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桂宮治 vs. 立川吉笑 [落語]

桂宮治 vs. 立川吉笑
於:神保町 らくごカフェ

桂宮治 立川吉笑 トーク
桂宮治『戦え!おばさん部隊』
立川吉笑『片棒・改』
立川吉笑『親子酒』
桂宮治『井戸の茶碗』

みんなが俺を殺そうとしている。
もうそんなに仕事できねえよ……。上に「もうムリ」と訴えても「人がいない」「ロクな応募がこない」というばかり。
人なら定時に帰るアイツとかいるじゃんつっても「アレはどうやら心がアレでムリに働かせるとウンタラカンタラ」って知るか。こっちだっておそらくこの状態で病院行ったら100%病名つくわ。
「働き方改革」だなんだといいながら、結局しわ寄せはすべて俺のような古い「長い労働時間で力業でなんとか片付ける」タイプの人間にやってくるんだよなあ。

昼にいつも行く500円ランチの店に。地元の友人によるとこないだテレビに出ていたらしい。
刺身定食なのにいつまで経っても出てこない。どうやら開店直後だと飯が炊けていないようで、しばらくしてからまだ蒸れてないアツアツのご飯とともにやってくる。見た目の色が若干悪いが刺身は大量で美味い。
しかし思った以上に時間がかかってしまい、おかげで5分ほど開演時間に遅れる。なんとか座れてよかった。
が、隣りに座った人がオープニングトークから大イビキ。宮治さんの一席めが始まる前に主催者の方に声を掛けられて席を移動するも、一席めもまるまる寝ていたようだ。吉笑さんのファンで吉笑さんの高座以外はどうでもいいのかとも思ったが、吉笑さんが出てくる前に帰ってしまった。なんだったんだ。急に調子が悪くなったのか。

オープニングトークでは昨年の文化放送でやっていた芝浜ラジオが今年はなさそうだ、とか宮治さんにラジオのオファーがこないのは宮治さんが見た目ありきの面白さだからだとか、小痴楽さんの真打昇進準備の話だとか、こはるさんのドキュメンタリーがウソばっかりだったとかとりとめなく話が広がる。差し入れで「女子高生の香りになれる」のボディーソープをもらったそうで、なぜか「これを使うと女子高生になれる」ことになり、匂いを嗅いだ宮治さんが「超原宿行きたいんですけど~。タピる? タピる?」とクオリティの低い女子高生になる。「じゃ吉笑ちゃん」と吉笑さんにも匂いを嗅がせて同じことを要求するも、「嫌だ! そういうことをやらないキャラできたんだから」と徹底して断固拒否される。

宮治さんの一席め、オープニングトークのノリのまま昇太師のパワハラ話や結婚の話など。会場などで会うと「おう宮治最近なんかいいことないか」と肩パンやケリを入れられるのだとか。まあ宮治さんのことだから話が100倍になってそうだが。
そんな話から「最近では政治的に危なくなってきていて、万一戦争になったら一番危険なのは自衛隊の方々」とちょっと真面目っぽいことをいいつつ始まったのは『戦え!おばさん部隊』。
白鳥師のネタだそうだが、ドタバタでキャーキャー言っているタイプの噺で宮治さんにはピッタリ合っている。結構下品なくすぐりや仕草も多いので、嫌がる人は多そう。

吉笑さん、「袖で聴いていてビックリした。高座の圧が強すぎて自分のネタをさらおうとしていたのにできなかった」とこぼす。まあアレをやられたら何もできないだろうなあ。
しかしその吉笑さんもまたものすごい勢いで押せ押せのネタを掛ける。師匠の談笑師のネタだそうだがこれでもかこれでもかと高出力なネタを突っ込んでくる。まあ元の『片棒』自体もそんな噺だが。
これを談笑師は前座時代に作ったそうで。やっぱりすげえな。
本来は元ネタと同じく三男まであるのだが、時間の都合で次男のプレゼンが終わったところで「冗談言っちゃいけねえ」で切る。
以前文菊師との会でこれを掛けたら、高座のすれ違いざまに「冗談しか言ってない」と言われてしまったとか。確かに。

二席め、吉笑さんは酒に飲まれるタイプだそうで、しかも上に絡むのだとか。そのせいでいろいろしくじってきたらしく、昨年から願掛けをして禁酒をしているそうだ。根岸にある芸事にゆかりのある神社にお参りに行っているそうで、そこでなんか見たことのある人がいるなと思ったら百栄師だったそうでなんか気まずかったとか。
そんなところから『親子酒』に。割とスタンダードな感じでいつものような小理屈はナシ。酔っ払った父親が息子との禁酒の約束を忘れて「『息子にその姿を見せられますか』? 見せられますよ。お父つぁんの背中を見て育ちなさい」と大見得を切っておきながら、約束を思い出したときの狼狽ぶりが面白い。

宮治さんの二席め、まだ入りきれていないのか、「あー」とか「んー」が多め。珍しい。
こちらもスタンダードな感じではあるが、そこは宮治さん、五十両の押し付け合いの場面などはかなりのハイテンション。
高木作左衛門の中間、良介の「あの千代田卜斎って何者なんですか、仏像の中から五十両出たり井戸の茶碗を持ってたり。目ぇ利かなすぎでしょ!」という一言がなんともおかしい。屑屋の清兵衛さんも大概だけど。

終演後に実家まで。伯父の形見分けのレンズなどを車で持っていってもらっていたため、回収しに行く。
姪っ子がデジカメを貰っていたため、使わなくなったFlashAirカードをあげる。もうひとりの姪っ子には使わなくなったテナーサックスあげたり、すっかり「親戚の気前のいい叔父さん」になってしまっている感じ。まあそれも悪くないかな。
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オメガ東京 令和元年夏の落語まつり [落語]

オメガ東京 令和元年夏の落語まつり
於:荻窪 オメガ東京

三遊亭しゅりけん『元犬』
桂三若『青菜』
三遊亭兼好『締め込み』

先週は2月に亡くなったカメラマニアの伯父の納骨と新盆があったので、新幹線で岩手まで。
伯父のガレージに行ってみるとカメラやレンズが出るわ出るわ。中判カメラや二眼レフまでゴロゴロ出てきた。下手なカメラ屋よりあるんじゃねえの、という塩梅。レンズはコンタックスやキヤノンのものが多かったが、ニコンのものも何本かあったため、何本か形見分けをしてもらう。古いマニュアルレンズばかりだったが、どれもカビもない超美品。カメラも名機Nikon FM2/Tをモータードライブ付きで。これまでフィルムはほぼ使ったことはないが、これを機にやってみるか。カールツァイスのコンタックスレンズも兄貴と一緒に貰ったのでレンズマウンター買おうかな。

2週間ぶりの落語。昨日の人形町噺し問屋も行きたかったんだけど、明日休日出勤するくらいなのでまあ無理ですな。チクショウ。

会場は地下の小劇場で、客数に合わせて椅子を出すスタイルのようで、30人から50人くらいのキャパかな? そういや荻窪って全然縁がなくて土地勘ないなあ。

しゅりけんさん、途中でぐちゃぐちゃになったところもありつつ、なぜかそこもふわっとした笑いに変えていた。なんかやっぱりフラがあるんだろうなあ。

三若師、よしもと所属だそうで、あの件などを中心にさまざまな暴露話や大阪のオバちゃんの話などをマクラに。
マクラ長めだなーと思ったら兼好師がまだきていないらしい。「駅からの途中に墓地がありましたから、ひとつひとつにお線香でもあげてるんですかね。いい人ですから。……兼好さんきたー!? もういいや、ネタで調節します」。
で古典がいいか新作がいいかをアンケートを取り、結果と逆に古典に。こういうときは必ず多数派に「もう一方も面白いんだぞ」ということを知らしめるために少数派の方をやるんだとか。
上方版の『青菜』は初めて聴く。江戸落語ではお屋敷の旦那は「上方の友人からもろうた柳陰」だが、上方版には当然それがない。鯉の洗いをわさびで食べたり、植木屋でのつまみがイワシじゃなくておからだったりと細々と違いがある。
一番違うと感じたのは江戸では「よしとけ」の洒落で「義経」なのだが、上方では「ならば良し」の洒落だったこと。これは三若師の演出なのか、この「義経」をなぜかキメ顔キメポーズでやろうとしているのが面白い。

仲入り後に兼好師。「いいですね、この広さ。会場も駅からやや遠くて若干不安になるのがいい。途中にお墓があってお参りもできますし」と三若師のフリも受ける。
冬は寒さを凌ぐために刑務所に入ろうとこそ泥などが増えるのに対し、夏は変な犯罪が多い、という。最近のニュースでよくわからないのが、官僚だかが覗きで捕まったのだが、この人は女性の下着姿専門だという。じゃあ下着のカタログでも見ればいいじゃないかと思うのだが、それではダメなんだそうで。「え、自宅での下着姿なんてそんなちゃんとしてます? そんなの見て何が面白いんですかね、わからないですねえ」とのことだが、そのちゃんとしてないところを覗くのが楽しいのかもしれないですね。俺もわざわざ下着姿を覗きたいと思わないので知らんけど。
マクラが泥棒の話に流れてきたので『夏泥』かとも思ったが『締め込み』に。
相変わらず惚れた女房に三行半を突きつけようとして半泣きになる亭主がおかしい。この涙声を、陽気なおかみさんのおしゃべりと交互にやるんだからプロの噺家ってすごいね。
泥棒と酒を呑むときも柳陰で、こういう小ネタがいちいち面白い。

あまりの暑さにバイクで行ったことをやや後悔しつつ、家に帰ってきて買い物なぞをし、ボケーッとビールなんかを飲んでいたら、そういえば今日は小辰さんの大塚の会があったことを思い出した。あーーー、行こうと思ってたんだよなあ。チケットとってたわけではないので別に損はしてないんだけど、なんで忘れるかなあ。まあ仕事と暑さのせいだ。みんな滅びればいいのに。
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みずほ笑ホール寄席 菊之丞兼好二人会 [落語]

みずほ笑ホール寄席 菊之丞二人会
於:箱根ケ崎 瑞穂ビューパーク スカイホール小ホール

三遊亭兼好『たがや』
古今亭菊之丞『青菜』
古今亭菊之丞『船徳』
三遊亭兼好『お化け長屋』

暑い……バイクでこようかと思ったが、思い直して車で。冷房涼しい。
この会にくるときは毎回余裕を持って着き、近くの温泉に行く。今日も落語前にさっぱりさせる。山に近いからか、都心よりも幾分涼しいような。

今日は会場近くで花火やら納涼祭やらがあるらしく、客の入りはいつもと比べて少なめ。

兼好師の一席め、その花火の話を受けて花火の噺。
『たがや』はこの間も聴いたばかりではあるが、やっぱり季節の噺だからねえ。
噺の途中で挿し挟まるエピソードが変わっていたと書いたが、今回戻っていたような。会場の空気によって変えているんだろう。
この会は前座がおらず、開口一番も高座返しもない。なので、演者自身が座布団を返し、めくりをめくる。菊之丞師や扇辰師の高座返しを見られるのもこの会くらいではなかろうか。

菊之丞師、今年の大河ドラマで落語指導をしているそうで、オープニングで一瞬だけ名前が出ているという。「古今亭の噺家が大師匠の話で関われるんだからありがたい」そうな。
一度だけドラマにも出してもらったそうだが、その際にピエール瀧と共演したそうな。初めてドラマに出たときは新井浩史とも共演し、『落語 the Movie』で落語を担当したときはTOKIOの山口達也が演者だったという。「アタシが出るとみんなパクられる。今度は誰がいいですかね、こないだ『落語ディーパー』に出さしてもらったから、一之輔が脱税で捕まるってのがリアルですかね」。リアルすぎじゃね?
そういや菊之丞師久しぶりだなあ。最近寄席とか黒門亭とかあんまり行けてないから、基本追っかけてる人しか聴けてない。そうすると「好きなんだけどあまり巡り合わない人」が出てくる。菊之丞師とか小せん師とか。もっといろんなとこ行けばいいんだろうけど。
菊之丞師のお屋敷のお内儀さんの様子はやはり佇まいがいい。どことなく品を感じる。

二席め、今度は若旦那の雰囲気を存分に堪能できる『船徳』。
船好きの旦那のほうが傘を持っているというのはちょっと珍しい。
船を漕ぎだしてまだ余裕のあるうちの船唄がまたいい喉。旦那たちに「唄なんざどうでもいいから早く漕げ! すぐに歌いだしやがって柳亭市馬か!」とするもややウケ。さっき兼好師も「落語家が高座に上がるときに得意演目で声を掛けることがあるが、白鳥師匠に『古典落語!』といった人がいた」といったときも微妙な空気だったし、どうもそういう噺家内輪話はハマらないようで。都内(ここも都内だけど)では大ウケだったんだけどな。

兼好師の二席めは大爆笑の『お化け長屋』。
古狸の杢兵衛と乱暴者の噛み合わない会話がとにかくおかしい。
どうにかしておどろおどろしい雰囲気に持ち込もうとするのを殴られながらもやめず、「お前、負けねえねあ〜……」と言わさせる強情さも楽しい。
後半の長屋一同で追い出し作戦をするところの長屋連中の呑気さも活き活きとしていていい。

今日は四席とも季節の噺。存分に夏の空気を味わう。
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実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会 [落語]

実力派二ツ目独演会 らくご長屋 小辰独演会
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭小辰『代脈』『夢の酒』『青菜』

蒸し暑い。この蒸し暑い空気の中外に出て、どこからか出ている生ゴミの饐えた臭いと排気ガスの臭いが混ざった空気を嗅ぐと一瞬だけバンコクに行った気分になれる。あまり賛同は得られないけれども。

昨日は天気もあまりよくなかったためほぼ一日中家にいて昼からビールを飲む。大変ダメ人間ではあるが仕方ない。
今日はちゃんと朝起きて落語に行く。ちゃんとの基準がすごく低い。
今にも雨が降りそうな雲模様なので電車で向かう。

先日水質調査でおじいちゃん職員が訪ねてきたそうだが、表札の「入船亭小辰」という名前を見て「落語家さん? 大変だねえ、今落語協会は。談志さん抜けちゃって」と昭和で止まった話題を振られて面食らったという。さらに続けて「三平さんもねえ、テレビとかにはよく出るけど古典は全然やらない」と言われて先代だか当代だか判断がつかなくて困ったそうな。まあ……どっちでも……。
いくつかマクラを振ったあとに「じゃあ落語やります」と『代脈』に。
小辰さんのは久しぶりかな。相変わらず羊羹への命のかけっぷりが楽しい。
「下っ腹は触ってはならんぞ」と診察の仕方を教わっているときに「なんでですか! そういうことができるから医者になったのに! 先生の前ですが私は女の柔肌が好きです」「羊羹とどっちが好きだ」「…………ズルい!」というやりとりがおかしい。

そのまま二席めに。
大旦那が若旦那に小言を言っているときに「酒が飲めるなら晩酌に付き合いなさい、そうすれば商売の話もできるじゃないか」といかにも商人っぽいことを言っているのがリアル。そしてそれをお花に邪魔されるのがおかしい。

三席めは季節の噺。
さすが柳家というか、もうしっかりとスタンダードな一席。
植木屋が縁側に座る前に念入りに体を払い、「家で女房に言われてるもんで……」とひと笑い。その後、長屋に帰ったときにも念入りに体を払っているのが芸が細かい。そしてそれを建具屋の半公にも浸透しているのがいい。

終演後、外に出てみるとものすごく晴れていて暑い。
なんだよーバイクでくればよかったーとひと駅歩いていつものタイ料理屋へ行くと臨時休業。Oh…
まあもう一軒の方に行き、無事タイカレーを食す。悔しいのでランチビールも飲む。
そしてさらに昼から焼鳥屋に入ってビールレモンサワーハイボールと着実にダメ人間の階段を一段飛ばしで駆け上る。
テクマクマヤコン テクマクマヤコン もうどうにでもなーれ状態。
タグ:入船亭小辰
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入船亭小辰の会「聴きたいっ!!」第10回 [落語]


入船亭小辰の会「聴きたいっ!!」第10回
於:新宿三丁目 道楽亭Ryu's Bar

入船亭小辰『鮑のし』
立川志の春『月に願いを』
入船亭小辰 立川志の春 トーク
入船亭小辰『鰻の幇間』

一度家に戻る。
今日は足立区の花火の日で、家は会場からほど近いためなんか街がザワついた感じでなんか落ち着かない。家の近所では昼でもスーパーでは買い物もできなそうなので中野からの帰りにいろいろ買い物もする。
で、なんかこの人がわらわら集まるのが嫌なので、花火の間は外へ。会場は家から近いのに、ちょうど裏のマンションのせいでなんも見えないってのも正直ちょっと悔しい。

小辰さんの一席め、『鮑のし』は小辰さんでは初めてかな。
扇辰師と同じ型で、大家に5円を要求してその金で鯛を買ってくる、というサゲ。
ぼやっとした甚兵衛さんがさらっと下ネタを口走るのがおかしい。

シークレットゲストの志の春さん、前座時代の志の輔師との思い出話をマクラに。
志の輔一門の前座仕事というのは運転手がメインで、3時間程度の距離なら車で移動するそうだ。
仕事先で差し入れとして生き物を貰うこともあり、それを「東京まで生かしておけ」と言われることもあったそうだ。長野では「自宅の裏で獲った」というカブトムシを貰ったことがあるそうで、これも「東京まで生かしておけ」言われたのだが、これが体も小さくいかにもすぐに死にそうだったとか。なんとか東京までは生かして戻ってきたものの、志の輔師が「観劇に行くから2時間ほどここで待ってろ」といわれ万事休す。ペットショップでカブトムシ用のゼリーなどを買って与えたものの、ひっくり返ったりゼリーに頭を突っ込んだまま動きが止まったり。いよいよダメだと思った志の春さんは仕方がないのでペットショップで一番小さなカブトムシを買って影武者にしたとか。志の輔師の自宅で「カブトムシです」と渡したが、志の輔師もなにか気づいたようで「ん、おお……?」みたいなリアクションだったそうだが、「さっきのカブトムシです」とあの三白眼で押し切ったそうだ。迫力あるからなあ。その後、影武者に代わられた方を弔ってやるか、とみたら「ものすごく元気になっていた」。
「小辰さんから『今日何をやるんですか』って聞かれて答えたら、『ああ、それ聴いたことあるからダメ』って。アイツ結構ドSなんですよ」。まあこの会は小辰さんが聴きたい噺を聴くための会だからなあ。
「だからあまりやっていなくてこれからもやらない噺をします」ということで公園に子猫を捨てにきたアベックの噺。「アベック」って久しぶりに聞く単語だなあ。
猫を置いていこうとするが、いろんな人に声をかけられる。
一月に二度満月があることをブルームーンというが、ブルームーンに子猫の幸せを願うが……というもので、最後に予想外の出来事が起こる。これが阿刀田高的ですごくいい。こういうの好き。
ただ、テーマがテーマだけにちょっとモヤモヤする。とはいえ志の春さんも猫好きで猫を飼っており、「怒り」から噺ができたそうだ。

仲入り後のトーク。小辰さんはやりたくないそうなのだが、チラシにそう入れられているのでイヤイヤやっているそうだ。「楽しませるための話術がない」って。
先ほどの志の春さんのマクラを受け、お互いの前座時代の思い出話なども。一番弟子とその下の弟子たちで扱いに差があるそうで。
小辰さんは前座時代に朝晩扇辰師の自宅へ行っていたのを、二ツ目昇進直前に朝だけ行けばいいとなったという。それが嬉しかったのに、辰ノ助さんは半年ほどで免除になったという。それも「違うだろ!」と思ったそうだが、小辰さんが前座時代にほとんど口を利けなかったおかみさんと談笑していたのが腹が立ったという。
志の春さんは「東京まで生かしておけ」エピソードで鰻を貰ったこともあるそうで、万一「捌け」と言われたらどうしようと思い、一応調べたそうだ。鰻を捌くのは前座の仕事ではないような……。

小辰さんの二席め、志の春さんのエピソードを受けてか季節の噺。
小辰さんの『鰻の幇間』面白いんだよなあ。
特に騙されたことに気づいたあとの小言のネチネチっぷりがたまらない。
女中に「徳利にも気を使いなさいよ。無地じゃなけりゃ山水とか。狐と狸がジャンケンしてるんだ、そんなところから出た酒呑んだら馬鹿されるみたいじゃないか……化かされてるでしょうって!? うるさい!」とかいろいろくすぐりが足されていた。

家に戻ると花火は終わっていたが人がたくさん……。9時過ぎて雨も降ってるのになあ。やっぱり花火はすごいね。
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なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 元年7月 [落語]

なかのらくご長屋 兼好毎月連続独演会 元年7月
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭しゅりけん『半分垢』
三遊亭じゃんけん『開帳の雪隠』
三遊亭兼好『浮世床(将棋、隠し芸、夢)』
三遊亭兼好『三方一両損』

まーた半端な天気だなあ。雨降りそうだけどえいやっとバイクで行く。途中バラバラっと雨が降るがすぐにやむ。なんだよ降るなら降れよ。

しゅりけんさん、前回の高座で主催者の娘さんに袖で褒められたという。曰く「アバンギャルドでよかった」。……まあ、アバンギャルドったらアバンギャルドかな。前衛的。
今日はそんなこともなくスタンダードに。
素直なおかみさんが凹んでいる様子がなんかおかしい。

じゃんけんさん、下ネタやらダジャレやらを交えて。あまり聴かない珍しめの噺だなあ。
今日はお弟子さんふたりともあっさりめの短い噺。

兼好師の一席め、噺家は節操なくいろんなところに選挙の応援に行くという。自民党は意外と安倍首相の悪口を言ったりするとウケるそうで、共産党はまったく笑わない、公明党はみんなよく笑うんだけどなにも言ってないときも笑ってるのでウケているのかどうかはわからない、とのこと。
選挙のポスターはどうにも胡散臭い、どうせ書いてあることなんてみんなウソだってわかってるんだから、いっそ自分の欠点を書いておいてほしいという。「自分はこんな欠点があるけど、そこだけ目をつぶってもらったらあとは頑張りますから」と正直に言ってもらえれば選ぶ基準になるという。「『酒乱です』か……でも北方領土行かなければいいか。こっちの人は『欠点なし』だって。『酒もギャンブルもやらず、性格は温厚なことは7人の愛人も認めている……7人!?』とか」。
選挙のときはポスターが街角に貼ってあるが、昔はそういうものは人の集まる場所の湯屋や床屋に高札があってそこに貼っていたという。それを見て床屋の四畳半や六畳でいろいろ話し合ったりしていたんだろう、というところから『浮世床』へ。
兼好師の『浮世床』は久しぶりだなあ。
やっぱり「トーントーン テ チンチロリン トトーンテチンチロリン チンツンテレンツ トッテンパシャン」という口三味線が楽しそうで好き。
最初から最後まで濃密な笑いが連続して詰まっている一席で満足度が高い。

二席めも久しぶり。
左官の金太郎が、拾った財布の中に入っていた書付を通りがかりの人に読んでもらったのに「自分がスラスラっと読んでここまでやってきた」とずっと言い張っているのがおかしい。
啖呵を切るときにわざわざ「頭から声を出すんだ」と声を裏返して「あーうっ!」と何度も言い直すことや、「やれるもんならやって」というタイミングで殴られるとか、いろいろと独自のくすぐりが散りばめられているのが楽しい。

終演後は高円寺のいつものタイ料理屋に。いつもはカレーだけなのだが、今日は出来心でさらにカオマンガイまで追加で頼んでしまう。そんな量ないだろうし大丈夫だろと思っていたらカオマンガイは結構な量だった。まあ食ったんですけど。やっぱりタイ料理は美味いね。
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下丸子らくご倶楽部〈7月〉 [落語]

下丸子らくご倶楽部〈7月〉
於:下丸子 大田区民プラザ

立川談洲『つい言っちゃう』
三遊亭兼太郎『ん廻し』
林家彦いち 桃月庵白酒 立川志ら乃 トーク
立川志ら乃『鰻屋』
林家彦いち『と言う』
三遊亭兼好『大安売り』
桃月庵白酒『青菜』

ようやく。ようやく仕事が一息つけるところまで行った。まあまだまだ先は長く、一瞬谷間に入っただけなんだけど。
とはいえクライアントも来週はまるまる夏休みなので、いきなり緊急の仕事が入ることもないので落ち着いて他のクライアントの仕事をこなしたり、積み残しの作業を集中して終わらせられる。
ということで今日は休日出勤の代休として午後休。ホントは丸一日休みたかったが納品が一本あったので仕方がない。
午後休をとった時の楽しみが駅近の焼肉屋でホルモン食べ放題ランチに行って、昼からビールをかっくらうこと。今日も好物のハツやタン、レバーを休みなく焼きつつ昼ビールを3杯飲む。ああー楽しいー。
顔を真赤にして地元に戻り、髪を切る。平日って空いてるんだなあ。そしてせっかくなので落語にも行きましょう。
会場が下丸子なので北千住に戻らずに職場から行った方が近いんだけど、さすがに酔っ払ったまま4時間くらい待つのはちょっとなあ。
豪華な顔付でこれで当日2300円は安い。

談洲さんと兼太郎さんは「若手バトル」ということでそれぞれ志ら乃師と白酒師の推薦を受けてゲストとして出演、客が投票して勝者を決める。
まずは推薦者の白酒師と志ら乃師が出てきて挨拶がてら若手の紹介……といいながら志らく一門の前座降格騒動の裏話などを志ら乃師が暴露する。

でもって談洲さん。
父親に見合いをしろと迫られている女友達に頼まれて、見合いを断る口実として彼氏のフリをする男の新作落語。その女友達がつい嘘を言ってしまうタチで、「職業は巨人の4番でセンター」と父親に言ってしまったためにそれに合わせるために四苦八苦するというもの。娘の嘘がどんどん具体的になっていき、それによってどんどん主人公が追い詰められていく様子が面白い。

兼太郎さん、半ば予想してたとはいえ……まさか本当に『ん廻し』とは……。
つーか本当にネタこれしかないの? 「偶然」じゃ片付けられない被りっぷり。
それに悪いけどこんなに毎回毎回『寄合酒』か『ん廻し』
聴いてるのに変化が感じられない。
さすがにもうちょっとネタ増やそうよ。兼好師匠の弟子でしょ?

この会のレギュラー彦いち師、白酒師、志ら乃師が揃ってトーク。
アンケートに答える形だが、「夏に食べたいものは?」という質問に彦いち師は「桃」。
白酒師は「食べたいわけじゃないけど素麺。師匠がくれるから。というか古今亭は素麺でできている」とのこと。曰く、志ん生師匠の頃からお中元に素麺を大量に貰い、弟子たちの食事は冬でも素麺だったそうで、「おせちくらい食べたいから年内に素麺を食べ切るぞ」と奮闘してたのだとか。
志ら乃師が「鰻」と言ったら、白酒師に「意外」といわれる。「『脂っこいものはちょっと』とか言ってそう。白焼を頼んで端っこだけちょっと食べて『あとはもう……』とか言いそう」などとさんざんいじられ、ついに無言で肩パンを見舞う。「落語家なのに言葉を使わないのか」とさらに反撃を食らっていた。
あとは昇太師の結婚の話やら彦いち白酒師が揃って落語協会の理事見習いになったこととか。

トークが長引き、志ら乃師が上がったところで予定の残り時間はあと5分。
「えーどうする? もう終わりでいいですか? ……じゃあ短い噺演ります」と『素人鰻』をだいぶ省略した噺を。鰻を捕まえるための仕草がかなりおかしなものになっており、「お前はこんなことをするために落語家になったのか」とセルフつっこみ。

彦いち師、プライベートか仕事家はわからないが青森の白神山地に行ったそうだ。ちょうどそのときに昇太師が結婚したそうで、白鳥師から「お前知ってた?」とメールがきていたらしい。ただ、白神山地は電波が入らず、ずっと無視していた状態だったそうだ。下山したときには大量のメールが溜まっており、「何も答えないってことは知ってたってことか」「お前はそういうヤツだ」などと怒りのメールが届いたそうだが、最終的には「悪かった、俺も言い過ぎた」というメールが届いていたとか。面白い人だな。
噺はお盆か何かで家族が集まり、なにか怪談めいてくると「という話はどう?」とひっくり返す。
……正直よくわからない。面白いか面白くないかというのも判断つけづらい。
『熱血!怪談部』とかもあるし、彦いち師はオカルトっぽいもの好きなのかな。そこは俺も同じなのだけれども。

ゲストの兼好師、選挙の応援に呼び出されることがあるのだが、その集会などで余興として落語をやるのはダメなのだそうだ。落語自体はいいのだが、それをプロの噺家がやると選挙違反になるのだとか。まあ商品となるものをタダ聴かせたんじゃ利益供与となるのかもしれない。
だいたい選挙の集まりには敵陣営の人も混ざっているので、兼好師が気を利かせたつもりで一席演ってしまうと告発されて選挙違反になってしまうのもイヤだし、「素人だからOK」と判断されたらそれはそれでイヤだ、と悩ましげ。兼好師の場合は立ち話でも面白いからなあ。それだけでもプロの技が出てしまいそう。
選挙とともにあまり盛り上がっていないものとして大関全員がいない今場所の大相撲を挙げ、そのまま『大安売り』に入る。
最初は関取の話をニコニコと聞いていた町内のご贔屓衆がどんどんイラついていく様子がたまらない。「なんで決まり手の釣り出し知らねえんだよ、相撲なら知ってろよぉ。噺家が『時そば』知ってるようなもんだろうよ」「白鳥師匠は知らない」「やかましい!」というやり取りがおかしい。

白酒師、植木屋がやや裏表がある感じなのが面白い。旦那にごちそうになった帰り、「『鯉の洗いをお上がり』って。『そんなに美味いものではないがな』って……ホントに美味くねえんだ、酢味噌の味しかしねえ。結局一番美味いものは氷だった」ってセリフが黒い。
白酒師の場合、植木屋に言われておかみさんがイヤイヤやるのではなく、逆に「人を顎で使うために」という理由でむしろノリノリでおかみなんのほうからやろうやろうと言い出すのは新しい。やっぱり売れてる人ってのは常に動き続けてるんだなあ。
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渋谷らくご 元気がでる落語会 [落語]

渋谷らくご 元気がでる落語会
於:渋谷 ユーロライブ

橘家文吾『明烏』
立川吉笑『カレンダー』
三遊亭兼好『鈴ヶ森』
隅田川馬石『船徳』

予想通り昨日一昨日と休出してまだ終わらない。
さすがに三連休全部出るのは嫌なので今日くらい休んで落語に行く。昨日も遊馬百席行きたかったんだけどなあ。
というか俺の仕事を分担してやるから指示を出しなさいと言われ、そんなに急ぎでやらなくていい仕事を来週他の人に分担してやってもらうために休日に指示書作るってなんだよ。おかげで本来昨日やりたかった仕事に影響があるって本末転倒ですげえ迷惑。ああもうホント嫌だ。

さてしぶらくに初めて兼好師が出演するということで渋谷まで。いい顔付だなー。
久しぶりバイクに乗った。ラブホ街の真ん中で、バイク停められそうな場所がありそうでない。ヤマダ電機の屋上の有料駐輪場に入れて会場に向かうと、近くのクラブに並ぶ女子たちの行列にぶつかる。うーむ場違いだなー俺。

文吾さん、なんといきなり『明烏』。初っ端に二ツ目が掛けるネタとしてはかなり攻めてる感じ。
やっぱりこの会は落語に初めて触れる人たちをターゲットにしているからか、いろんなしがらみというか不文律やお約束みたいなものから自由になっているのかな。これはこれで新鮮。
しかし先日聴いたときも思ったけど達者だねえ。二ツ目なりたてとは思えないほど堂々と演じているし、間のとり方なども上手い。ただちょっとクドいかな、とも思う。

吉笑さん、前にも一度聴いたことがあるが、まあややこしい噺。
演じる日によっても多少変えなきゃならないだろうし、年によってもかなり違うだろうし。
実際にこんなことがあったところでテレビやラジオで一発でわかるだろ、というツッコミは無粋ですな。ただ、話を聞いている途中はそんなことを考えさせない勢いがある。
よくもまあこんなややこしい噺考えるよなあと思いながらもそのワールドにどっぷりと浸かってしまう。面白いなー。

兼好師、「若い人にも楽しめる」「はじめての人にも楽しめる」というしぶらくのコンセプトにピッタリなのに初めてとは。
今回は「元気がでる落語会」というタイトルがついており、前説に出てきたサンキュータツオさんからは「今回一番元気な人ではないか」と紹介される。まあ確かに噺は一番元気かもしれないけれども。見た目は一番不健康そうなのになあ。
渋谷ということでまずはいつもの足立区荒川区自虐から。泥棒ネタを大量に振って『鈴ヶ森』に入る。
これでもかこれでもかとばかりに爆笑ネタをブッ込んでくる。
今日新米のお尻に刺さったのはミョウガ。兼好師のこういう直截的な下ネタって結構珍しい気がする。

馬石師、茶色の縞の着物で「ホントこの人は若旦那っぽい格好似合うなー」と思っていたらそのまんま若旦那噺だった。
いやはやハマることこの上ないですなあ。今季初『船徳』。四万六千日はちょっと前に過ぎちゃったけど。
物腰柔らかい話し方の馬石師の若旦那は育ちの良さそうな感じが出ている。
一度せっかく傘を犠牲にしてまで石垣を離れたのに、もう一度くっついてしまうというのがしみじみ面白い。

夜にもうひとつ落語に行こうかと思ったが、明日からの苦行に備えて体力を温存する。落語行って気力を回復したほうがよかったか。
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けんこう一番!第九回三遊亭兼好独演会 [落語]

第九回 三遊亭兼好独演会 けんこう一番!
於:国立演芸場

三遊亭兼好『のめる』
三遊亭じゃんけん『代脈』
三遊亭兼好『たがや』
伊藤佑介 けん玉
三遊亭兼好『佃祭』

はあ。仕事が終わらない。いくらやっても終わらない。終わらないどころか後から後から詰め込まれる。会社に殺されそう。
昨日の誕生日も帰りの電車の中で迎え、1日の終わりも帰りの電車で過ごした。なんなんだこれは。
今日も今日とて終わらない。けど中途半端なところで放り出して会社を出る。明日明後日出りゃいいんだろ。ケッ。みんな死ねばいいのに。

さて今日のゲストはけん玉師の伊藤佑介さん。
兼好師の周りで「けん玉」といえば現兼太郎のあの人。おかみさんもそうらしく、プログラムに「ゲスト けん玉 伊藤佑介」とあるのを見てゲストがふたりだと思ったそうで「ゲストけん玉なの!? なんで!?」「いやすごいテクニックらしいよ」「あれが!? アンタなんか弱みでも握られてんの!?」となったそうな。
昨日はおかみさんも誕生日で、弟子一同からハーブティーを貰ったそうな。オリジナルでブレンドしてもらったそうで、「おかみさんブレンド」と名前が付いていたとか。それを飲んだおかみさんが「身体から力が抜ける」とへたり込んでしまったそうで、「アイツら何を盛りやがった」とか。兼好師曰く、「『凶暴な人がいるんで』とブレンドしてもらったんでしょうね」とのこと。
弟子たちの話から「自分はあまりうるさいことは言わない方だが、職業上、言い間違えや言葉遣いが気になる」と口癖の噺へ入っていく。
「のめる」が口癖の八っつぁんの底抜けに明るいキャラクターがとにかく楽しい。「ありがてえ、いっぺぇ飲める」というときの手を叩いて「ヨッ」と毎回ポーズを取るのもおかしいし、ご隠居のアイデアに手を叩きながら指を指すポーズもウザすぎて笑える。
ご隠居の「こちらから出向かずに網を張ろう」という言葉をそのまま受け取って、網を買って自分の長屋に張るというのもいい。1円のためにいくら金を掛けてるんだか。

じゃんけんさん、こんな空気の中を出てくるのはなかなかの荒業ですなあ。
銀南の図々しさや空気の読めなさが楽しい噺だが、ちょいと過剰な気も。時間の都合か最後がかなりバタバタだったかな。

兼好師の二席め、仕事で川越に行き、風鈴がずらりと並べることで有名なお寺に行ったのだが、音がまったくしなくて不気味だったという。聞けば近所のクレームを気にして音が出ないようにしているらしい。なんだそれ。最近のなんでもクレームつける風潮ホント嫌い。
兼好師の自宅近くの教会の鐘も鳴らさなくなったという。そのかわり区の放送はうるさい、と言い、「5時に5時に5時になりましたなりましたなりましたおうちにおうちにおうちに」とエコーのかかった防災放送のマネ。これがすごい再現度。ホントこの人すげえな。
そんな中でもさすがに花火は自粛していないと『たがや』に入る体制に持っていき、お約束の掛け声のマクラに。
フォーマットともいえる掛け声の話だが、歌舞伎のプロの大向こうが『ちびまる子ちゃん』を読みながらやっていた、とか、小三治師への声掛けが「高田馬場〜」とゆっくりだったので駅のアナウンスみたいだったとか、兼好師ならではのマクラになっている。
またこの噺の兼好師のオリジナルの型で合間合間に家族エピソードを差し挟むのだが、この小ネタも一新されていた。日々アップデート。

けん玉師の伊藤佑介さん、けん玉に特化したジャグラーかな。
ギネス記録を2つ持っていて、そのうちのひとつは「もしもしかめよ」を8時間近くノーミスで続けたらしい。1分間に130回以上というルールがあり、もちろん飲み食いなし。というか見てる方も大変だそりゃ。
ジャグリングでよくやるお手玉をけん玉で行なったり。手で掴めない分難しそう。

兼好師の三席め、夏らしい噺を続けて。
次郎兵衛さんが引き止められる前半部分は笑いが少ないものだが、要所要所でしっかりと笑えるくすぐりを入れてくる。
おかみさんがヤキモチ焼きであることを表すのに顔をタテヨコにひっかく仕草をするというのが面白いが、それが近所の人にまで浸透しているのがおかしい。
佃島の船頭が「旦那が助かったのは女房のおかげではなく旦那自身のおかげ」ということを言おうとして途中で自分で何を言ってるのかがわからなくなっていき、「……わかります!?」とぶん投げるのがまた。
場面が神田に戻ると、ここからは兼好師お得意のパターン。町内の人々が悔やみになってないお悔やみを立て続けに言いにくるシーンでは、最初に大泣きしていながら徐々に女房ののろけを言っている男がたまらない。こののろけがやたらに長いのは兼好師独自の演出だろうか。延々とのろけを喋り続け、こちらも延々と笑わされるのだからうっかりしていると『佃祭』だったということを忘れてしまいそうになる。
サゲはスタンダードの「有りの実」のパターン。与太郎が不要になった早桶を返しに行こうと担いだままという情景がシュール。

あーあー明日も会社行かなきゃなんないのか。クライアントが入ってるビルだけピンポイントで有事でも起こんねーかな。
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らくごDE全国ツアー Vol.7 春風亭一之輔のドッサリまわるぜ2019 [落語]

らくごDE全国ツアー Vol.7 春風亭一之輔のドッサリまわるぜ2019
於:有楽町 よみうりホール

春風亭一之輔 ご挨拶
春風亭㐂いち『寄合酒』
春風亭一之輔『かぼちゃ屋』
春風亭一之輔『意地くらべ』
春風亭一之輔『柳田格之進』

今週は土日休み。週末に休めるか直前までわからないってのはホントキツい。
チケット救済サイトをのぞいたところ、兼好師の出る会が上がっていたので連絡を取ってみたらタッチの差で譲ってしまったという。
気を取り直して他を探すとこの会のチケットが出ていた。
なんやかやいってこのドサ回りの会は初めて。よみうりホールも久しぶりだなあ。

まずはツアーTシャツと七分丈のパンツ、サンダル姿で一之輔師が登場。
この会にずっと来ている野末陳平氏が席はとってあるのに今日はこれないという。なぜかと聞いたら一昨日参院選に出馬したからだそうな。「『最後のご奉公』だって。奉公先にあんなのいたら嫌でしょうねえ。せっかくだから今日来てたら壇上にあげて話をさせてあげるのに。選挙法的に大丈夫!? ……長くなるからいいか」などなど。
客席に子どもを見つけて「誰が好きなの?」と声を掛けたところ「喬太郎さん」と答えられ、「このやろう!」と客席まで降りて子どもに絡みにいく。それでも『落語 the Movie』や『落語ディーパー』をいつも見てます、と言われて嬉しそう。「でもね、『誰が好き?』って聞かれて『喬太郎さん』て答えるのは100点」。確かに人気知名度香盤的に一之輔師より上だけどそこまでは大きく離れていないという点ではちょうどいいのかもしれない。キョンキョンならしょうがないか、とも思えるし。などと思っていたら「あーよかった、これで『天どん』とかいわれたらどうしようかと思った」。ひどい。

二ツ目に昇進した㐂いちさん、落ち着きがさらに増していっそふてぶてしく思えるほどなのは師匠譲りか。
にしてもホント最近『寄合酒』よく聴くなー。やっぱり流行りとかあるんだろうか。一時期嫌になるほど聴いた『子ほめ』は最近ほとんど聴かないし。
単なる個人的な巡り合わせだけかもしれないけど。
底の割れた徳利を使って酒をせしめてくるというくだりは初めて聴く。

一之輔師の一席め、『寄合酒』の味噌を舐めるシーンについて触れ、「あんなの嘘に決まってるじゃないですか、見ればわかるし、臭いしない時点で味噌ですよ。でも寄席でやると必ず『ひゃああ』って悲鳴が上がるんですよ。一回あまりにも悲鳴が上がるんで『うんこだった』ってやったことがあります。『よかったー』って。特殊な嗜好の持ち主たちの集まり」。すげえことするな。
またこのツアーの札幌公演ではちょうど三代目J Soul Brothersの公演と「ぶつけられた」そうで、ホテルがいつもの5倍の値段したとか。北海道での世話人は天どん師がヒゲを生やしたような「カッコいい人」だそうだが(天どん師のこと好きすぎだろ)、今日はいつものホテルがとれなかったと言われ、グレードが下がったのかと思ったら一流ホテルのスイートだったとか。他空いてなかったんだろうなあ。「部屋の中にソファーがある! ベッドがない!」と言ったらホテルのお姉さんに「ベッドルームはこちらです」と半笑いで言われてしまったとか。世話人の方が悔しそうに「すみません」と謝られたそうだが、「俺はあんたの上司じゃないから。あんたの上司に謝ってよ」。
「ところで『三代目』といったら我々の中では金馬か三木助なんですけどね。初代とか二代目がいるんですかね」。やっぱりそう思うよねえ。
噺に入ると相変わらず与太郎の与太っぷりがすごい。狭い路地裏に入って「回れない」と天秤棒を振り回す全力ぶりがおかしい。
『唐茄子屋政談』の若旦那に出会って「そっちの路地行かねえほうがいいですよ、貧民窟ですから」と言って「へっ、人情噺なんて嫌いだ」と吐き捨てるくすぐり好き。

『意地くらべ』は初めて聴いた。『井戸の茶碗』と『笠碁』と合わせて『鮑のし』をひとつまみ加えたような。
熊さんの話を聞いただけだと温和で優しそうなご隠居の意地っ張りぶりがすごい。事情を聞いたあとのデレっぷりがおかしい。
ご隠居の孫のよっちゃんの存在感。

三席め、一席めで「人情噺なんて」と言っていたが。
二席めに続けて男が意地を張る噺。一席めとの温度差がすごい。
一之輔師の『柳田格之進』は娘が身を売ってすぐに仕官でき、見世に出る前に身請けされているという型。娘と番頭も特にくっつかず。そうだよねえ、いくら見世に出てなかったとはいえ、やっぱり番頭と娘が夫婦になる型はどうしても納得いかない。この型なら誰も不幸にならないうえ、心情としても納まりがつきやすく、一番自然な形かなと思う。

私の誕生日が近いので夜は久しぶりに焼肉に。食べ飲み放題で思うさま肉を喰らう。やっぱり脂身は旨いのう。
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