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実力派若手真打ネタおろし独演会 三遊亭天どん独演会 [落語]

実力派若手真打ネタおろし独演会 三遊亭天どん独演会
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭天どん『五人廻し』『だくだく』『夫婦匕首』

今日はいい天気だった。写真でも撮りに行きたかったが、なんやかんやとやってるうちに夕方に。
しょうがねえかと落語だけ行くことにする。

今日はなかの芸能小劇場で5人の独演会が連続であったらしく、天どん師はその大トリ。

一席めは大ネタの『五人廻し』をなんと10分で。
ちゃんと啖呵も切ったし客は五人いたのに10分とは。とはいえ確かにひとりひとりはかなり短め。寄席でもできるサイズにはなったけど、ちょっと食い足りない感は残るかな。
最後の客はお大尽じゃなくて相撲取りの形。
そういや天どん師の田舎者ってなんか珍しい気がする。

天どん師の一席めの後に見習いさんの一席。
天どん師もいよいよ弟子とるんだ。……って見習い期間に客の前に出しても大丈夫なのかな?
まあ素人が特別に、っていう扱いなのかな。まだ名前も決まってないらしい。
星を取ろうとする兄弟や酒の粕の後で『穴子でから抜け』。
なんだか慣れてるっぽいし、落研だったのかな。

『だくだく』がネタおろしだそうだ。
主人公や泥棒のどっかぽーっとしたところは天どん師に向いている噺のように思える。
描く絵でこまごまとくすぐりを入れているが、いろいろと言い間違えも多く「ネタおろしっぽい!」と自らフォローすることが何度か。天どん師っぽいっちゃあぽい。
猫を描いてないのでそういう形なのかと思ったら「仕込み忘れた」とのことで、「つもり」の場面で突如猫が現れ、「猫を投げつけたつもり」「受け止めてそっとおろしたつもり」とつもり遊びに使われるのが微笑ましい。
しかもその後、「槍で突いたつもり」「ひらりと交わしたつもり」「そこに猫がいるぞぉ!」「ああ猫を踏むわけにはいかない、うわあ刺されたつもり」となるのがおかしい。
他にもいくつか仕込みを忘れたものと、逆に仕込んでいたのに回収を忘れていたものがあったそうで。いわなきゃわからないのに正直というか、はたまたそれすらネタにしてしまうんだから貪欲というか。

『夫婦匕首』は久しぶりに聴いた。
何度か聴いたからか、ストーリーは無理なく入ってきた。
ただ「自分のことは二の次にして(他人に尽くす)」という意味で「自分のことを棚に上げる」と使っていて少し気になった。「棚に上げる」にはそんなポジティブな意味はないと思うんだけどなあ。

終演は9時半過ぎ。さすがに夜になると冷え込んできて、バイクだと寒い。
いよいよ完全防寒でないと辛くなってきたなあ。
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らぐろ亭 第19回 一蔵・小辰二人会 [落語]

らぐろ亭 第19回 一蔵・小辰二人会
於:駒込 妙義神社

春風亭一蔵『蝦蟇の油』
入船亭小辰『夢の酒』
入船亭小辰『子別れ(上・中)』
春風亭一蔵『子別れ(下)』

昨晩はミニスーパーファミコンを夜遅くまでやり込む。……が、ストIIとか波動拳すら出ない! 当時あんなにやりこんだのに。というか左手の親指がすぐに力が入らなくなり、対戦相手2人めでKOされる。マジか序盤で当たる春麗なんて瞬殺だったはずなのに。ガイルもサマーソルトが出ねーぞー。まあ20年振りだからこんなもんかー。とにかく懐かしさが先にくる。

で、夜ふかししたし休出もしたしこりゃ昼まで寝るモードかと思ったらキッチリ6時間くらいで目が覚める。猫に起こされたというのもあるけれども。あー……これが年取ると寝られないってヤツ? 自分はロングスリーパーだから関係ないと思っていたが。

さて昨日に引き続き一蔵小辰の同期コンビの会。

一蔵さんの一席め、昨日の池袋の後、一蔵さんは仕事があったそうだが残りの2人はそのまま池袋で飲んでいたらしい。
一蔵さんが仕事をふたつこなした後、市弥さんから呼び出されて池袋に戻ったらまだ2人は飲んでいて、さらに勘定は一蔵さんが払ったとのこと。
結局2人とも今日は二日酔いらしく、「話芸を生業にしている人が酔って仕事をしてはいけない」というところから『蝦蟇の油』に。
一蔵さんのは初めてか? 全体的にわちゃわちゃした感じではあるが、それも含めてなんというか一蔵さんぽい。明るく賑やか。

小辰さんの一席め、昨日の深酒の言い訳から「飲めるときに飲む、寝られるときに寝るというのは幸せ」と『夢の中』に。そういや最近同じような導入の『天狗裁き』聴いてないなあ。
最初はおしとやかな風だったお花がどんどん悋気を起こしていって最後に口をわなわなさせながら「悔しいー!」と叫ぶのがおかしい。
小言を言ってるはずの大旦那がいつの間にかお花に押されていく過程も楽しい。ここまで細やかに徐々にパワーバランスが入れ替わっていくところを描いているのも珍しい。

二席め、『強飯の遊び』かと思ったら、紙屑屋とのやりとりは少なめで『子別れ』の中まで。
強い大和撫子の噺を連続で。
しかしやっぱり中の部分はあんまり面白くはないね。酔っ払いがグズグズ言い訳をするばかりで、少なくとも現代では受け入れられない噺だろうと思う。凛としたおかみさんの佇まいがいい。
このまま通しでやるのかと思いきや、引っ張り込んだ女郎が出ていったあたりで「この続きは多分一蔵兄さんがやります」と引っ込む。

一蔵さんはそのままマクラも振らずに噺の続きを語り出す。
後の打ち上げで話したところによると、普通はリレーでやるときには事前に相談があるそうだが、今日は「やるかどうかわからないけど、もしやったら後お願いします」とかそんなざっくりした打ち合わせだったそうだ。
一蔵さんの『子別れ』は番頭さんが全部仕組んでる形。
亀吉の強情っぷりとこまっしゃくれっぷりがいい感じ。

終演後の打ち上げにも参加。今日は小辰さんが隣にきてくれたのでいろいろと話した……はずなんだけどあんまり覚えてない。
差し入れで頂いた青森の日本酒が美味しかった。
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Nikon Df
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福袋演芸場 新版三人衆 初出 三道楽 [落語]

福袋演芸場 新版三人衆 初出 三道楽
於:池袋演芸場

柳亭市弥『替り目』
春風亭一蔵『看板のピン』
入船亭小辰『五人廻し』

今日もまた休日出勤。が、かわら版をチェックすると新版三人衆の文字が。
どうしよう、どうせ明日もらぐろ亭行くからいいかなーと思ったが、ネタ出しで小辰さんが『五人廻し』だという。これは聴きたいわー。
ということで会社は午後から出ることにして池袋に。休日なのに結局いつもと同じ時間に起きていつもと同じ時間くらいに家を出る。

まずは三人でオープニングトーク。
いきなり一蔵さんが「ここ池袋演芸ちゃんで……」と噛み、「どれだけ池袋演芸場と仲良しなんですか」と市弥さんに突っ込まれる。
小辰さんは立ち位置は真ん中ながらまるきり話さず「なんか喋れ!」と盛大に一蔵さんから突っ込まれる。
小辰さんはこの会のストレスから口にヘルペスが出たそうな。
今日は呑む打つ買うの三道楽でネタおろしという趣向だそうだ。

市弥さん、テレビの食レポの仕事をマクラに。マクラ面白い。
酔っ払いがあんまり酔っ払いっぽくない……。なんか半分醒めてるような感じ。
俥屋やおかみさんはいいんだけど。
やっぱりこの噺は主人公のへべれけっぷりが肝だと思う。

一蔵さん、全体的にハイテンションで若い衆も親分も同じ感じ。
うーん若い衆はいいんだけど、親分が重々しさがなくて渋みが足りない……。
それこそこの噺は親分とバカの対比の面白さだと思う。なので大袈裟に渋いくらいでもいいんじゃないかなあ。
一蔵さんならできると思うんだけど。

小辰さん、この噺をネタおろしで今日演らなければならないことに気づいたのが10月30日だったとか。月をまたぐと先の予定をあまり気にしなくなってしまうそうで。
「絶口あり得るよ! YouTubeとかでもいきなり止まってアイコンがクルクル回ってることがあるじゃないですか。あんな感じ」と予防線を張っておく。
客は江戸っ子、軍人、田舎者、通人の順。
確かに客の一人めの啖呵はやや上滑りする感じか。喜助が「よくもあんなたどたどしくペラペラ喋りやがって」と毒づくのがおかしい。
しかしやっぱり小辰さんは上手い。
二人めの軍人もよかったが、四人めの通人気取りの滲み出すドス黒さといったら。
扇辰師から教えてもらったらしく、最後はお大尽から貰ったお金をお大尽に渡して帰ってもらう形。

終演後、せっかく午前中に池袋に来たのだからどこかにミニスーパーファミコンがあるかもしれないと思い、大型家電店を探し回る。
どこも品切れで、最後の最後にダメ元で池袋演芸場近くのGEOに行ったらあっさり在庫発見。最初からここくればよかった。
しかしまあようやく手に入った。逸る気持ちを抑えてとにかく仕事しなければ……。
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なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 29年10月 [落語]

なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 29年10月
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭じゃんけん『堀の内』
三遊亭兼好『饅頭こわい』
三遊亭兼好『小言幸兵衛』

雨が降りそうだったので電車で。
先週は土日とも休出したり、ここ最近ずっと午前様ばかりだったので眠い……。

兼好師の一席め、前回は間違えて亀戸まで行ってしまったが今日はちゃんと中野まで着いた。が、北口と南口を間違えたそうだ。そこで焦ってしまい、なぜか改札をまた入ってしまったそうで、出るのに難儀をしたとか。
『饅頭こわい』は最近は前座でも聞かなくなったなあ。
話の発端として兄いが「なんか面白え話はないか」と振ったのを受けて、「お祖師さまに行くことになって、股引を上に着ようとして……」「その話あまり面白くならないからいい」というやり取りがおかしい。

二席め、兼好師はどちらかというと小言が効かないタイプらしく、前座二ツ目時代は好楽師や当代円楽師に怒られてもまったく応えなかったようで「飼い犬に小言いってるみたいだ」といわれていたそうだ。
そのせいか兼好師自身も小言をいうのは得意ではないらしい。じゃんけんさんは小言が終わる前に「はい!」と返事するし、兼太郎さんは「わかったか!」というと「はい?」とわかったんだかわからないんだかよくわからない返事をするんだそうだ。
他の人だと長屋に最初にやってくる豆腐屋は子どもがいなくてそれを幸兵衛に咎められるのだが、兼好師のは逆に子どもが多すぎることを「汚らしい」と咎められる。
どうもこの幸兵衛は「裏の戸が開いてるから閉めてきな……開いてません? いいから行け。開いてたろ? さっき開けといた」とか、仕立て屋の息子が独り身と聞いて「(攻める)糸口が見えてきた」といったり、性格が悪い。
こういう性悪な登場人物は兼好師では珍しい。

天気もよくないし、今日はさっさと帰って家で酒でも飲みながらダラダラして英気を養おう。
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人形町噺し問屋 その七十五 [落語]

人形町噺し問屋 その七十五
於:水天宮前 日本橋公会堂

三遊亭兼好 ご挨拶
三遊亭じゃんけん『大安売り』
三遊亭兼好『甲府ぃ』
三遊亭兼太郎『宗論』
三遊亭兼好『抜け雀』

明日提出の仕事のボリュームが思いの外多く、週末土日も休出してここ連日午前様。
今月は無理かなーと半ば諦めていたのだが、ようやく最低限のものは出せる目処がついたので周りに「気力と体力の限界」と告げて少し早めに上がる。
本当ならさっさと帰ってビール飲んで猫と寝ちゃうのが一番いいんだろうが、やっぱり落語にきてしまう。
いつも通り当日券で入ったのだが、いつもより早めにきたからか、前から2列目のど真ん中。こんないい席をキャンセルする人がいるんだからもったいないもったいない。

ご挨拶、まずは選挙の話。公示から2週間くらいで人を選ぶなんて難しい、逆に「この人だけには大臣をやらせたくない」という人に投票できたらいいのに、と話す。
また、財布をなくしたのだが無事戻ってきたという。おそらく自宅近くで降りたタクシーの中で落としたと思われるそうだが、見つかったのは錦糸町の雑居ビルのゴミ箱だったそうだ。
「多分私の後に30代から40代の押上に住んでる男性がタクシーに乗って私の財布を見つけたんでしょう。お金はまるで入っていなかったけれども、落書き用に懐紙をまとめて財布に入れているので厚みだけはある。そこで彼は運転手に『運転手さん、押上じゃなくて錦糸町に』と告げたのです。押上に住んでる人が遊びに行くとしたら錦糸町ですから。そしてそういうお店が入っている雑居ビルにきて『そうだ念のためにいくら入ってるか見ておこう』と思ったのでしょう。で、財布の中身を見てみたら一銭も入ってない。ああいうビルではエレベーターを呼ぶとお店のお姉ちゃんも一緒に降りてくるんです。私知ってるんです。そのお姉ちゃんたちを前にして『あ……私乗りません。お金ないんで』と言わざるを得なかったんでしょう。お姉ちゃんの乗ったエレベーターを見送った彼は『ふざけんな!』とゴミ箱に私の財布を捨てたのです。……これが私の推理した真相です」。……偏見と思い込みだらけの推理だけど、案外ホントにそんな感じかもしれない。

前座はじゃんけんさん。
噺は兼好師の形そのままなんだけど……。小柄で細いってのは兼好師もじゃんけんさんも共通なんだけど、……まあやっぱり違うよねえ。
そら前座さんに師匠の域を求めるのは間違ってるのはわかってるけど、どうしたって比較してしまう。
そう思うと人気のある噺家の弟子ってのも大変だなあ。
とはいえ身近で毎日あの芸に触れられるのは率直にいって羨ましい。

兼好師の一席めの『甲府ぃ』は師では初めてか。
他の人だと豆腐屋夫婦は割と歳がいってるような印象のことが多いが、兼好師の場合はそこそこ若い感じ。その分というわけではないだろうが、法華分は少なめ。
怒った次の瞬間に機嫌を直して笑っているという江戸っ子気質が強調されている。
でもって反対に善公がいつまで経っても田舎者のまま。他の人だとお花と所帯を持つ頃には田舎言葉が抜けているのだけれど。これも兼好師らしいといえばらしい。
食卓にのぼるのが豆腐ばかり、という不満をぶちまけるのもどこかの亭主ひとりではなく、長屋中で女房に逆らえない「おじさん会」の会員たち、というのもこれまた兼好師らしい。このおじさん会が善公被害者の会みたいな態になっているのが面白い。
オチ近くでこのおじさん会が「豆腐屋の若夫婦が旅支度してるぜ」「てことはしばらく豆腐食わなくていいってことか!?」と言い合っているのがおかしい。

兼好師が「ゲストってほどではないけど」といいながらも早速弟子を独演会に呼んでお披露目。なんだかんだでパンフにも兼太郎さんのこと書いてあるし、優しい。早くも兼好一門会になっている。
今日も大きな拍手で迎えられる。
やっぱり今日も羽織を脱ぐ仕草がぎこちない。
噺は兼好師直伝と思われる『宗論』。
「天にまします我らの主、イ……エースは……」と「イ」でたっぷりとタメ、その間は口をハフハフさせる。回数を重ねるごとにそれが大袈裟になっていくのだが、それが変顔と織り交ぜてくるから卑怯だ。そんなん笑うわ。
この噺はすごく合っていると思う。今日は特に面白かった。
終演後に飲んだおじさんとも今日はよかったねえと語り合う。

兼好師の二席めの『抜け雀』はかなり久しぶり。
一文無しの若者に対して懇々と説教をするというのは他の人では聞いたことがない。宿の主人の説教によって目を覚ますというのは、単に宿銭の形に絵を描いただけよりもいい。
「絵の雀が抜け出した」ということが誰からも信じてもらえずに可哀想な人扱いされるというのも面白い。

終演後にちょっとだけ飲みに行く。DeNAやるなあ。シーズン最後まで巨人と3位争いしてたのに。
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東海道神奈川宿寄席 [落語]

東海道神奈川宿寄席
於:神奈川 星槎学園高校横浜ボートサイド校

三遊亭じゃんけん『元犬』
三遊亭兼好『真田小僧』
三遊亭好の助『不動坊』
三遊亭兼太郎『権助魚』
三遊亭兼好『片棒』

この会はいつもすぐにいっぱいになるので、もう入れないだろうけどとダメ元で昨日連絡してみたところ、まだ入れるとのことで急遽行くことに。会場が変わってだいぶ人数が入るようになったようだ。
かれこれ7年ぶりくらいな気がする。前回来たときは禁煙2日めとかですごく辛かったのを覚えている。無事それ以降は1本も吸ってないので一応成功はしているのだろう。
しかしまあ普段ほとんど京急に乗らないのだが、わからねーなー。種類が多いし行き先が細かく分かれてるので京急内で2〜3回乗り換えないと目的地に着かない。
そんでもってなぜか京急沿線である落語会ってのは急行が止まらない駅でやることが多く、スッと行けたことがない。京急ユーザーはこれ全部把握しているのだろうか。

そんなこんなで主催者が開演前の挨拶をしているところに滑り込む。

兼好師の一席め、久しぶりの『真田小僧』。
昨日小辰さんが「寄席の3大がっかり噺」として『子ほめ』『転失気』『真田小僧』と言っていて、私も概ね同意なのだけれども、兼好師のだけは面白い。
最近圓楽党でも兼好師の形で演る人も何人かいるが、照れを感じさせる。その照れが客先にも伝わってくるのでちょっと笑いにくいのだが、兼好師の場合はその照れがないので素直に笑える。

好の助さん、マクラで「二ツ目になったばかりの兼太郎に花を持たせるためにわざと手を抜く」と言っていたが、それでもこの出来はまずいんじゃねーの……。来年真打なんでしょ。なんとか上手いことごまかしてたけど……。

兼太郎さん、二ツ目に昇進してから初めて高座で見る。
入門前後から知っている人が二ツ目に昇進したのを見るのは初めてだから感慨深い。
もちろん羽織姿も初めて。
会場から大きな拍手と声援が送られる。
羽織も着物も帯も全部人に作ってもらったらしい。おおちゃんとお旦というかタニマチみたいな感じの人がついているのか、はたまた兼好ファンからのご祝儀か。
まだ羽織を脱ぐ仕草は流石に固い。しかもその大事な羽織を設営している高座の裏に落としてしまったらしい。あちゃー。
マクラでは二ツ目昇進当日の朝の様子や、新しい名前について。『るろうに剣心』ファンなので「兼心」はどうでしょうと言ってみたところ、「顔じゃないからダメ」と却下されたとか。まあそうなるでしょうな。
さて噺はおそらく兼好師仕込であろう『権助魚』。
兼好師の権助よりも若干ボーっとした感じで、これはこれで面白い。
あとなんだかんだで顔で笑わせにくる。

兼好師の二席め、そういや兼好師の『片棒』では「三兄弟は金を湯水のように使う」という設定がなくなっている。そうだよねえ、その設定があると鉄三郎の発言と整合性取れないからおかしいと思ってたんだ。
今日はなんとなく銀次郎の一人舞台の勢いがいつもよりも弱かったような気が……。
しかしそれにしても兼好師の山車の人形はいつ見ても凄いなー。なんであんなに人形っぽく見えるんだろう。
弔辞の場面で「お父つぁんはケチで友だちがいないから、仲の悪い長屋の大家が半笑いで弔辞読むの!」というのがたまらなくおかしい。

終演後の打ち上げにも参加。
好の助さんとも少し話す。
そういや好の助さんも二世なのにそういう話全然しないねと聞いたところ、以前都内で父親の話をしてみたところナポレオンズが通じなかったという。「父親の話をして盛り上がるならするけど、全然通じなかったからそれっきりしてない」とのこと。
マジかよ……。演芸好きならみんな知ってるんじゃないんかい……。
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三番町ヒロ落語会 [落語]

三番町ヒロ落語会
於:半蔵門 セレクトショップ・三番町ヒロ

入船亭小辰『代脈』『井戸の茶碗』

半蔵門と九段下の中間ほどにあるセレクトショップでの落語会。今回で5回めでそのうち小辰さんが3回出ているのだとか。
一席めの『代脈』は噺自体久しぶり。一時期はよく聴いた気がするんだけど、最近はほとんど聞かない。
落語の後のトークコーナーで言っていたが、この噺は白鳥師に教わったらしい。
「バカな人がバカなことをする」という、小辰さんではあまりやらないタイプの噺で、覚えにくいのだとか。だけどこういうはっちゃけた馬鹿の噺というのも狂気が滲むような気がして面白い。

二席めの『井戸の茶碗』は扇辰師から教わったそうだ。まあ端正だもんねえ。
千代田卜斎の端正ながらの頑固さ、高木作左衛門の爽やかながらの頑固さがそれぞれうまく出ていたように思う。
屑屋仲間の「千三つ」が訳知り顔で「なぜ若侍が屑屋を探してるのか」を語っている場面もおかしい。

落語の後は質問コーナー。
いろいろディープな芸談となったが、わかったのは小辰さんが扇辰師のことが大好きすぎだろ、ってこと。
曰く「師匠の噺なら2回通しで聴いたら覚えられる」「他の師匠に習った噺でも『師匠に似てるね』と言われる」「『徂徠豆腐』『匙加減』は師匠の十八番(と言っても師匠は『十八番なんておこがましい』と否定されるだろうが)なのであえて教わらない」「師匠から教わった噺が一番やりやすい」などなど。
おそらく小辰さんのやりたい落語と扇辰師の芸風がぴったりと合ったんだろうけど、そこまで言える師匠と出会えたことは幸せなんだろうなあと思う。ほとんど扇辰師の話をしてたような気がする。

終演後、皇居を約半週して有楽町のTOHOシネマまで。毎月14日はトーホーシネマズディで映画が安いので『スイス・アーミー・マン』という作品を観る。
ホントは別の作品を観るつもりだったのだが、ポスターを見てなんとなく。……なんだか面白いんだか面白くないんだかよくわからない映画だった。
タグ:入船亭小辰
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遊馬百席 第103回 [落語]

遊馬百席 第103回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『小言念仏』『百川』『八五郎出世』

一席め、遊馬師の『小言念仏』は初めてか。
というか小三治喜多八師弟でしか聴いたことがなかった。
やっぱりこの噺は柳家のイメージがある。
「なーむあみだーなーむあみだー」の中に盛り込まれる小ネタがいろいろと面白いが、やっぱり泥鰌屋を呼び込むところが一番かな。

二席め、朴訥とした百兵衛とポンポンとまくし立てる鯔背な河岸の若い者たちのコントラストが楽しい。
今日はなんとなくあっさりとした印象かな。

遊馬師は『妾馬』ではなく最後に「『八五郎出世』というおめでたいお話で〜」と締めるので『八五郎出世』なのだろう。
今日は後半のしんみりとした場面はさらっと。個人的にはあまり湿っぽくなりすぎるのは好きではないのでこれくらいがちょうどいい。
これまで聴いたことはないけれども、この噺には八五郎が士分に出世した後の続きがあって、そこでようやく馬が出てくるのだとか。『宮戸川』と同じく今ではほとんど口演されなくなった部分にタイトルの由来があるパターンなのね。一度聴いてみたいものだ。

来月は遊馬師の都合がつかずお休み。
次回は国立の独演会の後になる。ここ数回は共通のテーマを持った噺だったり同一人物を扱ったりと趣向があったので、今回も何かあるのかと尋ねたらまだ未定とのこと。
「天邪鬼だからみんなから言われると普通にやろうかなあと思っちゃう」だそうで。
タグ:三遊亭遊馬
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第二十九回 鶴川落語会 らくご@鶴川 小満ん・兼好二人会 [落語]

第二十九回 鶴川落語会 らくご@鶴川 小満ん・兼好二人会
於:鶴川 和光大学ポプリホール鶴川

柳亭市若『孝行糖』
柳家小満ん『天災』
三遊亭兼好『うどんや』
三遊亭兼好『悋気の独楽』
柳家小満ん『寝床』

いつもはツーリングがてらバイクでくるんだけど、今日は空模様が怪しいので電車で。
学生の頃は小田急沿線に住んでたけど、最近はめっきりこっちこなくなったなあ。窓から見える街並みも変わっているような。

兼好師の一席め、昔の落語界の分裂騒動に触れて説明をし、「円楽党は最近の例えでいうと『希望の党』。圓生師匠が抜けて、そこに先代圓楽がついていった。他にもいろんな人が『俺も俺も』と注いてきたけど結局みんな戻っちゃった」。
「小池さんすごいですね、一度は政権を取ったことがある民進党をたったひとりで壊しちゃうんですから。でも『希望』って。ここにいるある程度お年を召したみなさんならおわかりでしょうが、希望ってのは大概叶わずに失望になるんですよね。30年後、40年後に残ってるんですかね。そこへ行くとどうですか。我々は小さいながらも残ってますから」と胸を反らす。
『うどんや』は久しぶり。もうそういうシーズンに入ったんだなー。ついこないだまで暑い暑いといっていたのに。
今日はやや涼しいかなくらいの気候だったが、一気に真冬の夜中の空気に持っていくのはさすが。
聴いているだけであのキーンとした寒さが思い出されるようだ。
風邪をひいた男がうどんをもちゃもちゃと食べるシーンも芸が細かい。

二席め、最近報道では不倫のニュースが落ち着いてきて嬉しいという。「なんか想像しちゃうんですよ。で、その想像している自分がイヤ」。まあなんとなく言いたいことはわかる。
「でもどうしても想像しちゃう。綺麗どころの人ならまだいいんですけどね。……斉藤由貴さんとか想像するのはイヤでしょ」あの人も元アイドルなのに。「今一番恐れているのが小池さんが不倫をしていてそれをすっぱ抜かれること」。
で、「昔はある程度の地位とお金を持っていればお妾さんを持つことが許された」と噺に入る。
『悋気の独楽』は兼好師ではだいぶ久しぶり。聴いたことはあるはずだが、このブログを始める前だから多分7〜8年前以上ってことか。
こまっしゃくれた定吉がもうとにかくおかしい。
辻占の独楽を回すときにも旦那とお妾さんの間に煙草盆を挟んでいるのに「お泊りです」となるのも笑える。

小満ん師はネットでも評価が別れているようで、ものすごく絶賛する派とこき下ろす派があるようだ。
人の好みはそれぞれなので、それはある程度しかたないとは思うがそれにしても振り幅が大きいように思う。
でもって私の感想としては「なんであそこまで持ち上げている人がいるのかわからない」って感じかなあ。
噺は平坦だし早口だし噛むし間違えるし。あまり「演じていない」という点ではいかにも「昔気質の噺家」という感じでそれがウケてるのだろうか。

終演後は町田まで出て馬刺しと桜鍋を兼好追っかけ仲間のおじさんと食す。
やっぱり馬は美味しい。日本酒もいつの間にか結構呑んで酔っ払って帰宅。
昼から落語聴いて美味いもの食ってさっさと寝る。いい日だ。
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第五十六回 一蔵ひとりの会 [落語]

第五十六回 一蔵ひとりの会
於:神保町 らくごカフェ

春風亭一蔵『猿後家』『ろくろ首』『お見立て』

先月は別の会へ行ったために2か月ぶりのひとりの会。
今日は池袋演芸場の夜席で出番があり、それが終わって急いで駆けつけたのだとか。
前座はきいちさんで『道灌』を演っていたそうだが、仕込みの「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」という歌が出てこなかったという。
テンパったきいちさんは下座のお師さんに聞いたりしたそうだが、袖にいた一蔵さんに気づき「一蔵、なんだっけ」とタメ口で聞いてきたそうな。一蔵さんが「『七重八重』だよ!」と教えるも、「七重八重……それから?」となおもタメ口で聞いてきたとか。会場が変な空気になり、きいちさんが高座を下りてきたときに一蔵さんにかけた謝罪の言葉がーーー。多分このマクラ受けてたから他の会でも使うだろうしネタバレはなしで。
さて一席め、後家さんが話すときにいちいち鼻の下を伸ばして猿の顔っぽくするのがおかしい。「猿回し……」と聞いて激昂するときにゴリラが威嚇するときのように両手で床を叩くのも爆笑。「さっきにゃんこ金魚先生と一緒にいたからクオリティが高い気がする!」というのもいい。
怒りを収めに行くときに「アンタさっきなんて言ったんだい!」「え? 今に珍しい『皿回し』って言ったんスけど……何か?」とやや煽り気味なのもおかしい。

二席めはネタおろし。小里ん師から習ったそうだが、稽古のときに「ウケねえよ」といわれたらしい。
本人も「面白くない噺でなんでこれ選んだんだろう」といっていたが、私は結構好きだけどなあ。
一之輔師のとか天どん師の『ろくろ首』面白いよ。
このふたりの共通点としては、せっかく挨拶の稽古をしたのにお屋敷の猫を構いすぎたことで台無しになる場面が面白いこと。
今日の一蔵さんのはそこがかなりあっさりめだった。なるほどそうすると確かにあまり笑いどころはないかもなあ。

三席め、マクラで見習い期間にバイトとしてデリヘルの運転手をしてたといい、「女性のお客様のために説明すると、『女郎を大八車に乗せて長屋まで届ける』仕事です」。
『お見立て』は何度か聞いたことがあるが、杢兵衛お大尽が喜助を「けすけ」としか言えず、「けすけ」「喜助です」を何度か繰り返した後で「もう『けすけ』でいいです」と折れるのは一之輔師のくすぐりか。
喜瀬川が喜助を操縦するのにウィンクや投げキッスをするのがおかしい。しかも一蔵さんの仕草だからもう全然やられても嬉しくないのがまた笑える。

来月はスペシャルで池袋演芸場を借りて行うというので前売りを一枚購入する。
タグ:春風亭一蔵
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