんとなく言いたいことはわかる。
「でもどうしても想像しちゃう。綺麗どころの人ならまだいいんですけどね。……斉藤由貴さんとか想像するのはイヤでしょ」あの人も元アイドルなのに。「今一番恐れているのが小池さんが不倫をしていてそれをすっぱ抜かれること」。
で、「昔はある程度の地位とお金を持っていればお妾さんを持つことが許された」と噺に入る。
『悋気の独楽』は兼好師ではだいぶ久しぶり。聴いたことはあるはずだが、このブログを始める前だから多分7〜8年前以上ってことか。
こまっしゃくれた定吉がもうとにかくおかしい。
辻占の独楽を回すときにも旦那とお妾さんの間に煙草盆を挟んでいるのに「お泊りです」となるのも笑える。

小満ん師はネットでも評価が別れているようで、ものすごく絶賛する派とこき下ろす派があるようだ。
人の好みはそれぞれなので、それはある程度しかたないとは思うがそれにしても振り幅が大きいように思う。
でもって私の感想としては「なんであそこまで持ち上げている人がいるのかわからない」って感じかなあ。
噺は平坦だし早口だし噛むし間違えるし。あまり「演じていない」という点ではいかにも「昔気質の噺家」という感じでそれがウケてるのだろうか。

終演後は町田まで出て馬刺しと桜鍋を兼好追っかけ仲間のおじさんと食す。
やっぱり馬は美味しい。日本酒もいつの間にか結構呑んで酔っ払って帰宅。
昼から落語聴いて美味いもの食ってさっさと寝る。いい日だ。
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第五十六回 一蔵ひとりの会 [落語]

第五十六回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『猿後家』『ろくろ首』『お見立て』

先月は別の会へ行ったために2か月ぶりのひとりの会。
今日は池袋演芸場の夜席で出番があり、それが終わって急いで駆けつけたのだとか。
前座はきいちさんで『道灌』を演っていたそうだが、仕込みの「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」という歌が出てこなかったという。
テンパったきいちさんは下座のお師さんに聞いたりしたそうだが、袖にいた一蔵さんに気づき「一蔵、なんだっけ」とタメ口で聞いてきたそうな。一蔵さんが「『七重八重』だよ!」と教えるも、「七重八重……それから?」となおもタメ口で聞いてきたとか。会場が変な空気になり、きいちさんが高座を下りてきたときに一蔵さんにかけた謝罪の言葉がーーー。多分このマクラ受けてたから他の会でも使うだろうしネタバレはなしで。
さて一席め、後家さんが話すときにいちいち鼻の下を伸ばして猿の顔っぽくするのがおかしい。「猿回し……」と聞いて激昂するときにゴリラが威嚇するときのように両手で床を叩くのも爆笑。「さっきにゃんこ金魚先生と一緒にいたからクオリティが高い気がする!」というのもいい。
怒りを収めに行くときに「アンタさっきなんて言ったんだい!」「え? 今に珍しい『皿回し』って言ったんスけど……何か?」とやや煽り気味なのもおかしい。

二席めはネタおろし。小里ん師から習ったそうだが、稽古のときに「ウケねえよ」といわれたらしい。
本人も「面白くない噺でなんでこれ選んだんだろう」といっていたが、私は結構好きだけどなあ。
一之輔師のとか天どん師の『ろくろ首』面白いよ。
このふたりの共通点としては、せっかく挨拶の稽古をしたのにお屋敷の猫を構いすぎたことで台無しになる場面が面白いこと。
今日の一蔵さんのはそこがかなりあっさりめだった。なるほどそうすると確かにあまり笑いどころはないかもなあ。

三席め、マクラで見習い期間にバイトとしてデリヘルの運転手をしてたといい、「女性のお客様のために説明すると、『女郎を大八車に乗せて長屋まで届ける』仕事です」。
『お見立て』は何度か聞いたことがあるが、杢兵衛お大尽が喜助を「けすけ」としか言えず、「けすけ」「喜助です」を何度か繰り返した後で「もう『けすけ』でいいです」と折れるのは一之輔師のくすぐりか。
喜瀬川が喜助を操縦するのにウィンクや投げキッスをするのがおかしい。しかも一蔵さんの仕草だからもう全然やられても嬉しくないのがまた笑える。

来月はスペシャルで池袋演芸場を借りて行うというので前売りを一枚購入する。
タグ:春風亭一蔵
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なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 29年9月 [落語]

なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 29年9月
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭じゃんけん『阿弥陀池』
三遊亭あおもり『首屋』
三遊亭兼好『粗忽長屋』
三遊亭兼好『辰巳の辻占』

じゃんけんさん高座に上がるなり「皆様に報告があります。師匠がまだ来ていません」。なぜか亀戸に行ってしまったのだとか。
今日からけん玉改メ兼太郎さんがこないので、じゃんけんさんが長めに繋がなければならないそうで、「いなくなって初めてわかる兄弟子のありがたさ。いい兄さんでした……死んだみたいに言ってしまいましたが」と話す。まあ仲よかったしね。今日からの両国寄席の披露目にも行ってください、と弟弟子からもお願いされる。
兼太郎さんからは「常にアンテナを張っていろ」とよく小言をいわれていたそうで、「たしかに世の中の動きには詳しくなってなくちゃならない」と噺に入る。
『新聞記事』かと思ったが、関西版の『阿弥陀池』。以前に聴いたときは関西弁だったのだが、江戸言葉で話されるとやっぱりちょっと違和感があるかなあ。
じゃんけんさんも着実にネタを増やしてるようだ。

じゃんけんさんが降りたあとも兼好師の出囃子の『さんげさんげ』が聞こえてこない。
代わりに上がったのがあおもりさん。兼好師に稽古のお願いで会場にきていたらしく、緊急助っ人として上がったようだ。
とはいえ短めに繋ぐだけのようで、短めに『首屋』。噺は知っているが聴くのは初めてだ。
ぼそぼそもそもそとしたあおもりさんの話し方が意外と「試し切りのために首を買おう」というサイコパス気味の大名と合っている。

さてくすくすという笑いに迎えられた兼好師、亀戸寄席の会場まで行ってしまったらしい。亀戸と中野は乗り換えの駅が一緒だったためうっかり間違えたそうだが……。亀戸寄席って13時からじゃなかったっけ? 結構時間違うけど……。
まだスマホを使いこなせていないので、到着時間などを調べられず、駅員に到着時間を聞いてじゃんけんさんに「15分までには着くから」と連絡したそうだ。しかしそこからまた逆方向に乗ってしまい、さらに遅れたのだとか。
「粗忽な人がいる」とマクラもそこそこに噺に入る。
この噺はもちろん主人公の「兄い」の話の通じなさが面白いのだけど、その兄いの訳のわからない理屈に丸め込まれてしまう熊と、それに困惑しきっている役人がまた面白い。
役人が二人組で、その片方がやや兄い寄りなのは兼好師の独自なのかな。

二席めの『辰巳の辻占』はやはり巻きせんべいの辻占を読むシーンが一番面白い。
辻占の前半で期待を持たせるような文句が並んでおきながら後半でうっちゃられるというのは誰でも同じなのだが、なんか兼好師だとその落差がすごく鮮やか。
心中を持ちかけられて「うわあどうしよメンドくさい。でも後でぐずぐず言われるのも嫌だし……源ちゃんを先に飛び込ませておいて私は戻ってくればいいか」と呟くおたまが空恐ろしい。そこまでハッキリと言葉として口に出すという演出をしている人は聞いたことがない。
強い女を描かせると兼好師はすごいというか凄まじいというか。
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桂春蝶・三遊亭兼好二人会「おにぎやかに」 [落語]

桂春蝶・三遊亭兼好二人会「おにぎやかに」
於:清澄白河 深川江戸資料館

三遊亭けん玉『子ほめ』
桂春蝶『御先祖様』
三遊亭兼好『粗忽の使者』
三遊亭兼好『初天神』
桂春蝶『たちきり』

午前中は小菅の東京拘置所での更生展なるイベントへ。普段は入れない拘置所の敷地内に入る。とはいえ建物に入れるわけでもないけど。
全国の刑務所で作った物の即売会とか、なぜか全国や地元の物産展みたいなことになっている。
名物というかこの更生展の有名なメニューが「プリズンカレー」なるカレーらしい。
麦飯にカレー。甘口だがいかにも「ザ・カレー」という感じで普通に美味しい。これと同じものが拘置所内で出ているのかはわからないけど、もしそうならまったくもって「クサい飯」なんかじゃない。やっぱり日本てちゃんとしてんのね。
IMG_0953.JPG
Nikon Df

拘置所から帰ってきて猫のワクチンを打ちに動物病院に。
猫をケージに入れようとしたらものすごい全力の拒否。
なんとか入れて車で連れていくものの、ふたり揃って抗議の大合唱をあげる。車が嫌なのかと思ったが、帰りの車内では一言も発せず。
多分もう家に帰るだけってわかってるんだろうなあ。

さて珍しく道楽亭の土曜に兼好師の会があるので行ってみたら、なんか人が少ない。二人会だと客の入りが極端に下がることがあるそうだが、今回がそうなのだろうか。

けん玉さん、明日から二ツ目に昇進して兼太郎となる。けん玉としてはラスト高座だろう。
前座の総仕上げの高座はいかにも前座噺の『子ほめ』。
ややクサめではあったもののメリハリのある一席だった。
兼太郎頑張れ超頑張れ。

春蝶師の一席め、マクラで「誰かエピソード知りたい噺家います? なんかしら話せますよ」と問いかけ「ざこば!」と声が上がる。
子ども時代にざこば師が家に遊びに来たことがあるそうで、一緒にスーパーマリオをしたらしい。その際、無限1upの裏技をしたところ、「お前はそんなにしてまで勝ちたいんか!」とマジギレされたそうな。それを最近どこかの落語会での対談で話したところ、当時のテンションのまま「あれはお前が汚いマネするからやろ!」と怒られた、とか。
噺はなんか聴いたことあるなーと思っていたら、過去一度だけ春蝶師を聴いたことがあるのだが、その時と同じネタだった。通りで。

兼好師の一席め、マクラで春蝶師について語り、「二世落語家にしてはすごく熱い。東京でいうと花緑師匠に近い」というと春蝶師が乱入。「よかったー○○(笑点関係の二世)っていわれなくて」とぼそっと言う。
『粗忽の使者』は大好きな噺。
治部田治部右衛門が本人はいたって大真面目なのに全編ボケっぱなしという強烈なキャラクターで、兼好師がまたすっとぼけた様子で演じるのでさらにおかしい。
軽薄な江戸っ子の留っことの対比がまた鮮やか。

二席めの『初天神』は久しぶり。
さすがにこの時期だと「初天神」という言葉は使わずに「天神様の縁日」となるのが細かい。
金坊と完全に同レベルになって言い合いをしているお父つぁんの大人気なさが楽しい。

春蝶師の二席め、「結構傷つきやすいタイプなので、途中でお客さんにあくびとかされると心が折れる」という理由で客席を暗くしての『たちきり』。
……じゃあこんな噺やらなきゃいいのに。
この噺ホント嫌い。登場人物は誰も悪くはないのだろうが、全員気が利かないノータリンで誰ひとりとして感情移入ができない。全員が全員「自分かわいそう」という自己憐憫を臆面もなくさらけ出していて気持ち悪い。なんでこんな噺が「名作でござい」みたいな顔して残っているのが理解できない。
んんー、なんか変な空気で会が終わり、ちょっと残念かなぁ。
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人形町噺し問屋 その七十四 [落語]

人形町噺し問屋 その七十四
於:水天宮前 日本橋公会堂

三遊亭兼好 ご挨拶
三遊亭じゃんけん『時そば』
三遊亭兼好『ぞろぞろ』
おしどり 漫才
三遊亭兼好『妾馬』

恒例の挨拶は先月の続きのスマホについて。
「お疲れさま」と入力しようとすると「お疲れサマーランド」と出ていたのが、最近ようやく出なくなってきたので安心していたところ、宝くじのメールを何通かやり取りしていたら今度は「お疲れサマージャンボ」と出るようになったらしい。
豊田議員については「議員辞めないという選択肢があったとは」。曰く、政治家の先生は大概は秘書に任せっぱなしで仕事をしていないのだから、そんなに政治がしたいのならば議員じゃなく秘書になればいいのに、とのこと。秘書の気持ちもわかるだろうし、だそうだ。
日野皓正氏のビンタについても「気持ちはわかるけどやっちゃダメでしょうねえ。私も弟子に対して『そうじゃない! もうやめろ!』とビンタしたい時もありますけど。もしそれがアリの寄席に行って、サゲまで行けた噺家はふたり、とか嫌でしょ?」とのことだが、それはそれで見てみたい。

じゃんけんさん、高座に上がって袖を見つめ、「師匠が袖からいなくなってビンタの心配がなくなりましたので安心してできます」と噺に入る。
前半仕込みパートのそば屋のそばは「ゾッ、ゾッ」とかなり短めのそばっぽい。拍手を貰うために変に長くそばをすすろうとしないのは好感が持てる。

兼好師の一席め、それでも「ビンタしてもよかったんですけどね」と厳しい。
兼好師で『ぞろぞろ』は初めてかな。
床屋の親父がお参りから戻ってきて、店で待っていた男に対して「誰だてめえ」と江戸弁でまくし立てていたのが、客だとわかった瞬間に「あ、お客さんですか。すみませんお客さんに慣れていないもので」と手のひらを返すのがおかしい。

おしどりを見るのは2回め。
針金アートの夫ケンちゃんとアコーディオン漫談の妻マコちゃんの夫婦漫才というちょっと異色な感じ。
リクエストを受けて針金アートを作っている間に、マコちゃんが下ネタの「エロシャンソン」を歌い上げる。あまりの唐突さに会場が静まり「大惨事です!」。
先日子ども寄席で初めて会ってゲストに呼ばれたそうで、「師匠は夜の舞台だとこういうネタをするって知らなかったんでしょうねえ」とのこと。
元は関西だそうで、漫談のネタは割とコテコテ。

兼好師の『妾馬』も初めてかなあ。
とにかく八五郎が軽くてバカっぽいのが楽しい。
大家や三太夫から何をいわれようが小言を食らおうが、どこ吹く風でペラペラとまくし立てる。大家から「お前はもう何も考えるな」と釘を差されてしまうのがまたおかしい。
「手土産に佃煮とか持ってったほうがいいかな?」「大名に佃煮を持っていくバカがどこにいる」「大名ってのは佃煮が毒なのかい?」というやり取りが好き。
兼好師のことだから後半のしんみりしたところはあっさり短めかと思ったが、予想よりも長めにしっかりと。
最後に殿に都々逸を聞かせて「『よぉよぉ』くらいいえ」と要求し、殿が「ぃよ〜っお」と能の掛け声で応えるのも笑った。
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秋のコタツ [落語]

秋のコタツ
於:日本橋 食堂ピッコロ

入船亭小辰『松山鏡』『馬の田楽』『お初徳兵衛』

今日も雨なので家でダラダラと。
なんか小辰さん久しぶりだなあ。なんか行こうとすると雹が降ったりトラブルが起きたり家を出ようとするタイミングで雨が降ったりとうまいこと合わなかった。
今日も台風なのだが、予約していたので電車で会場まで。客が少なくなるかと思ったが、ほぼ満席のようだった。

一席め、今日はネタおろしの会なので稽古がしたかったのだが、前日のワザオギの会の打ち上げに出なければならず……と稽古ができない言い訳をマクラに。
地方に行くことも多いが……とある地方に会の前日から呼ばれ、なぜか素人落語を聞かされて講評もさせられたエピソードから田舎の噺である『松山鏡』に。
実直な感じの庄助が爽やか。

二席めはネタおろし。
三席めのマクラで「『馬の田楽』のような『何も起こらない』という噺が大好きで。こういう噺を楽しむ文化は素晴らしい。北朝鮮にはこういう余裕がないからこんなことになってるんじゃないですか」とのこと。
まあその意見には反対はないんだけど、俺は『馬の田楽』苦手。あまりにも何もなさすぎて「だからなんだよ!?」と思ってしまう。『馬のす』なんかも近いけど、まだ最後にどんでん返しというかネタばらしがあるのでまだいいが、『馬の田楽』はオチてもなんの解決もしてないし。
そもそもなんでなんの落ち度もない馬子がこんなことに巻き込まれなきゃなんないの? という理不尽さも残るし。
小辰さんで聴いてもその印象は変わらず。

三席めは今年ネタおろしして何度かかけたという『お初徳兵衛』。
以前扇辰師で聴いたことがある。
まあこの噺も何か派手な場面があるわけではないけれども、いろいろと状況が変わっていく様子が流れるように見えて、それがなんだか趣き深い。
笑いどころの少ない噺ではあるけれど、小辰さんはこういう噺が似合う気がする。

でも終わった後に「あー恥ずかしかったー!」と叫ぶ。曰く、自分がお初になっているのが恥ずかしくて笑いそうになってしまうのだとか。
時季ももう外れているので今年最後とのこと。

終演後お見送りに出ていた小辰さんと少し話し、以前らぐろ亭で撮らせてもらった写真について本人から感想をもらう。小辰さんの中で大評判とのことなので、いつか着物姿を撮らせて欲しいなあ。
つーか小辰さんらぐろ亭以来か。開きすぎた……。
タグ:入船亭小辰
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お江戸なまらく両国亭 てんまんの会 その17 [落語]

お江戸なまらく両国亭 てんまんの会 その17
於:両国 お江戸両国亭

三遊亭まん坊『転失気』
三遊亭天どん『新作(茶封筒)』
三遊亭萬橘『不孝者』
ちゃぶ台トーク
三遊亭萬橘『黄金の大黒』
三遊亭天どん『樟脳玉』

スーパーファミコンミニの予約取れなかったー。
今日から予約受付だったから、朝9時の開始時間にいろんなサイト回ったが、どこもサーバーに繋がらないうえ瞬殺。あーあ。任天堂もいつまで品薄商法するんだか。
まあ普段そんなに、というか最近はまったくゲームしないんだけど、スーファミは世代ど真ん中だからなあ。学生時代にはお世話になりました。溜まり場になってた私のアパートで友だちと徹夜で桃鉄とかやったっけ。
時間差で予約受付始めたところもあるのでいろいろなサイトを探したりしてたら、行こうと思っていた連雀亭のワンコイン寄席の時間が過ぎていた。あーあ。

天気も良くないので写真を撮りに行く気にもなれず、今日はどこへにも出かけずに徹底的にダラダラする。
それとこれまで都合が合わなくて2週間くらい再配達を延期していたCDを受け取る。

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……おいAmazonいいかげんにしろよ。
なんでCD1枚買っただけなのにダンボールに入れてきてんだよ。ポスト投函になるヤツで送ってこいよ。「初回限定盤だから分厚かったりするのかな?」なんて思ってたら紙ジャケで普通のCDより薄いじゃねえか。
そして箱を放置していたら猫たちがビリビリに。なぜかダンボールを噛みちぎってはペッ、噛みちぎってはペッとするのが好きなんだよなあ。
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で、家を出たときに雨がポチョポチョと降っている。今から電車で行っていたら間に合わないので、仕方なくバイクで。そんなに大したことはないんだけど、雨粒が痛い。んんーなんかいろいろうまくいかないなあ。

さて久しぶりの天まんの会。会自体が1年ぶりとのことで、私は2年ぶりかな。最近は平日とかに開催されてたりするからなあ。

まずはまん坊さん。
なぜか「てんしき」が「てんしち」にしか聞こえない。江戸弁でもなさそうだし。

天どん師、たまに電車とかで声をかけられるけれども、電車に乗った直後だとその後が長いので気まずい、降りるひと駅前とかならいいんだけど、とのこと。なんかすごいわかる。俺も極稀に電車の中で噺家さんを見かけたりするけど、話しかけたところで何を話せばいいのかわからないから大概スルーする。特に寄席とかでしか聴いたことがない人だと話すこともないし。たまにガンガン行く人見かけるけど何を話してるんだろう。
さて一席めは茶封筒に入ったお金を拾った男ふたりの物語。
ひとりはやたらポジティブで、ひとりはやたらネガティブ。
ネガティブな男が、拾ったお金が9万円という半端な額なのはおかしい、本当は10万円を落としたのに自分たちが疑われるのは嫌だと自腹で1万円足すのがおかしい。なんか現代版の『三方一両損』みたいな感じか。そんなに「いい話」って感じじゃないけど。

萬橘師の一席めは珍しい『不孝者』。兼好師で一度しか聴いたことがない。
冒頭に出てくる番頭と大旦那のドタバタしたやり取りがおかしい。
萬橘師はやっぱり唄とか苦手なのかな? 芸者や若旦那が喉を聞かせる場面ではそこをなんとなくスルーしている感じ。
あとはやっぱり色っぽい芸者は似合わないなあー……。若旦那や飯炊きの清蔵はあんなに面白いのに、芸者の欣弥がどうしても色っぽくは見えない。まあこれは私の持つ萬橘師のイメージのせいかもしれないが。面白くないわけじゃなくて、その似合わなさぶりもまた一興というか。

仲入り後のちゃぶ台トークは相変わらずのグダグダ感で、話題があっちに行ったりこっちに行ったり。
まだ話が終わってないのにどんどん脇道に逸れていっていつの間にか迷子になっているという感じ。
もちろんそれが面白いんだけど。
萬橘師が噺家仲間と海に行って扇さんが萬橘師とどこかのおじいちゃんと間違えた話とか、萬橘師がデイケア施設に仕事に行って事前に高座を確認に行ったら介護士に「(落語を)聴かないの?」と入居者に間違えられた話など。
あとは大体「なぜ萬橘師は周りと打ち解けられないのか?」など。基本的に天どん師が「お前はなんでこんなにダメなんだ」と振り、萬橘師が「それアンタが言う?」と反論する形。その五十歩百歩感がおかしい。
多分時間はかなりオーバーしていたとは思うが、いつまでも聴いていたい面白さ。

萬橘師の二席めはあっさりめに。
多分トークで時間を取りすぎたんだろうなあ。
やっぱりこういうガチャガチャした噺だと萬橘師はハズレがない。

天どん師の二席め、私は初めて聴く。
マクラでも「珍しい噺ってのはだいたい他に似ている噺があってそっちのほうが面白い」とのこと。確かに『不動坊』とかにちょっと似ているかな。
さらに「オチを最初に説明しとかなければならない」ってのもネックなのだそうだ。とはいえこれは古典落語全般の問題だよねえ。『垂乳根』の「よってくだんのごとし」とか『鼠穴』の「夢は土蔵の疲れだ」なんて絶対通じないだろう。私は調べてようやく分かった。オチを変えればいいのかという単純な話でもないだろうしなあ……。
とはいえ「悪だくみをする男たち」と「気の弱い男」という組み合わせは天どん師でよく聴く形のような気がする。具体的にはすぐに出てこないけれども。
気弱な人物の素直っぷりと、それを笠に着て要求を突きつける男たちのテンションの差が面白いんだよなあ。

終演後に外に出てみると結構な振り。仕方なく濡れて帰る。やっぱり今日は色々うまくいかない。
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